神学生がドイツ語の神学論文を読みたいと言っている

明日納期の特許翻訳(英日)は、ワード数が多くて大変だったが、夕方までに和訳の入力が終了した。
後は最終的な推敲のみだが、頭を一度フレッシュにする意味で、明日の夕方から行うことにした。
日曜日は、原則として教会の活動だけをする日にしているのだが、今回は仕方のないことだ。
それに収入を確保しないと、教会への献金もできないし。

今年度は、私は役員ではないものの、聖歌隊と行事関係の委員会、そして様々な会合の世話人を続けている。
加えて、今月末は、教会学校の子供たちの遠足にも参加する。

そして今年度も、神学生のドイツ語学習の相手をすることになった。
昨年度は、月1回のペースを予定したが、お互いに忙しかったため、平均すると3か月に1回の頻度になってしまった。

これではなかなか進まないので、今年度は、神学生には大学でドイツ語の講義を履修してもらうことにした。
そして、可能ならば2か月に1回のペースで、キリスト教に関係した新聞記事などを読もうかと計画していた。

今年は4月16日がイースターで、イースター関連の記事が4月初めからたくさん出ていた。
例えば、SPIEGEL Online の次の記事を使って、基本文法の確認をする教材を作ることを提案した。
www.spiegel.de/panorama/gesellschaft/warum-feiern-wir-ostern-fragen-und-antworten-zum-christlichen-fest-a-1143298.html


私はドイツ語の研究者ではないが、2年間のドイツ留学に加えて、10年ほど続けている副業翻訳の経験から、所属するプロテスタント教会ではドイツ語担当ということになってしまった。今年は頼まれて、讃美歌をドイツ語で歌ってみたり、ドイツ旅行会話を何人かに教えたり、ハイデルベルク信仰問答の和訳についての質問に答えたりした。そして来週からは、牧師を目指す神学生に頼まれて、ドイツ語文法の基礎から教えることになった。社...
神学生にドイツ語を教えることになった

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ルター聖書2017年改訂版のアプリをダウンロード

ドイツ語学習者にとって、ルター聖書は、ドイツ語の歴史を学ぶための教科書とも言えるだろう。
ドイツ語の様々な表現が、ルター聖書から生まれている。

へブル語の旧約聖書とギリシャ語の新約聖書からドイツ語に翻訳する作業は、ルター1人ではなく、メランヒトンなどの専門家を加えたチームで行ったものの、宗教改革者ルターの貢献度は大きいので、ここでもルター聖書と呼ぶことにしよう。

ルター自身による改訂版が1545年に出版されてから、大きな改訂としては、1912年版と1984年版がある。
1984年版では、表現を平易にするためなどの理由で、あまりにも変更してしまったため、批判が相次いだ。

そのためなのか、宗教改革500年記念のプロジェクトとして行われた今回の改訂では、ルターらしさを取り戻した表現にしたという。
また、ヘブル語やギリシャ語の最新の研究成果を反映して、ルターの翻訳とは異なる解釈の部分もあるという。

2015年9月に改訂作業が終わり、当時のドイツメディアで主な改訂内容が報じられた。
特に、マタイによる福音書第8章24節で、「
Sturm(嵐)」が「Beben(振動・地震)」に変わったことが注目された。

私の教会はカルヴァン主義なので、ルター聖書の勉強をすることはほとんどないが、ドイツ語翻訳者としても資料として手元に置きたい。
また、神学生にドイツ語を教えるときにも話題にできるので、今回の改訂版は既に4月に、紀伊国屋書店で予約注文した。

そして10月19日にドイツで発売されたものの、入荷は来月になると思われる。

じっくり待てばよいのだが、ルター聖書のアプリをダウンロードしてスマートフォンで、数か所を読んでみた。

ドイツの聖書協会のサイトでのアプリの紹介は次のとおりで、ダウンロードサイトへのリンクもある。
www.die-bibel.de/ueber-uns/unsere-uebersetzungen/lutherbibel-2017/lutherbibel-2017-als-app/

また、スマートフォンを使わない人は、次のリンク先で、テキスト全文をウェブで読むこともできる。
www.die-bibel.de/bibeln/online-bibeln/lutherbibel-2017/bibeltext/

このアプリは、宗教改革500年記念日の2017年10月31日まで無料である。
神学生にも紹介してみよう。

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ハイデルベルク信仰問答の問1でdass副文中の語順の例外が出てくる

