ドイツ語アルファベット「ß (エスツェット)」の大文字「ẞ」の使用が公式に認められた
来週納品の英語特許和訳は、Trados の表示で 95% まで進んだので、残りは明日に作業しよう。
別の翻訳会社から 500 ワードくらいのドイツ語和訳の依頼も来たが、これも明日にしよう。
ということで、ドイツメディアのチェックをしていたら、ドイツ語特有の文字 ß (エスツェット)の大文字「ẞ」の使用が公式に認められたという記事を見つけた。
Süddeutsche Zeitung の6月29日付けの記事は次の通り。
www.sueddeutsche.de/bildung/rechtschreibung-das-alphabet-bekommt-einen-neuen-buchstaben-1.3566309
そして、ドイツ語正書法を決定している機関 Rat für deutsche Rechtschreibung のプレスリリースは次の通り。
www.rechtschreibrat.com/DOX/rfdr_PM_2017-06-29_Aktualisierung_Regelwerk.pdf
いろいろと変更点が書いてあるが、今回は ß (エスツェット)のところを紹介しよう。
ドイツ語の教科書では、大文字がないとされている ß だが、以前から大文字の使用が提案されていた。
そして上記の、2017年6月29日付けのプレスリリースにより、大文字の使用が公式に許可された。
これまでのように、SS と書くことも選択できる。
せっかく公式に許可されたのだが、PCのキーボードをドイツ語仕様にしても、現時点では大文字はないので、小文字のまま使うしかない。
ドイツ語キーボードでは、ß のキーは数字の 0 の右隣にあるが、シフトキーと一緒に押しても ? が印字される。
大文字エスツェットは、Unicode では U+1E9E であり、IMEパッドで選択すると 「ẞ」 と表示できるので、これを使うことになる。
使用頻度は低いと思われるが、毎回選択するのも面倒なので、読みを「えす」にして単語登録した。
実際に 「えす」 と入力して変換すると、きちんと大文字の 「ẞ」 が表示された。