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学校英語クイズ(ドイツ紙 Süddeutsche Zeitung から)

ドイツ語と英語は、同じゲルマン諸語の系統で親戚だと言われているが、文法は全く異なるので、英語の次にドイツ語を勉強する人は、誤解に基づく先入観を捨てることが必要だ。

自然科学系研究者は今でもドイツ語論文を読む機会があるにもかかわらず、「ドイツ語は英語に似ているから辞書で単語を調べれば意味はわかる」などと言って、基礎文法すら確認しない人もいる。
まあ、実験操作の説明のように、自分の経験が理解を助ける場合は、単語の意味を並べて眺めていれば、なんとなくわかるかもしれない。
しかし、「試薬を2時間かけて加えた」という説明を、「試薬を加えてから2時間反応させた」と誤解していた人もいるので、専門家ならば研究に必要な言語として最低2か国語、できれば3か国語を学んでほしいものだ。

繰り返すが、英語とドイツ語は異なる言語なので、高等教育を受けたドイツ人であっても、正確な英語を使える人は1%程度だという。
それでも、コミュニケーションがとれるだけの英語力を持つ人は多く、英語能力指数は世界第14位で、日本の第26位よりも上で、「高い」グループに入っている(日本はフランスやロシアよりも上だから、そんなに悲観することもない)。
www.efjapan.co.jp/epi/

EU市民ならば原則として、EU域内の国ならばどこでも働くことができるので、英語を身につけてドイツから出ようという人もいる。
そんな風潮を反映しているのかどうかは知らないが、ドイツ紙の Süddeutsche Zeitung では、英語クイズが出題されている。

今月の英語クイズは、「Do you speak Schulenglisch? (学校英語を話しますか)」で、学校で習う基礎文法のクイズになっている。
全部で15問あるが、そのうち5問を引用するので、各問題の選択肢A・B・Cのうち、どれが正しいのか考えてみてほしい。
15問全部を解きたい人は、次のリンクを参照。
quiz.sueddeutsche.de/quiz/2081640481-englisch-quiz/1

1.
A. Twenty years ago Tom married July and was moving into her house.
B. Twenty years ago Tom married July and had moved into her house.
C. Twenty years ago Tom married July and moved into her house.

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テーマ : 英語
ジャンル : 学校・教育

JR「休日おでかけパス」を利用して風景印押印へ

毎週日曜日には、聖歌隊練習など教会の仕事もあるので、まる一日使える日は基本的に土曜日しかない。
なんだか自由時間が少ないようにも聞こえるが、本業もそれほど忙しいわけでもないし、平日に有給休暇を取得することも可能だ。

単にのんびり休みたいときもあれば、銀行窓口で手続きをすることもあるし、風景印収集の日帰り旅行に出ることもある。
たいていは祝日を含めて連休になるようにしているので、例えば今月であれば10日に休んで4連休とする予定である。
ということで2月10日は都内で、新宿駅周辺などポイントを決めて、20局くらい回る予定にしている。

コレクションを充実させるためには平日に回る方がよいが、土曜日に押印できる郵便局もあるので、JRの「休日おでかけパス」などを利用して出かけている。
土曜日に開いている郵便局は少ないわけだから、例えば鎌倉市に行ったとしても、大船局鎌倉局の2局しか押印できず、移動ばかりで効率が悪いように見える。
それでも、駅周辺の様子やレンタサイクルの有無を確認するなど、平日に訪れる時のための下見と考えるようにしている。

風景印の情報を見たところ、横浜神奈川局の風景印が、2月15日の廃局に伴って使用終了になると知った。
2月10日の平日に周辺郵便局の風景印も合わせて押印するのか、それとも予定がないうちに土曜日に押印するのか悩んだが、JRの「休日おでかけパス」を利用して、2月1日に押印することにした。

あちこち回ろうということで、東京の三鷹局から始めて、西は平塚局まで行ったので、きっぷ代の2,600円の元は取れた。
下には三鷹局横浜神奈川局戸塚局の風景印を示した。

風景印0031    風景印0032 風景印0033
三鷹局「東京天文台100年記念」   横浜神奈川局    戸塚局・「2002年国際文通週間・戸塚」


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テーマ : コレクション
ジャンル : 趣味・実用

イギリス原子力施設セラフィールドでの放射線モニタ異常値は自然界のラドンが原因

イギリスの原子力施設セラフィールドは、アイリッシュ海を汚染しているなど、いろいろと問題視されている。
日本は使用済み核燃料の再処理を委託しているのだから、環境汚染や作業員の被ばくに加担しているとも言える。
しかし日本では、六ヶ所村再処理工場の話は聞くが、セラフィールド関連のニュースはあまり流れないようだ。

ということで、同様に再処理委託をしているドイツの報道をチェックしている。
ドイツ人は心配症なので、少しでも異常があったというだけで大々的に報道してくれるので、情報収集の点では役に立つからだ。

1月31日金曜日夜に見た SPIEGEL Online で、セラフィールド施設内の放射線モニタの1つが異常値を検知したとあった。
www.spiegel.de/wissenschaft/technik/britische-atomanlage-erhoehte-strahlung-in-sellafield-gemessen-a-950332.html

この記事の投稿時点(ドイツ時間10時59分)では、施設で事故が起きたわけでもなく通常の稼働をしており、異常値を示した原因がまだ特定されていなかった。
ただし念のために最小限の作業員だけを残して、大半の作業員は自宅待機措置となっていた。

その後、バックグラウンドレベルを超えた原因は、自然界のラドンだったことが判明して、通常の勤務シフトに戻したという。
約4時間後に更新された SPIEGEL Online の記事は次の通り。
www.spiegel.de/wissenschaft/technik/atomanlage-sellafield-a-950438.html

Sellafield Ltd. の発表は次の通り。
www.sellafieldsites.com/press/sellafield-site-operating-at-reduced-manning-levels-update/
【Our in-air monitors are extremely sensitive and pick up on any abnormality. Overnight the monitoring system initially indicated elevated levels of activity. Following investigation and analysis, we can now confirm these levels to be naturally occurring background radon.】

日本の報道は少ないが、共同通信の配信記事は次の通り。
www.47news.jp/CN/201401/CN2014013101002459.html
【英中西部セラフィールドの原子力施設を管理するセラフィールド社は31日、施設で放射線量の上昇が検知されたと発表した。安全確認作業が行われたが、施設には問題が起きておらず、同社は「自然放射線を検知したものだった」との声明を出した。】

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テーマ : 原子力問題
ジャンル : ニュース

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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