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川崎殺傷事件の被害者のために祈る

人生では、理由のわからない苦難や悲劇に遭うことがある。
自然災害のこともあれば、事故や事件といった人為的なもの、そして人権侵害や差別など。

私にとっては、阪神淡路大震災と東日本大震災が精神的につらかった。
また、姉が障碍者ということで、子どものときだけではなく、最近も嫌な思いをすることが起きている。

自分が直接の被害者ではなくても、昨日5月28日朝に川崎・登戸駅近くで発生した殺傷事件を見聞きして、どうしてこのような悲劇が突然降りかかるのか、その理不尽さに声を失ってしまう。

そのような何が自分にできるのかわからないときであっても、キリスト者は、まず祈ることから始める。

今日の夜は、教会で聖書研究と祈祷会が予定されていたので、仕事を17時半に終えて急いで都内に移動した。
19時から45分ほど、ハイデルベルク信仰問答の第十六主日の問答について、証拠聖句も読みながら学んだ。

そして一人ずつ、祈りを捧げた。
聖書の学びの時を与えられたことへの感謝の祈りに続いて、最近起きている事件の犠牲者に対する祈りを捧げた。
悲しみの中にある家族を神様が癒し、支えてください、と。

それに続いて、このような犯罪の背景を考えて、社会から疎外された人々に私たちが寄り添い、助け合う社会を作ることができますように、私たちの働きを強めてください、と。

これからも他者のために祈りを捧げていこう。

テーマ : 聖書・キリスト教
ジャンル : 学問・文化・芸術

ドイツ語翻訳では冠飾句を正しく把握しよう

ドイツ語翻訳をしていると、特に学術論文や新聞記事などで、冠飾句を目にすることが多い。

冠飾句は、冠詞と名詞との間に置かれた長い形容詞句である。
関係節で書き換えることもできるが、冠飾句から順に訳すと日本語の語順に近くなることが多いので、理解しやすいのではないだろうか。

原稿を紙に印刷してから翻訳していたときは、冠飾句の部分を( )でくくっていた。
長い冠飾句のときに間違えることがなくなるし、推敲時に見直すときにも楽になる。

しかし最近は、CATツールを使ってPC画面上で原文を読むことが多いからなのか、うっかりして冠飾句を見逃してしまう人もいるようだ。

今月チェックしたドイツ語和訳案件の例を示しておこう。

ある工作機械の製品紹介パンフレットに掲載された写真は、アップグレードした製品の前に開発担当者が立っているものだった。
その説明のところに、次のように書いてあった(冠飾句部分を青にした)。

vor dem zur 4-Achsen-Bearbeitung aufgerüsteten 3-Achsen-CNC-Bearbeitungszentrum.

翻訳者の和訳は、「3軸CNCマシニングセンタを4
軸加工用にアップグレードする前」。
修正例は、「4軸加工用にアップグレードされた3軸CNCマシニングセンタの前で」。

写真を見れば、機械の前に開発者が立っているのだから、その状況からも翻訳者は間違いに気づいてほしかった。

もしかすると、冠飾句を把握する前に、前置詞 vor が「時間的に前」だと誤解してしまったのが、誤訳の原因なのかもしれない。
「アップグレードする前(vor dem Aufrüsten)」という先入観から逃れることができず、無理に意訳したようになったと思われる。

冠飾句を除いて書くと、vor dem 3-Achsen-CNC-Bearbeitungszentrum であり、これならば前置詞 vor が「空間的に前」を表すことは明白だろう。

私も完璧ではないので、いろいろな事例から学習を一生継続することになるだろう。


翻訳作業とは別に、化学または広く科学関連のドイツ語記事を読んで、様々な文法項目について、例文を記録して将来に役立てたい。今回は 「冠飾句」 をとり上げる。...
ドイツ語:冠飾句という独特の修飾形式


テーマ : 語学の勉強
ジャンル : 学問・文化・芸術

不動産屋から連絡がない

実家の敷地内に約30年前に建てたアパート(2階建て、約7畳ワンルームタイプ4部屋、家賃3万円)を、土地付きで購入したいという人が、開業したばかりの不動産屋と一緒に訪ねてきた。

母は不動産取引について判断できないということで、長男の私が代表して対応することになった。
不動産屋から確認の電話があり、土地の測量が必要などの話もして、とりあえず価格の見積書の作成を依頼した。

