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【聖書でドイツ語】 女性名詞 Nacht の副詞的2格形が男性名詞扱いとなる

ドイツ語の名詞には、3種類の文法上の性、男性・中性・女性がある。
名詞はすべて、その3つの性のどれかに分類されるわけだが、実際には「文法上の性の揺れ」というものがある。

例えば、「範囲」を意味する Bereich は、私は男性名詞と覚えているが、中性名詞で使われることもある。
そのため辞書の名詞の性の表記では、「男(中)」などと、主に男性名詞だが、中性名詞でも使うことがあると明記している。

また、der Golf 「湾」と das Golf 「ゴルフ」のように、同じ綴りでも、意味によって性が変わる名詞がある。
更に、der See 「湖」と die See 「海」のように、男性と女性の組み合わせもある。
加えて、Dschungel 「ジャングル」は、主に男性名詞だが、中性でも、女性でも使われるそうだ。

こんなことを書くと、ドイツ語を勉強する気がうせてしまうかもしれないが、今回は、それを超える例外を示そう。

女性名詞の Nacht 「夜」の2格形は der Nacht であるが、副詞的用法では男性名詞扱いをする場合があり des Nachts 「夜に」となる。

des Nachts の用例は、聖書では詩編22編にみられる。

詩編22編2~3節
2 Mein Gott, mein Gott, warum hast du mich verlassen?
      Ich schreie, aber meine Hilfe ist ferne.
3 Mein Gott, des Tages rufe ich, doch antwortest du nicht,
      und des Nachts, doch finde ich keine Ruhe.

2 わたしの神よ、わたしの神よ なぜわたしをお見捨てになるのか。
  なぜわたしを遠く離れ、救おうとせず
  呻きも言葉も聞いてくださらないのか。
3 わたしの神よ
  昼は、呼び求めても答えてくださらない。
  夜も、黙ることをお許しにならない。


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【聖書でドイツ語】 動詞 verkündigen (神の教えなどを)告知する

verkündigen 
他動詞 (haben支配)
1 ((雅語)) (神の教えなどを)告知する
das Evangelium4 verkündigen 福音を伝える


名詞化すると、
Verkündigung 女 -/-en (福音などを)告げること Mariä Verkündigung マリアへのお告げ,受胎告知

動詞 verkündigen の2番目の語義として、よく似た動詞 verkünden が挙げられている。

verkünden 他動詞(haben支配)1 公〈一般
〉に知らせる,告知する,発表〈公表〉する,公示〈布告・公布〉する;(判決などを)言い渡す;(誇らしげに)告げる,明言する

verkündigen が使われているルカによる福音書第4章16~19節を引用しよう。
イエスが会堂でイザヤ書第61章1~2節を朗読する、イエスの召命の部分である。

ルカによる福音書第4章16~19節
16 Und er kam nach Nazareth, wo er aufgewachsen war, und ging nach seiner Gewohnheit am Sabbat in die Synagoge und stand auf, um zu lesen.
17 Da wurde ihm das Buch des Propheten Jesaja gereicht. Und als er das Buch auftat, fand er die Stelle, wo geschrieben steht (Jesaja 61,1-2):

18 »Der Geist des Herrn ist auf mir, weil er mich gesalbt hat und gesandt, zu verkündigen das Evangelium den Armen, zu predigen den Gefangenen, dass sie frei sein sollen, und den Blinden, dass sie sehen sollen, und die Zerschlagenen zu entlassen in die Freiheit
19 und zu verkündigen das Gnadenjahr des Herrn.«

16 イエスはお育ちになったナザレに来て、いつものとおり安息日に会堂に入り、聖書を朗読しようとしておられた。
17 預言者イザヤの巻物が渡され、お開きになると、次のように書いてある個所が目に留まった。

18 「主の霊がわたしの上におられる。
貧しい人に福音を告げ知らせるために、主がわたしに油を注がれたからである。
主がわたしを使わされたのは、捕らわれている人に解放を、
目の見えない人に視力の回復を告げ、圧迫されている人を自由にし、
19 主の恵みの年を告げるためである。」


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【聖書でドイツ語】 光センサのカタログに 「Es werde Licht! (光あれ)」 

海外の翻訳会社から今月受注したドイツ語和訳案件の1つに、光センサの製品カタログがあった。
光センサは聖書と何も関係がないが、創世記に書かれた天地創造の表現が使われていた。