私が活動しているプロテスタント教会では、キリスト教入門講座でハイデルベルク信仰問答を学んでいる。
オリジナルはドイツ語で書かれているが、全員がドイツ語を読めるわけでもなく、日本人なので吉田隆訳(新教出版)で学んでいる。

私は教会ではドイツ語担当ということになっていて、「この和訳でよいのだろうか」などと質問があると、調べて答えなければならない。

例えば問52の答で、「御自分とわたしの敵を…永遠の刑罰に投げ込まれる」について、「『キリストが御自身を永遠の刑罰に投げ込む』と、誤解する可能性はないか」という質問があった。
そこでオリジナルを調べて、「御自分の敵、すなわち
私の敵でもあるすべての敵を…」という私訳を示して、納得してもらったことがある。


別の人からは、現代ドイツ語に書き直されたハイデルベルク信仰問答を使って、読みやすい和訳を考えてほしいと頼まれたこともある。
1997年の改訂版(2012年に新正書法に修正)は以下のリンクで確認でき、和訳もすでに発表されている。
www.heidelberger-katechismus.net/8261-0-227-50.html
uraga-church-07.seesaa.net/ (日本基督教団浦賀教会・楠原博行牧師)

私が和訳する必要はなくなったようだが、神学生とのドイツ語勉強会で取り上げる題材として、ハイデルベルク信仰問答はふさわしいと思っている。
市販のドイツ語テキストよりも、聖書に関するドイツ語を読む方が、興味をもって取り組んでくれるからである。

ということで、問1とその答で使われる語彙や文法項目について資料を作り始めた。

最初から、特殊な男性弱変化名詞の Wille が出てくるし、2格目的語をとる形容詞 gewiss など、基礎文法の説明を3回しただけの神学生には大変な内容となりつつある。

そして dass副文で、定形の位置が通常とは異なる例が出てきたため、どのように説明すべきか、いろいろと調べては悩んでいる。

その dass副文を抜粋して示すと、次のように副文の文末が fallen kann ではなく、kann fallen となっている。
“er bewahrt mich so, dass ... kein Haar ... kann fallen,“

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年末年始はドイツ語学習の資料作り

12月は教会でのクリスマス行事に加えて、転職活動があったので、今年で一番忙しい月だった。
3月末で勤務先がなくなることが急に決まったので、4月からの職場を見つけ、そして2月から住むアパートも決めた。
アパート管理会社の紹介で30%引きとなる引っ越し業者を予約し、料金がさらに安くなる仏滅に転居することにした。

ある程度落ち着いたので、年末年始はドイツ語特許の和訳と、神学生に頼まれていたドイツ語勉強会用の資料作りに集中できる。

特許の和訳は請求項だけの依頼で分量は少ないが、コツコツと実績作りをすることも大切だろう。
この特許には図面が添付されていたので、その機械の動き方を想像しながら、今日の夕方までに和訳を終えた。
納期は仕事始めの後だから、推敲をしっかりとやっておこう。

ドイツ語勉強会は、今月27日にとりあえず始めてみた。
文法の解説には入らずに、神学生が通う大学で使っている教科書を用いて、アルファベットの発音を確認したり、ドイツの新聞に出ていたクリスマスのクイズを2問解いてみたりした。

その神学生の同級生が、他の教会で奉仕しているにもかかわらず、私の教会に来て一緒にドイツ語を勉強したいそうだ。
社会人入試で編入学すると、ドイツ語を学んだ経験がないままのこともある。
まあ、ギリシャ語やヘブライ語を勉強しているのだから、ドイツ語の文法にもすぐ慣れることだろう。

教会ではいろいろと行事があるので、毎日曜日に勉強会ができるわけではない。
月に2回できればよい方だろう。

ということで、1月に使う資料は、A4で5ページの予定で作成している。
その内容を抜粋すると以下の通りで、神学生向けなので、聖書から例文を引用している。
科学ドイツ語の本を書こうという夢を持っていたが、もしかすると教会で、「ドイツ語で聖書を読もう」という冊子を作るかもしれない。

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神学生にドイツ語を教えることになった

私はドイツ語の研究者ではないが、2年間のドイツ留学に加えて、10年ほど続けている副業翻訳の経験から、所属するプロテスタント教会ではドイツ語担当ということになってしまった。
今年は頼まれて、讃美歌をドイツ語で歌ってみたり、ドイツ旅行会話を何人かに教えたり、ハイデルベルク信仰問答の和訳についての質問に答えたりした。

