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ドイツの金属スクラップ置き場から核燃料用ウランがまた見つかった

最近のレアメタルブームもあってか、金属スクラップを扱う業者は潤っているようだ。
有機合成でも触媒として、白金、パラジウム、ロジウムなどの金属を使うので、実験後には分別管理し、専門の業者に処理を委託している。
スクラップでは多種多様な金属が混ざり、しかも性質が似ている金属もあるので分離回収コストがかかるが、価格の上昇によって儲けが出るようになっきた。

ただし、危険な金属スクラップの事例が世界中で報告されており、その中でも危険なのが放射性物質の混入である。
原子力関係施設を解体したときの金属スクラップだけでなく、核燃料そのものが混入することもある。

2月14日の SPIEGEL Online では、ドイツの金属スクラップ置き場で、放射性ウラン 2.9 kg 相当が発見されたそうだ。
ドイツでは過去にも、放射性物質検出事件が何度かあったが、これだけの量のウランが見つかったのは驚きだ。
www.spiegel.de/spiegel/0,1518,745555,00.html

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テーマ : 海外ニュース
ジャンル : ニュース

ノルウェーはタラバガニ漁獲枠の33%増加を決定

北欧のノルウェーは水産物貿易で日本と深い関係にあり、スーパーマーケットではノルウェー産のサケやサバを目にする。
ある回転ずしチェーン店では、ノルウェーサーモンのキャンペーンをしていたこともある。
そしてノルウェーは、日本でも人気のタラバガニの産地にもなっている。

ソ連がバレンツ海にタラバガニを放流したのだが、オホーツク海とは環境が異なり、天敵がいなかったため大増殖した。
天敵がいないため、タラバガニは生息範囲を徐々に拡大し、やがてノルウェー沿岸にまで進出してきた。
ノルウェーの海でも天敵不在だから、本来の海洋生態系を破壊するおそれがあると指摘されるまでに大増殖した。

ノルウェーの漁業関係者にとって、グルメ食材として輸出が期待できるタラバガニは、貴重な収入源になってきた。
それに対して、海洋生態系保護のために、環境保護団体WWFなどがタラバガニの根絶を主張するようにまでなっている。
ということは、タラバガニをできるだけたくさん獲って、日本などに輸出すれば一石二鳥ということになるだろう。

そして2月8日にノルウェー漁業沿岸問題省は、4月1日からの来シーズンのタラバガニ漁獲枠を33%増加することを決定した。
ノルウェー語のプレスリリースは次の通り。
www.regjeringen.no/nb/dep/fkd/pressesenter/pressemeldinger/2011/totalkvote-pa-kongekrabbe-i-20112012.html

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テーマ : 北欧
ジャンル : 海外情報

beschleichen

beschleichen* beschlich/beschlichen
他 (h) ((et.4/jn.)) (…に)忍びよる;((雅)) (感情などが人を)襲う

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テーマ : ドイツ語
ジャンル : 学問・文化・芸術

2月4日に微小小惑星2011CQ1が地球をかすめて通過した

ディスカバリーチャンネルやナショナル・ジオグラフック・チャンネルなどでの、自然科学ドキュメンタリー番組の放送では、恐竜絶滅の原因や、人類滅亡シナリオの一つとして、地球と巨大小惑星の衝突という仮説が必ず取り上げられる。

流星や火球といった天文現象は見ていて楽しいものだし、地表に落下する隕石からは、太陽系の起源などに関する貴重な情報が得られる。
直径 10 m くらいまでの微小小惑星であれば、大気圏突入時に爆発・分裂するため、よほどのことがない限り人的被害はないと言われている。

最近で有名な小惑星は、2008TC3 だろう。
地球との衝突コースを進んでいるところを発見され、大気圏に突入して爆発したところも観測された。
そしてこの小惑星に由来する複数の隕石が、アフリカのヌビア砂漠で回収された。