Es werde Licht (光あれ)である。

街灯がLEDランプになったという新聞記事や、芸術的な写真を紹介する雑誌記事などで使われている例を見たことはあるが、電子製品のカタログでは初めてであった。

なお、トラックバックした記事にあるように、続く Und es ward Licht. (こうして光があった。)もよく使われて、青色発光ダイオードのノーベル物理学賞の紹介記事では、Und es ward Blaulicht.(こうして青い光があった。)という応用表現になっている。

今はオンラインで、様々な言語の聖書を読めるので、翻訳をする人は、いつでも参照できるようにした方がよいだろう。

この神の言葉は、東日本大震災後の私が教会の礼拝で何を感じたのかに関わっていて、私の信仰に影響を与えた聖句の1つである。

ここでは、創世記第1章3節から5節を引用しておこう。
ドイツ語はいつものようにルター訳2017、日本語は新共同訳である。

創世記(Genesis)第1章
3 Und Gott sprach: Es werde Licht! Und es ward Licht.
4 Und Gott sah, dass das Licht gut war. Da schied Gott das Licht von der Finsternis
5 und nannte das Licht Tag und die Finsternis Nacht. Da ward aus Abend und Morgen der erste Tag.
3 神は言われた。「光あれ。」 こうして、光があった。
4 神は光を見て、良しとされた。神は光と闇を分け、
5 光を昼と呼び、闇を夜と呼ばれた。夕べがあり、朝があった。第一の日である。


werde は、動詞 werden(生じる)の接続法I式で、要求話法である。
神の言葉、命令は、その通りに実現するものであるから、接続法I式で表現される。

ward は、wurde(werden の過去形)の雅語形で、単数のみ。
ドイツ語聖書でも Elberfelder では wurde になっている。

キリスト教文化圏のニュースを読んでいると、ドイツ語に限らず、ギリシャ神話や聖書の知識が必要となる場合がある。イントロで引用されることもあるが、単語の語源が神話や聖書に由来していることもある。例えば、「Herkulesaufgabe (ヘラクレスの任務)」とは「非常に困難な仕事」の意味であり、「Hiobsbotschaft (ヨブの知らせ)」は「悲報・凶報」の意味で使う。今回取り上げるのはドイツ・ツァイト紙で、ノーベル物理学賞の記事...
ノーベル物理学賞のニュースの見出し:「こうして青い光があった」

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海外の翻訳会社との取引で今年の収入予算はクリアした

医薬メーカー子会社で勤務していたときより、現在の年収は約100万円少ない。
それでも一人暮らしならば、なんとかやっていけるはずだった。

しかし、これまでも書いているように、そして新聞記事にもなったように、定職に就かない弟に、期限付きではあるが、仕送りを始めたため、母の負担分を合わせても、年間予算が30万円ほどの赤字になることが判明した。

家電の買い替えために、定期預金で約25万円を残しているが、仕送りに消えることになるのだろうか。
残してあった投資信託を売却すると約16万円になるが、どうせ売却するならば、つみたてNISAに使いたい。

そのため、以前から取引している翻訳会社からも受注を続けて、年間で30万円の収入増を目指さなければならない。
日本国内の翻訳会社からは、月1万円の予算設定で年間12万円とした。
残り18万円は、海外の翻訳会社から受注することを目指した。

実際には、8月分まで確定した金額は、国内分が約15万円、そして海外分はアメリカドル建てで約$2,300。
レートは変動するものの、1ドル=108円とすると、約25万円だ。

これで合計約40万円になり、経費で購入予定の書籍や将来のPC更新費用の積立分を除いても、30万円は捻出できた。

9月以降の翻訳料金は、来年の赤字分を補填するために使うことになる。
海外との取引は、今年は予想外に多くなったが、来年も同程度受注できるとは限らない。

奨学金の返済が今年で終わることは朗報であるが、それでも給与収入だけでは赤字になってしまう。
仕送りを期限付きとしたことで、弟は目が覚めるのかと思ったが、今後どうしたいのか、まったくわからない。
今月末の試験日を過ぎたら、仕事を探すように再度伝える予定だ。

市役所などの就労相談窓口では、農業や介護など、弟がやりたくない仕事の斡旋ばかりのようなので、自分で決めるまで放置することにしている。
実家の相続の時に面倒なことになりそうだ。