1週間ほどして、電車で移動中に再度電話があったが、気付かずに出なかった。
その後も電話を待っているが、本日まで何も連絡がない。

母に電話すると、別の人がアパートの見学に来たという。
最初に見学に来た人は、買うのをやめたのだろうか。
土地だけほしかったのに、アパートがあると入居者との契約が面倒だったのか。
町内会の一部の人たちが売却に反対していることも、面倒なマイナス要因なのかもしれない。

すぐに売れなくても、秋頃までに決まればよいだろう。
もし売れたら、実家をシェアハウスのようにしようと思う。

以前は、市の助成金でグループホームにしようと思っていた。
しかし、近所には理解者もいれば、障碍者が集まる場所ができることに反対する人たちもいる。
あと5年くらい経って、住民構成が変化すれば、理解者が増えるかもしれないが、その保証はない。
町内会を分裂させて対立を深めても嫌なので、グループホームの優先順位を下げた。

そのため、シェアハウスにする計画を第1位とした。
ダウン症でI型糖尿病の姉と一緒に暮らして、食事も作ってくれる人に入居してもらいたい。
姉が勤務する福祉団体では、以前からカトリック教会との交流があるので、ネットワークを利用して人材を探してもらおうと思う。


(最終チェック・修正日 2019年05月10日)母から電話があった。実家の隣に建てたアパート(約7畳ワンルームタイプ、4部屋、2階建て)を買いたいという不動産屋が来たそうだ。築30年以上と古い物件を欲しがるものだろうか。詳しい話はしていない、というよりも、長男と話してほしいと、母が伝えたそうだ。本当に買う気があるならば、私が遠くに住んでいたとしても、電話してくるだろう。雑誌の特集が続いているように、相続も...
実家のアパートを買いたいという不動産屋

テーマ : 不動産投資
ジャンル : 株式・投資・マネー

生分解性ポリマーの poly(butyric acid) (ポリ酪酸)は誤記なのか

特許翻訳をしていると、原文の誤記に遭遇する。
PCT出願では、原文誤記を可能な限りそのまま翻訳するので、意味が通じない和訳になってしまうこともある。

単なるスペリングミスもあるが、例えば、化学物質名が不正確な場合、化学者の私としては誤記として指摘したいのだが、その分野の俗称として通用しているのかどうかも確認することになる。

今回紹介する英語特許の誤記は、生分解性ポリマーの例にあった、poly(butyric acid) である。

このまま和訳すると、ポリ酪酸
和訳作業中は、そのままにしていたが、推敲時に違和感が生じた。

生分解性ポリマーの例が列挙されていて、最初に poly(lactic acid) (ポリ乳酸)があった。
この流れで、poly(butyric acid) (ポリ酪酸)もありそうだが、この名称の生分解性ポリマーは聞いたことがない。

この名称(原料基礎名)だと、butyric acid(酪酸)がモノマー原料であるが、酪酸同士が重合可能なのだろうか。
2分子間で無水物になることはあるが、ポリマーになるとは思えない。

あるいは、アルキル基部分で結合して、カルボキシル基が未反応で残っているポリマーのことだろうか。
構造基礎名と考えても、繰り返し単位の構造名称が butyric acid では間違いである。
それに、炭素-炭素結合ならば、ポリエステルではないので、生分解性ポリマーではなくなる。

ということで、もしかすると、poly(3-hydroxybutyric acid) (ポリ(3-ヒドロキシ酪酸)、PHB)の俗称なのかもしれない。

例えば、次の論文では、Abstract では poly(butyric acid) と書いているが、Materials and Methods では、poly(hydroxybutyric acid) と書いてある。
link.springer.com/chapter/10.1007/978-1-4615-3858-5_27

とりあえず、今回は誤記としてクライアント向けのメモを作成した。

他の例も探してみよう。

テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

「シリコン」と「シリコーン」 再び

(最終チェック・修正日 2019年06月20日)

外来語のカタカナ表記で混乱している例に、シリコンとシリコーンがよく取り上げられる。

シリコン(英語 silicon)は、元素のケイ素の意味であり、科学用語としては、半導体材料に使う高純度ケイ素を指す。

シリコーン(英語 silicone)は、ポリシロキサン骨格を有するポリマーである。
言語の発音に近づけるために、長音符を使って表記するのは当然のことだろう。

しかし、シリコンゴムなど、慣用的に長音符なしの表記も多く見られる。
主な英和辞典を見ても、silicone を「シリコン」と書いてあるものもあり、1冊だけ使っている人は間違うことだろう。
文脈から、ポリマーのことだと理解できれば、シリコンでもかまわないということだろうか。

