"delitirous"という単語は"deleterious"の誤記だったようだ
現在翻訳作業をしている英語特許は、世界的な大規模製薬メーカーが出願したものだ。
有名企業が出願したといっても、特許文書には誤記が含まれることが常識だ。
今回も試薬名や構造式の間違いに始まり、反応温度が「-40℃」のはずなのに「40℃」だったり。
私は有機化学が専門だから、こういった間違いについては、自信を持って指摘できる。
まあ、経験のある専門家であれば、再現実験のときに誰でも気づくだろうが。
化学は専門でも、英語については比較的自信がなく、常に調べながら慎重に翻訳している。
製薬メーカーで働いていても、医学専門用語にはなじみがなく、調査には時間がかかってしまう。
過去記事では、"ats" という、意味不明の単語(文字列)について書いたが、もう一つ、"delitirous" という単語について、同様に誤記であると推定した。