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宗教の教員免許を取得するかどうか検討開始

私は中学と高校の理科教諭免許を持っていて、大学院を修了しているので、専修免許状になっている。
大学3年の頃までは、高校化学の教員が第一志望だった。
約半年間、ある私立高校で化学の臨時教員をしたことがあるが、教員よりも研究者の道を選んだ。

その後もいろいろあって、大学に残る道は閉ざされ、民間企業に移っても、結局は会社が消滅して、今は翻訳者になっている。

私は一流とは言えないが、もともと語学は好きで、仕事に使っている英語・ドイツ語の他に、かじったものも含めれば、中国語・スペイン語・ノルウェー語・アイスランド語がある。

語学が得意と思われたのか、プロテスタント教会で洗礼を受けた頃に、聖書研究に必要な古典ギリシャ語の勉強を勧められた。
余裕がないので、必要なときに、例えば、「地震・振動」を意味する seismos などの単語をいくつか調べるくらいにしている。
また、古代ヘブライ語は、まったくわからないため、Interlinear(逐語訳)の聖書で、英語の表記を見て確認している。

すると今度は、ドイツ語が理解できるということで、ドイツ語の神学論文や説教集をスラスラ読めると思われたようだ。
私の専門は化学で、過去の文献調査で大量のドイツ語論文を読んだことはあるが、神学論文は見たこともない。
現代語に改訂されたルター訳聖書を読むときも、キリスト教用語の独和辞典で確認しながらなので、なかなか進まない。

それでも教会の人たちから見れば、理系でドイツ語が理解できる人材は、キリスト教伝道の担い手として魅力的に映るようだ。
そんなこともあってか、数名の人たちからは、「ぜひ牧師になってください」と言われているし、私が神学校に入学するようにと、お祈りをしている人もいるそうだ。

牧師はないだろうな、と考えているのだが、どちらかと言えば、宗教の教員免許を取得して、キリスト教主義の高校で働いてもよいかなと、漠然と考えている。

今年は教会の牧師や神学生、そして何人かの役員と相談して、来年以降3年くらいの期間をめどに、教員免許の取得プランを考えたい。

働きながら神学を学ぶとなると、選択肢はあまりない。
例えば、上智大学では、毎年7月下旬から8月上旬に神学の集中講義を実施していて、3年間受講すれば単位が揃うそうだ。
www.sophia.ac.jp/jpn/otherprograms/c_college/kouza_list/shingaku/itd24t00000048nq.html

どうして今頃になって、再び高校教員になろうと思っているのかというと、骨髄バンクのドナー登録が55歳で終わることも1つだ。
その後、どのようにこの世の中に貢献するのか、その1つがキリスト教の青年伝道である。

教会の集会だけで私の話をしてもよいかもしれないが、高校生向けにアレンジして、そして科学の話題も織り交ぜて、聖書の話を広めることが、もしかすると私に与えられた使命なのかもしれない。

ドイツ語の知識をどこで使うのかというと、ドイツの宗教教育のテキストを参考にできることだ。
2年前にルターに関する教科書を購入して、どういった内容を生徒たちが学んでいるのかを確認したことがある。
そのまま使うことはできないが、単に宗教の学習だけではなく、翻訳の観点からも話ができると思う。

5年後くらいに、どこかの非常勤講師になっているかもしれない。
それとも、英語・ドイツ語の翻訳者を続けているだろうか。
それは誰にもわからないが、常に新しいことに取り組み続けていれば、何かに出会うかもしれない。

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匿名で記事になっても関係者にはバレバレ

私はこれまでに何度か、雑誌や新聞の取材を受けたことがある。
一般人ということで、記事の中ではすべて匿名(仮名)で登場する。

もし実名で書いてしまうと、過去も含めた勤務先だけではなく、実家までも突き止められて、様々なトラブルが生じるリスクがあるからだ。

以前、ある研究プロジェクトに対する批判を実名で投書したところ、何人かの研究者からは賛同する意見が寄せられたが、学会重鎮から私の指導教授に対して苦情が来た。

「問題点があることは皆知っている。しかし、研究予算を増やしてもよいという雰囲気に、ようやくなってきたのに、余計なことを国民に知らせてならない。」

そのためか、指導教授からは、「意見を主張してもよいが、今後は匿名にすること」と指導があった。

匿名が守られる保証がないことは、廃棄物不法投棄の内部告発のときに経験している。
私が告発者だと判明したため、実家の母に脅迫電話があった。

こんな性格なので、家族に被害が及ばないように、独身のままでいるということにしている。

そんなこともあって、雑誌記事で経歴紹介のところで、「〇〇県にある国立大学で博士号を取得し」とあったが、ゲラ校正のときに県名を削除してもらった。
その県で、博士後期課程まである国立大学は1つ校のみで、出身校が特定されてしまうからである。