例えば、アミノ酸のリシン(英語 lysine)と、トウゴマの種に含まれる有毒タンパク質のリシン(英語 ricin)の場合、サプリメントの成分の話であれば、アミノ酸のリシンと理解してもらえるだろう。

同様に、医療用チューブの話のとき、シリコンと書いてあっても、シリコーン製チューブであり、硬いケイ素製チューブを想像することはない。

医療用チューブは、今月読んでいる「『欠陥だらけの子ども』と言われて」の141ページの1行目にも出てくる。

【…からだの中にいったいどうやってシリコンの管を埋めこむのだろうか?】

ドイツ語原文が Silikon なのかどうかは、原著が届いてから確認する予定。
現時点では岩波書店に問い合わせているので、今月中に返答が届くことを期待したい。

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テーマ : 語学の勉強
ジャンル : 学問・文化・芸術

「機械翻訳の現状と展望」(英語教育2019年6月号)

雑誌「英語教育」の今年の連載の1つに、「AI技術と外国語学習の未来」(川添愛、元国立情報学研究所特任准教授、作家)がある。
他の連載にも興味を持ったので、今年度は定期購読にした。

6月号の第3回は、「機械翻訳の現状と展望(前編)」で、ニューラルネットワークを利用した機械翻訳を取り上げている。

説明内容は、主に中澤敏明「機械翻訳の新しいパラダイム」、情報管理、vol. 60, No.5, pp. 229-306 に基づいている(記事末尾の引用では、「vol. 6」と誤記がある)。
この論文はフリーアクセスなので、次のリンクで確認してほしい。
doi.org/10.1241/johokanri.60.299

ニューラル機械翻訳(NMT)では、Google 翻訳が事例として取り上げられることが多い。
著者が試した日英翻訳の例では、驚くほど自然で実用的な翻訳が出力されている。

しかし一方では、「奇妙な凡ミス」という不思議な特徴も持つ。
平昌オリンピックでのノルウェー代表団に起きた、卵の発注数の誤訳の例が紹介されている。
1,500個の卵を注文するために Google 翻訳で韓国語にしたところ、一桁多い 15,000個の卵が届いたという。

この誤訳騒動を伝える BBC の記事は次のリンクから。
www.bbc.com/news/world-europe-42978915

この BBC の記事では、1,500 と 15,000 が韓国語でどのように異なるかも示している。
数字のままであれば、一桁違うことに気づいたかもしれない。
しかし、ターゲット言語の知識がないと、出力結果が正しいかどうかを判断できないため、誤訳を放置してしまう。

このような単純ミスが起きるのは、NMTの手法に起因している。
単語を数百の実数値からなる列のベクトルに変換して計算している。
各単語の数値列から文の数値列が計算され、それをもとにして訳文の単語の数値列を出力する。
数値計算であるため、原文のどの部分が訳文に反映されているのか、解釈することが困難になっている。
卵の数が一桁増えたとしても、「原因不明」としか言えない可能性もある。

また、NMTの特徴として、よく知られているが、入力された原文が過不足なく翻訳される保証はなく、重複訳や訳抜けの発生がある。

「AIが発達すれば、外国語の勉強をしなくてすむ」という言説が広まりつつあるようだが、このようなNMTの現状をまず踏まえてから、次回の後編も読んで、これからの外国語学習について考えてほしいものだ。

テーマ : 語学の勉強
ジャンル : 学問・文化・芸術

「平成家族」(朝日新聞取材班)

匿名で取材を受けたが、関係者にはすぐにバレてしまったので、ある程度書いてもよいだろう。

朝日新聞では2018年元旦から、「家族って」という特集の連載をしていた。
私は以前、「きょうだいリスク」についてアエラの取材を受けていたので、記者間で情報が伝わり、新聞記事用に再取材を受けた。
私の仕事から明らかなように、2018年1月9日朝刊に掲載されたのは、私の話である。

そして今年4月、連載をまとめた単行本「平成家族」が出版された。
新聞記事のままで再掲載されているが、その後の様子を記者がコラム欄で取り上げている。
弟が社会保険労務士試験に合格したが、実務経験がないため就職できないのではないか、というのが新たな嘆きである。

他の記事から私に関連しそうなのは、CASE50の出生前診断とダウン症の子どもの話だ。
姉がダウン症だし、もし50年前に同じ検査があったならば、母は中絶を選択したかもしれないと言っていたから。

苦労するのがわかっていたら産まなかった、という母の気持ちを責めることはできない。
姉を産む前に4回流産した母が、産まなければよかった、とまで考えたのは、今の日本社会でも見られる圧力のせいであり、母が悪いわけではない。