人が住んでいる地域への落下はほとんどないが、過去に数件の被害報告が実際にある。
何年か前にはドイツで小屋に隕石が落下し、そして火事になって火傷をした人もいた。
日本では、民家の屋根を突き破った美保関隕石が有名だろう。
ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8E%E4%BF%9D%E9%96%A2%E9%9A%95%E7%9F%B3

地球に接近または衝突する危険な小惑星を発見するために、世界の天文台などが連携して、連日捜索をしている。
日本ではNPO法人日本スペースガード協会が、地球に接近する小惑星捜索に尽力している。
www.spaceguard.or.jp/ja/index.html

またドイツでは、小惑星観測専用の人工衛星 AsteroidFinder を打ち上げ、危険な小惑星を捜索するプロジェクトも進行している。
www.spiegel.de/wissenschaft/weltall/0,1518,684059,00.html

NASAの発表によると、2月4日に月の軌道よりも内側で発見された微小小惑星 2011CQ1が、発見から約14時間後に、地表からわずか 5,480 km(地球半径の 0.85 倍)まで接近したとのことだ。
neo.jpl.nasa.gov/news/news170.html

Asteroid 2011 CQ1 was discovered by the Catalina Sky Survey on February 4 and made a record close Earth approach 14 hours later on February 4 at 19:39 UT (14:39 EST). It passed to within 0.85 Earth radii (5480 km) of the Earth's surface over a region in the mid-Pacific. This object, only about one meter in diameter, is the closest non-impacting object in our asteroid catalog to date. Prior to the Earth close approach, this object was in a so-called Apollo-class orbit that was mostly outside the Earth's orbit. Following the close approach, the Earth's gravitational attraction modified the object's orbit to an Aten-class orbit where the asteroid spends almost all of its time inside the Earth's orbit.  …】

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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

大学教授もただの人間だから不祥事はなくならない?

以下に引用した朝日新聞の記事にあるように、昨年8月に中間報告のあった阪大医学部での研究費不正使用疑惑の全容が明らかとなった。
www.asahi.com/national/update/0210/OSK201102100135.html

【大阪大学大学院医学系研究科の森本兼曩(かねひさ)特任教授(64)が、文部科学省などからの科学研究費を私的に流用していたことが大阪大の調査でわかった。大阪大は10日、6年余りで総額約4100万円の不正使用が判明したとする調査結果を公表。そのうち、少なくとも450万円余りを私的流用と認めた。自分の家族の海外旅行費用などにあてていたという。大阪大は近く、研究費をだまし取ったとして森本特任教授を詐欺容疑で告訴する。懲戒処分も検討する。

研究員のカラ出張1328万円、森本特任教授のカラ出張362万円や海外出張で事前の届け出と違う413万円、さらに消耗品を買ったことにして実際はパソ コンや家族へのブルーレイ・ディスクプレーヤーを買うなど架空伝票操作での物品購入1593万円、タクシー代335万円など不適切な使い方をした分も含め 計4176万円を不正使用と認定した。… 】

大阪大学の調査結果報告は、中間報告も合わせて次の通り。
www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2010/08/20100821_01
www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2010/08/files/20100821_02 (この時点では「医学系研究科A教授」)
www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2011/02/201102111_1
www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2011/02/files/20110211_2 (今回の報告では実名、森本兼曩)

ちなみに特任教授の採用基準は、教授の選考基準に準じており、大阪大学の教員選考基準は次の通り。
www.osaka-u.ac.jp/jp/about/kitei/reiki_honbun/u0350581001.html

この人がどんな研究者なのか私は知らないが、趣味でビールを作ったり、目的不明のコンドーム購入という行動は、研究者は特異な人種だと自覚している私にも理解不能である。

環境医学研究室のHPは次の通りで、スタッフのところに森本特任教授の在籍期間の記録が残っている。
www.med.osaka-u.ac.jp/pub/envi/index.html

その後は大阪体育大学体育学部の健康・スポーツマネジメント学科の教授になり、教員紹介にも掲載されている。
www.ouhs.ac.jp/teacher/morimoto_kanehisa.html