その後も記事のライターは、個人が特定できないように配慮して、ある程度ぼかして書いている。
それでも身近な関係者には、私のことを書いている記事だとバレバレである。
ドイツ留学・博士・翻訳・転職・ダウン症などのキーワードがすべて一致する人は、限られているからだろう。

「きょうだいリスク」に関する新聞記事では、同じように家族の問題で悩んでいる人たちが発言できるように、口火を切る役割を果たそうと思って取材を受けた。

その数年前に、類似の内容で雑誌の取材を受けて、その後、書籍になったときも、同様に家族に障碍者を持つ人たちが、その苦悩を編集者宛に、手紙やメールで吐露するようになった。

問題の根本的な解決は、すぐにはできなくても、または解決の見込みがなくても、現在の苦しみを吐露したり、悩みを共有することが、精神的な救済につながることもある。
クリスチャンだからというわけではないが、他者が救われることが、私の喜びとなる。

この新聞記事は、私が椅子に座っている様子を背面から撮影した写真が使われた。
職業と年齢、家族構成、そしてその写真から、大学関係者と教会関係者は、私のことだとすぐにわかったそうだ。
そのため、いろいろな人からメールが届き、教会内の小さな集会でも話題にすることにもなった。

教会だと、「試練のときに祈り続けましょう」 となるだけだが、一般の人から見れば、特に交際・結婚相手として悪条件である。

クリスチャンの知り合いから、ある女性(ノンクリスチャン)を紹介されたが、今月になって、私に関するこの記事が、あるネットニュースサイトで再配信されて、その記事に出てくる男性が私なのかどうか、その知り合いに問い合わせがあったそうだ。

事前に私とその知り合いとは、家族の問題を抱えていることを伝えるべきかどうか話し合ったが、最初は4人でカジュアルなランチをするだけだから、細かい話は、実際に交際を考えてからでもよいのではないか、ということになった。

特殊な境遇の説明を隠したと思われてしまったのか、具体的にどの点が気になったのかは、それは相手も大人なので言わなかったそうだが、やんわりとお断りの連絡ということであった。

紹介した知り合いは困惑しているが、私は特に気にしていない。

この世での私の使命、つまり神から与えられた仕事とは、ダウン症の姉が楽しく暮らせるようにすることと、翻訳者として、そして教会の会員として、他者に仕えることである(と今は思っている)から。

使徒パウロが独身を勧めたからではないが、他者の幸せを優先することが私の喜びでもあるので、教会の活動に時間をさけるように、独身のままの方がよいのかもしれない。

ただし、このような困難な状況でも受け入れるような人と出会うことになれば、共同生活をするかもしれない。
それは私の意思でどうにかできるものでもなく、神の御心として受けとめることになるだろう。

ダウン症の姉のもとに生まれたことも、そこに神の御心があると信じているから、クリスチャンになったのだから。
明日も教会の礼拝で、家族も含めて困難な境遇にある人のために祈ろう。


2年ほど前、「きょうだいリスク」に関するアンケートがあった。その回答に連絡先を記入したので、記者から取材の申し込みがあった。障碍者の姉は、福祉団体が面倒を見てくれる予定で、自治体の補助金が取得できれば、実家をグループホームにしたい。ダウン症の姉は、I型糖尿病を発症して、毎日インスリンを自分で注射している。血糖値管理のために、食事に留意したり、間食の取り方なども指導しなければならない。実家に戻って世...
「きょうだいリスク」について再び取材を受ける

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旧市街の「..straße」を「~通り」と和訳したら「~街道」に修正された

(最終チェック・修正日 2018年08月16日)

ドイツ語翻訳者としての実績を増やすために、海外の翻訳会社との取引を継続している。

そして先月は、ドイツ南西部のある地域を紹介するパンフレットのドイツ語和訳を受注した。
納品してそれで終わりかと思ったら、チェッカーが修正した後と思われる、日本語版パンフレットのPDFが届いた。
最終的な校正をしてほしいとのことだ。