そして来週からは、牧師を目指す神学生に頼まれて、ドイツ語文法の基礎から教えることになった。
社会人入試で3年次から編入した場合、ドイツ語の履修経験がない神学生もいるのだ。

その神学生は英語が得意なので、神学関係の文献は、
ドイツ語で発表されたものでも、英訳されていれば英語で読んでいたそうだ。
ただ、大学院で旧約学を専攻することになって、ドイツ語で文献を読む必要性を痛感しているとのことだ。

私は時間があるときに、ルターのドイツ語聖書やハイデルベルク信仰問答、そして宗教関係のニュース記事は読んでいるが、神学論文は、実は一度も読んだことがない。
それでも基礎文法から始める勉強会の予定なので、論文を読むのは新年度になってからだろう。
年末年始に翻訳の仕事がなければ、勉強会の資料を作ることにしよう。

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聖書でドイツ語(2) 動詞 trinken

動詞 trinken (飲む)の現在人称変化と命令形を、Wein trinken (ワインを飲む)を例にして一覧表に示した(語尾変化部分は)。

 
単数
複数
一人称
Ich trinke Wein.
Wir trinken Wein.
二人称 親称
      敬称
Du trinkst Wein.
Sie trinken Wein.
Ihr trinkt Wein.
Sie trinken Wein
三人称 男性
      中性
      女性
Er trinkt Wein.
Es trinkt Wein.
Sie trinkt Wein.
 
Sie trinken Wein.
命令形 親称
      敬称
Trink Wein!
Trinken Sie Wein!
Trinkt Wein!
Trinken Sie Wein!

du に対する命令形の作り方の基本は「語幹 + e」のため trinke となるが、この e は省略されて trink となることが多い(特に口語で)。

trinken の過去基本形は trank、過去分詞は getrunken
同様に過去人称変化一覧表を示した。

 
単数
複数
一人称
Ich trank Wein.
Wir tranken Wein.
二人称 親称
      敬称
Du trankst Wein.
Sie tranken Wein.
Ihr trankt Wein.
Sie tranken Wein
三人称 男性
      中性
      女性
Er trank Wein.
Es trank Wein.
Sie trank Wein.

Sie tranken Wein.

・否定の表現
 ワインを飲む習慣がない場合は、名詞 Wein の前に否定冠詞 kein を付ける。
 Ich trinke keinen Wein. 私はワインを飲まない。

 または、否定詞 nicht を文末に置いて全体を否定する。
 Ich trinke Wein nicht. 私はワインを飲まない。

 Wein の前に nicht を置いた部分否定では、「ワイン以外の酒・飲み物を飲む」というニュアンスにもなる。
 Ich trinke nicht Wein. 私はワインは飲まない。
 Ich trinke nicht Wein, sondern Bier. 私はワインを飲まないが、ビールを飲む。


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聖書でドイツ語(1) Name:特殊な男性弱変化名詞(単数2格の語尾が -ns)

私が会員となっているプロテスタント教会では、私も含めてドイツ滞在経験を持つ人が何人かいるのだが、なぜか私がドイツ語担当となっている。
ある会員から、お子さんのドイツ留学先について相談を受けたことに始まり、最近は旅行会話の他に、ハイデルベルク信仰問答の質問まで対応している。
個々の要望に応じて、市販テキストの補足をしているのだが、教会の集会室を使っているので、ドイツ語聖書からも用例を採用するようにしている。
私が作った資料の一部を紹介し、ドイツ語聖書の引用を補足して、ここに記録として残したい。

聖書の引用は、ドイツ語はルター訳1984年改定版・2006年新正書法版で、日本語は新共同訳である。
使用辞書は、小学館独和大辞典第二版である。


第1回は男性弱変化名詞の Name(名前)を取り上げる。

男性弱変化名詞では、単数で1格以外の語尾が -en、または -n となる。
ただし、単数2格でさらに -s が付くという特殊な格変化をする名詞がある
例: Name, Gedanke, Wille, Buchstabe, Friede, etc.

単数複数
1格 der Name die Name
2格 des Namens der Namen
3格 dem Namen den Namen
4格 den Namen die Namen

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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