読売新聞の記事では、【
森本元教授は昨春、阪大から大阪体育大副学長に迎えられたが、問題発覚後に解職されている。】 とあるが、これは副学長の職を解かれただけで、教授としてとどまっているということだろうか。
osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20110211-OYO1T00174.htm

以前から研究費の不正流用の話は多く、メディアがたびたび 「税金泥棒教授」 の告発キャンペーンをしたことがある。
本当はいけないことだが、昔からの慣行なのか、学会出張旅費の一部を実験費用にする裏ワザがある。
学会開催地に前日に移動して最終日までいたことにするが、実際には夜行高速バスなどを使い、そして一日早く帰宅して、浮いた宿泊費や新幹線料金との差額などを薬品購入費に回したりするのだ。

他には、特に海外学会出張の時によく行われる方法だが、ディスカウントチケットを購入したにもかかわらず、
一番高い直行便ノーマル運賃の見積書金額で発注したことにして、差額を同伴者の旅費に流用するというものだ。

私が海外特別研究員としてドイツ留学したとき、帰国旅費の申請時に、旅費流用システムについて知ることになった。
旅費規定では 「低廉運賃」 とあったので、税金節約を主張している私は、ディスカウントチケットを手配した。
すると、日本学術振興会が指定した旅行代理店からの 「片道普通運賃見積書」 と、約16万円の差額が発生した。
旅行代理店からは、「差額を現金で渡せないので、帰国後の宿泊費や交通費などに流用してください。誰でもやっていますし、会計検査院などの調査でばれないようにしていますからご安心ください。」 と言われた。

この流用斡旋について、私が会計検査院に告発したためか、その後の海外特別研究員は、航空券の半券を提出する義務が生じた。
若手研究員では旅費流用が不可能なシステムとなったが、政府全体で見直したわけではなかったことが、今回の阪大の不祥事で明らかとなった。

大学教授とは言っても、ただの人間である。
大学で研究者になるまでの20年近くは、特別に道徳・倫理教育を受けたわけでもないし、大学でもコンプライアンス研修など受けていないと思われる。
もし研修をしていたとしても、既に不祥事を起こすような性格の人間を変えるほどの影響力はないだろう。

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テーマ : 短大・大学
ジャンル : 学校・教育

ドイツ語翻訳者の募集情報を見つけて書類を送付した

昨年2010年の翻訳料金収入は、確定申告に使う支払調書ベースでは 653,586円(税込)であった。
10%源泉徴収後の受取金額合計は 588,229円となるが、必要経費を申告するので、税金はいくらか取り戻せるだろう。

副業翻訳での目標収入を年間100万円(税込)と掲げてから、登録翻訳会社も増やしているが、実現したことは一度もない。
本業に影響しないことが条件なので、平日の睡眠時間を削ってまで、無理な納期の案件を受注することはできない。
翻訳専業の人から見れば甘い条件なので、収入が伸びないのは当然のことだろう。
実際に受注に至ったのが、たったの2社で8件だけというのも、休日中心という制約が原因なのかもしれない。

ただ、その無理をしない条件だからこそ、現職場の上司は副業を認めているとも言えるだろう。
さらに上司としては、副業翻訳を禁止するよりも、私の能力の一つである語学力を、職場で活用することを考えているようだ。

最初に頼まれたのは、勤務先企業が以前取得していた日本語特許の実験の部を英訳することだった。
その後、海外との取引を想定した英文見積書のひな形作成もした。
社内には翻訳を担当する部署もあるのだが、上司は自分の部署でも、この程度の英訳なら可能だと示したかったようだ。

業績評価に関わる個人の目標設定では、業務補佐という項目があり、私の場合は語学面での貢献を挙げている。
同僚が読めないドイツ語だけではなく、昨年はオランダ語資料について、オンライン辞書を参考にして内容把握できた。
また、同僚が日本語で記録した実験ノートを基にして、取引先に提出する実験の部を英語で書いたこともある。
自分が担当している有機合成実験の合間、例えば結晶乾燥中などで空いた時間に、正確かつ簡潔な英語表現を考えて書いた。
まあ、実験の部というのは書き方がほぼ決まっているので、それほど面倒な表現はないが、誰が読んでも実験が再現できるように誤解のないように書く必要がある。