ざっと見てみると、私の和訳が3割くらい書き直されている。

誤訳の修正や、読みやすくするための改善ならばよいが、なぜか理解しにくい表現に変えられ、そして、地名や人名が、英語発音風のカタカナ表記に変えられている。

例えば、温泉地によくある Bad ..  という地名は、ドイツ語風ならば バート .. になるが、バッド .. に変えられた。

人名では、Messerschmidt は、メッサーシュミット と思っているのだが、メッセンシュミッド になっていた。

さらに驚いたのは、旧市街の細い路地 ..hofstraße
 を ..ホーフ通り としたが、..街道 に変わっていた。

同じ ..straße でも、「ゲーテ街道」 や 「古城街道」 ならばわかるが、路地なのに「街道」はないだろう。

他にも、ドイツだから 「アウトバーン」 にしたのに、わざわざ 「高速道路」 に変えてある。

翻訳会社の想定作業時間は1時間とのことだが、3時間以上かかりそうだとメールを送った。
パンフレットを発行できないということは避けたいが、私もそれほど暇なわけでもない。

ドイツ語の勉強を兼ねて受注したのに、こんな面倒なことになって、少々困惑している。
この翻訳会社からは、チェッカーの仕事だけを受注した方がよいかもしれない。


前回も書いたが、今月は翻訳料金を返金するという初めての事態を経験して、少々落ち込んでいた。その逸脱行為をした翻訳者がいなくなった影響とは思えないが、その海外の翻訳会社からは、返金分を上回る仕事をもらうことができた。16日の祝日は、教会で子どもたちの行事があったのだが、今回は遠足ではなく室内で行うということで、私は手伝う必要がなくなった。そんなことを翻訳会社は知らないわけだが、ドイツのある地域を紹介...
ドイツの地域紹介パンフレットの翻訳で方言(口語?)があった


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納品後1週間経っても翻訳会社から連絡がない

翻訳という仕事には、様々な人が関わっているので、当然ながら、お互いに適切なコミュニケーションが求められる。
緊急時を除いて、電話連絡ということはほとんどなく、平日日中に電子メールを常時受信できるようにしておけばよい。

私は主に Gmail を使用しているが、その前に使っていた Yahooメールに送ってくる翻訳会社があるため、メールタイトルや内容に 「翻訳」 というキーワードが含まれている場合、スマートフォンに通知するように設定している。

長期休暇を取得しているときは、メールの自動返信機能を使えばいいし、ある翻訳会社では、登録フリーランス翻訳者が休暇を記入するためのカレンダーを、オンラインで提供しているところもある。

翻訳者は仕事が欲しいので、いつでも連絡できるようにして、メールを受信したら、すぐに返事をするように心がけているものだ。
ただし、翻訳者にもビジネスマナーを知らない人がいるという話も聞く。

それは翻訳会社も同じかもしれない。

6月下旬に、9年前に登録した翻訳会社から突然連絡があり、材料系業界専門誌のドイツ語論文を和訳する仕事を受注した。
ある翻訳者のブログでは、この翻訳会社からの問い合わせメールの文面が失礼だったので、その仕事を断ったとあった。
確かに、9年間も連絡がなかったのに、突然仕事の依頼をするには、少々問題のある文面だった。
それでも、まあ1回くらい仕事をしてみてから、合わない会社なのかどうかを考えようと思った。

そして先月末、和訳が終わって、ワードファイルの他に、専門用語の独英日リストを添付して納品した。
納品から今日で8日目だが、何も連絡がない。
クライアントの検品が終わるまでは、連絡がないのだろうか。

この仕事では、日本語仕上がりの字数で料金が決まる。
これは事前に確認しておけば良かったのだが、字数の決定方法がわからない。

納品時に字数を数えるのか、それとも翻訳会社のチェック後に決まるのか、あるいはクライアントの検品後に修正対応などをしてから、字数が最終的に確定するのか。

また、私が翻訳料金を計算して請求書を発行するのか、それとも翻訳会社が発注書を発行するのか、それも未確認だ。
加えて、提示された料金が消費税込みなのか、それとも外税方式なのかも不明だ。

2016年開催の第26回JTF翻訳祭では、「翻訳会社に聞きたいこと、翻訳者に聞きたいこと」というものがあった。
事前に集めた質問について、当日は時間の関係で回答できなかったものも含めて、保存版PDFにまとめられている。
journal.jtf.jp/files/user/JTFhonyakusai2016_3-4_report.pdf

3ページ左、翻訳会社に対する質問で、「連絡・コミュニケーション」の4番目に、「受領確認メール送付のルールはあるか(連絡がない、遅いのはなぜか)」がある。

回答した翻訳会社の担当者は、特別な事情がない限り、原則としてすぐに連絡するようにしているそうだ。
これが普通の取引慣行だと思う。

来週になっても連絡がなければ、お盆明けの20日に私から連絡してみよう。

電子メールを使った連絡では、個人でも教会でも、そして翻訳でも、Gmail を主に使用している。その前はヤフーメールを使用していたが、今は Gmail で不具合があった場合のバックアップの扱いである。また、アンケートサイトやインターネットバンキングなどで、連絡先として登録するときに使っている。さらに、プロバイダのメールアドレスも、アカウントを削除せずに、受信用として使用している。連絡があるたびに、現在は Gmail を...
9年前に登録した翻訳会社から問い合わせがきた


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誤訳を生み出す「なんとなく翻訳」をやめよう

私が翻訳だけでなくチェッカーもしているのは、他者の翻訳を見ることで勉強になることに加えて、私自身も誤訳をしないようにと戒める、謙虚な意識が持続できるからでもある。

これまでも何度か、ドイツ語翻訳の人材が足りないことを書いてきた。
特に理系の知識を持つ人材が足りないため、ドイツ語特許翻訳者を募集しても、どこかの会社で既に専属になっている人が多いのか、なかなか見つからない。

また、ある特許関連の会社が、有名大学文学部にリクルートに行ったのだが、学生は全く興味を示さなかったという。
高校のときに、受験科目ではない理科を勉強しなかった学生もいるだろう。
そのため、以前書いたように、元素名の「ケイ素」を「シリチウム」や「ジリチウム」にしても違和感を持たないドイツ語翻訳者が存在するのだ。

専門用語の調査をしていないだけではなく、慌てて読んでいるのか、基本的な文法も無視した、「なんとなく翻訳」による誤訳を何度も経験していて、修正に苦労することもある。

チェッカーの料金は時給制のこともあるが、予算の都合なのか、翻訳者に支払われる料金の10分の1未満ということもある。
そのため、チェッカーをしたいという人が少ないとも聞く。

翻訳者になることを勧める書籍や雑誌もあるが、「なんとなく翻訳」をしないという決意をもって参入してほしい。

以前から取引している海外の翻訳会社でも、主に化学・機械・電子部品分野のドイツ語和訳を受注していて、時間の都合上、8割くらいがチェッカーの仕事である。

EUでは今年から個人情報保護の規制が厳しくなったため、企業ホームページなどのプライバシーポリシーの和訳の仕事が増えている。
これに関連するドイツ語和訳のチェックでも、「なんとなく翻訳」に遭遇して苦労した。

最近発達している機械翻訳を批判する人もいるが、人間の方が品質のばらつきが大きくて、機械翻訳のポストエディットよりも苦労する場合もある。

1つ例示すると、widerrufen という動詞、それから派生した名詞 Widerruf、形容詞 widerruflich。
共通して「取り消し・撤回・破棄」という意味を持つが、翻訳者は、なぜか 「再呼び出し」 という意味に解釈していた。

前綴りの wider.. は、「反対・対抗」を意味するが、同じ発音の wieder.. 「復元・反復」と混同されることがある。
翻訳者も勘違いして、「同意事項の取り消し」 となるはずが、「同意事項の再呼び出し」と和訳したのかもしれない。

ただし、wiederrufen / Wiederruf / wiederruflich という単語は、少なくとも DUDEN には存在しない。

グリムで探すと、動詞 wi(e)derrufen が採録されていて、zurückrufen と語義説明が書いてあるが、これは 「呼び戻す」 というよりは 「(不良品などを)回収する」と解釈した方がよいだろう。
woerterbuchnetz.de/cgi-bin/WBNetz/wbgui_py