本業での翻訳は業務補佐という仕事の一部なので、この翻訳で収入を増やすには、時間外勤務を選択することになる。
しかし、空き時間でできそうな簡単な英訳や、ドイツ語文献の要約の場合、わざと勤務時間を延ばすわけにもいかない。

ということで、年収増を目指すには、やはり副業翻訳で、より多くの案件を受注することを考えねばならない。
登録していたのに、問い合わせが全く来なくなった翻訳会社が3社となったので、今年も新規登録を検討している。

すると、いつもチェックしている翻訳者募集情報サイトで、化学や医薬などの専門知識を有するドイツ語翻訳者を募集していた。

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テーマ : ドイツ語
ジャンル : 学問・文化・芸術

Ansicht

Ansicht f. -/-en
1 見方,意見,見解
【前置詞と】 meiner Ansicht nach/nach meiner Ansicht 私の意見では

ドイツ語類語辞典(三修社) p. 539:あることについて確信していだいている個人的な見方,見解であるが,他人がそれを納得するかどうかは別である。

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テーマ : ドイツ語
ジャンル : 学問・文化・芸術

wanken

wanken

2 (h) (心が)定まらない,ゆらぐ,ぐらつく || jn. 〔et.4〕 ins Wanken bringen …(信念・決心など)をぐらつかせる

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テーマ : ドイツ語
ジャンル : 学問・文化・芸術

最近注目の幹細胞治療は実験段階のハイリスク治療法だと理解してほしい

難病治療法として、幹細胞を用いた再生医療が注目されており、日本でも大規模研究プロジェクトが継続されている。
様々な研究成果が報道されているが、たいていは細胞レベルや、マウスなどでの動物実験が大半で、ヒトでの臨床研究については実施制度整備の途上にある。

日本国内では、幹細胞を用いた治療法は未承認である。
しかし、幹細胞治療を実施している医療施設が実在し、日本再生医療学会は1月26日に発表した声明文で、そのリスクについて啓発している。
www.jsrm.jp/media/110201.html

【…患者・患者家族の皆さんにおかれましては、根拠なく所謂、「未承認の再生・細胞医療」を謳う診療行為を安易に受診せず、治療を行う医療機関が当該治療に関して公的機関から承認されているか、もしくは臨床研究や治験の承認等を受けていることを確認した上で判断されることを推奨します。…】

そして1月31日の朝日新聞では、幹細胞治療が実際に日本国内でも行われていること、そしてドイツでの幹細胞治療を斡旋する会社があることなどを報じている。
www.asahi.com/health/feature/StemCell_0131_01.html

海外に渡る人たちもいる。脳性まひの娘(2)がいる大阪府の夫婦は昨年末、海外での幹細胞治療をあっせんするツアー会社を通じて、ドイツで治療を受けた。治療後、娘の笑顔や動きが増えたと感じる。夫婦は「新しい医療では患者が実験台になる部分がある。でも、少しでもよくなるなら」と期待する。

このツアー会社は昨年4月から10人ほどの患者をドイツに送ったという。料金は1人あたり渡航費などを含め100万~300万円という。】

日本でも iPS 細胞をはじめとして、再生医療の研究が精力的に進められているが、ドイツには幹細胞を使った民間の再生医療病院・研究施設が2007年1月から治療を開始している。その XCell-Center GmbH  はデュッセルドルフとケルン近郊にあり、治療費は約2万ユーロと高額で、しかもリスクが高いにもかかわらず、全世界から脳性まひや、糖尿病、パーキンソン病などの治療のために患者が集まってく
ドイツの幹細胞治療施設XCell-Centerで1歳半の幼児が死亡


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テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体

GSKの新型インフルエンザワクチンPandemrixの副作用で睡眠発作増加か?