このグリムの記述をもとにして、「同意事項の再呼び出し」だと主張しても、文意からありえないので、誤訳と判定した。

ネット検索などで見つかった場合でも、wider.. を wieder.. と誤記したものがほとんどだ。

例えば、クーリングオフの説明では、タイトルが 
Widerruf になるはずだが、次のリンクのように、Wiederruf と誤記しているドイツ語サイトもある。
deutsche-delikatessen.de/wiederruf/

今回の翻訳者は他にも、原文にないことを付け加えたり、逆に必要な単語が欠落したりと、修正箇所が多かった。

基本的な単語の Missbrauch でも、「個人情報の悪用」のはずが、「個人情報の誤用」となっていた。

また、冠飾句を知らないのか、修飾関係が全く対応していないところもあり、それらしい文章に見えるように和訳を作っているという印象だ。

日本語だけ読むと、それらしきことが書いてあるが、よく読んでみると、説明の対象が限定されていないため、特定のウェブサイトのことを言っているのか、それともネット利用の一般論を説明しているのかわからなかった。

別の案件では、免責事項の説明で
否定詞の訳抜けがあり、「責任を負いません」となるはずが、「責任を負います」と、正反対の和訳になっていた。
ドイツ語原本が優先するから、日本語版の誤訳を基にして法的責任を問うことはできないが、推敲時に違和感を持たなかったのだろうか。

勘違いによる誤訳は私もするが、大部分は推敲のときに見つけて、なんとかまともな翻訳を納品していると思う。
最初から完璧な翻訳をするのが理想だが、誤訳をしていることを前提に、第三者的な見方で推敲をして、クライアントの信頼を得ると共に、チェッカーの仕事を通じて、「なんとなく翻訳」が減るように貢献したいものだ。

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翻訳受注のためにリモートデスクトップ接続可能にすべきか?

翻訳でコンピュータを使うことは常識になっている。
翻訳原稿の作成だけではなく、CATツールやオンライン辞書を日常的に利用し、そして機械翻訳も発展してきた。

そのため翻訳者は、語学能力だけではなく、PCスキルも求められ、更には、新しいCATツールを導入したり、機械翻訳に肯定的に取り組むという、柔軟な対応力も必要になっている。

9年前に登録した翻訳会社から、先月初めて、ドイツ語論文の翻訳を依頼されたときは、論文コピーをPDF化した、一部不鮮明な原稿が送られてきて、ワードベタ打ち納品という、最近は珍しい例だった。

しかし、翻訳会社に登録するときには、通常は、CATツールの使用経験の有無を確認される。

また、Trados を持っていれば大丈夫と思っていたら、ヨーロッパのクライアントが MemoQ を導入したため、受注するためには MemoQ の基本的な使い方を急いで覚える必要もあった。

現在取引している海外の翻訳会社では、他にも、ブラウザ上で使うCATツールを3種類経験している。
そして今回は、新しいクライアントから、リモートデスクトップ接続を使って作業してほしいという要望がきたそうだ。

ドイツ語和訳のチェックで、予想作業時間が2時間とあったが、リモートデスクトップ接続の設定を知らないし、時間的余裕もないので、週末に納期をずらすか、キャンセルしてほしいと返事をした。

しかし、他の翻訳者が見つからなかったということで、まずはマニュアルに従って、リモートデスクトップ接続のテストをしてほしいと、再度連絡がきた。

試してみると、指定されたサイトにログインできたが、その先に進めなかった。
エラーメッセージを参考にして検索すると、私のPCのOSは Windows 10 Home で、リモートデスクトップ接続ができなかった。

昨年PCを更新したとき、メーカー通販サイトで個人向けノートPCのキャンペーンを利用したため、Home であって、Pro ではなかった。

約1万3千円で Pro にアップグレードできるので、この金額は、それほど負担にはならない。
ただし、正しく設定できるのかどうか、少々不安なので、もう少し調べてからにしたい。

翻訳会社から届いた追加マニュアルは、Windows 7 Ultimate での設定画面のスクリーンショットで、「誰も試していないが、Windows 10 も同じようにできるかもしれない」というあいまいなものだった。

ということで、今日は保留にして、翻訳会社から再度問い合わせが来たら、明日の夜にまた考えよう。

リモートデスクトップ接続は、テレワークを導入する企業ならば、業務上必要になるが、翻訳の仕事を受注するために、外部の翻訳者も可能な限り対応すべきなのだろうか。

新しいことに取り組めば、別の仕事にも応用できるかもしれないので、即断はできないものの、前向きに検討しよう。

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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