去年はメキシコ発の、ブタインフルエンザとも呼ばれる新型インフルエンザ(A/H1N1)の流行で大騒ぎとなった。
日本国内ではワクチン生産が間に合わないだとか、抗インフルエンザ薬の備蓄が足りないだとか。

そして海外製薬メーカーからワクチンの緊急輸入をしたが、カナダで製造されたGSK製ワクチンの一部ロットで副作用が発覚したこともあり、日本では過去のワクチン副作用問題が思い出されたためか、あるいは思ったほどの大流行ではなかったためか、予防接種希望者は予想を下回り、未使用ワクチンの在庫を抱えることになった。

今シーズンのインフルエンザワクチン予防接種では、季節性と新型の両方に対応した混合型が推奨されている。
私の勤務先でも10月頃から社内掲示板で、健康保険組合からの通知として、予防接種の記事が毎週掲載されている。


ところで、ヨーロッパで去年から問題となっていたのは、GSKの新型インフルエンザワクチン Pandemrix(カナダ工場生産の商品名は Arepanrix で日本が輸入したもので中身は同じ)の接種後に、ナルコプレシー(睡眠発作)の副作用が見られたというものだ。

そして2月1日にフィンランドの研究所が、ナルコプレシー発症率増加と Pandemrix 接種には明確な関係があことを発表した。
Helsinki Times の英語記事と、この発表に対するGSKの英語プレスリリースは以下の通り。
www.helsinkitimes.fi/htimes/domestic-news/general/14046-finnish-report-links-pandemrix-to-nine-fold-increase-in-narcolepsy-risk-.html (Helsinki Times)
www.gsk.com/media/pressreleases/2011/2011_pressrelease_10020.htm (GSKの2月1日のプレスリリース)

日本国内でナルコプレシー発症の報告がないためなのか、それとも北欧諸国に発症者が集中していてアジア系には無関係なのか、GSKの日本語サイトでは、関連情報が何も出ていない。
glaxosmithkline.co.jp/press/index.php (プレスリリース一覧)
gsk-influ.jp/medical/prod_info/arepanrix/index.html (Arepanrix の製品情報)

【追記(2月9日):日本のGSKに問い合わせたところ、日本で使用されていないワクチンのため、日本語でプレスリリースを出さないとのことだ。
追加質問として、Pandemrix と Arepanrix との違いについて問合わせ中である。

GSK日本は発表しないと言っているが、
時事通信などがWHOの発表を引用して、ヨーロッパでの副作用の疑いについて報じている。
www.jiji.com/jc/c

ロイター英語記事では、フィンランドからの報告についてWHOが精査すると報じているが、日本語版には何もない。
www.reuters.com/article/2011/02/01/us-flu-pandemrix-finland-idUSTRE7103SN20110201

ドイツでも Pandemrix 接種後にナルコプレシーを発症した症例があると、ZEIT Online で記事になっている。
www.zeit.de/wissen/gesundheit/2011-02/pandemrix-schweinegrippe-narkolepsie

ワクチンも含めて医薬品には、承認前の臨床試験では判明しなかった、予想外の副作用リスクが常に存在する。
10万人に1人の割合で死亡するとしても、そのリスクよりも感染拡大を防ぐベネフィットが大きいと判断されれば、その医薬品は承認され、患者や家族の同意を得て投与される。
ただ、リスクはゼロではないため、死亡するその1人に自分がなるのではないかという心配は、完全に消えることはないが。

GSKのドイツ語サイトからリンクしている記事では、予防接種をしなかった9歳の女の子が、新型インフルエンザに罹患して死亡したことが報じられている。
www.grippe-info.de/grippeticker/04.02.2011/index.jsp

既往症がない場合でも、年少者や高齢者などのハイリスク群と呼ばれる人たちは、予防接種が奨励されている。
わざわざこの記事を引用しているのは、自社ワクチンの販売継続を擁護するための作戦とも言えるだろう。

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テーマ : 医療ニュース
ジャンル : ニュース

プロフィール

MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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