この家族は、障碍がある子どもを持つ他の家族と助け合いながら生活している。
「同じように悩んだ経験があるからこそ、親身になってくれる」という言葉は、私も実感している。

今読んでいる「『欠陥だらけの子ども』と言われて」でも、障碍に理解のある人たちとのつながりが生まれていることが記されている。

地域社会でも教会でも、苦しんでいる人たちに寄りそって助け合いながら暮らしたいものだ。

2年ほど前、「きょうだいリスク」に関するアンケートがあった。その回答に連絡先を記入したので、記者から取材の申し込みがあった。障碍者の姉は、福祉団体が面倒を見てくれる予定で、自治体の補助金が取得できれば、実家をグループホームにしたい。ダウン症の姉は、I型糖尿病を発症して、毎日インスリンを自分で注射している。血糖値管理のために、食事に留意したり、間食の取り方なども指導しなければならない。実家に戻って世...
「きょうだいリスク」について再び取材を受ける


テーマ : 生き方
ジャンル : ライフ

「信じる者には何でもできる。」(マルコによる福音書第9章23節)

連休中にざっと目を通したサンドラ・シュルツ著の【「欠陥だらけの子ども」と言われて】を、今週は毎日少しずつ、じっくりと読んでいる。

トラックバックした記事に引用したように、著者がクリスチャンであるため、分量は少ないが、相談相手として牧師が登場する。

今回引用するのは、著者の信仰、つまり神様を信じているかどうかという個所だ。
ここには、マルコによる福音書第9章23節の主イエスの言葉、「信じる者には何でもできる。」が出てくる。

【ここにふたつの真実が隣り合わせになっている。一方には「絶対治すことなどできない」。もう一方には「心の中は完全」。私という人間はこれまで、確信に満ちて「神を信じます」と口にすることなど決してできなかった。… 信ずれば道は開けるだなんて、まるでそれが自己欺瞞ではないかのようなことを言ってと、思っていた。

… 堅信礼のために聖書の言葉を選ばなくてはならなかったが、自分自身、牧師、そしてーーたぶんーー神の前でも正当化できるものとして認められる程度に曖昧な解釈が可能な一節を見つけた。マルコによる福音書の一節で「信じる者にはどんなことでもできる」。こういった具合に堅信礼を通過し、聖書を自分に都合よく解釈し、つまり、この書物は、自分自身を信じなさいと促しているのだと理解するようになった。…

… どうすれば幸福でいられるのか? 慈悲深い神が、私と私の子どもを守ってくれると信じるのか? 人生の統括権を譲渡してしまったらどうなるのか? 何にこだわり続ければいいのか? これまでの人生において、私はいつも、自分はものごとを決めるに足るだけの一人前の人間であると思ってきた。… 今になって、自分がいかに無防備な状態で人生に向き合わされているのかに、気がつく。】

自分の力ではどうにもならないとき、絶望しそうなとき、そのような厳しい状況のときにこそ、神様に、イエス・キリストに全てを委ねる信仰が力となる。
信じたからと言って、劇的に病気が治るというわけではないが、人生を前向きに考えることができるようになるだろう。


連休中の5月2日に届いた本は、【「欠陥だらけの子ども」と言われて 出生前診断と愛情の選択】(サンドラ・シュルツ著、山本知佳子訳、岩波書店)である。岩波書店のリンクは次の通り。www.iwanami.co.jp/book/b450151.htmlドイツ語原著のリンクは次の通り。www.rowohlt.de/paperback/sandra-schulz-das-ganze-kind-hat-so-
「欠陥だらけの子ども」と言われて (サンドラ・シュルツ)

テーマ : 障害児と共に生きる日々
ジャンル : 福祉・ボランティア

翻訳料金の外税方式での単価設定について

(最終チェック・修正日 2019年05月20日)

以前から取引している翻訳会社Aから、翻訳料金の単価について連絡がきた。
消費税の10%への増税に先立って、税抜き価格で明示することになったそうだ。

これまでは、ほとんどの翻訳会社で、税込みで単価を設定していたという建前であった。
ところが、消費税率が5%から8%に上がった2014年4月に、税込み単価が変更されなかったという話をよく聞く。
つまり、不当な買いたたきということだ。

たいていの翻訳者は、年間売上が少ないため、消費税の納付を免除されているから、受け取った消費税分はそのまま手元に置いている。
どうせ消費税を納付しないのだから、フリーランス翻訳者に消費税分を払う必要はないなどと、誤解しているところもあるそうだ。

ただ、中小企業庁が、消費税価格転嫁対策を推進しているおかげなのか、外税方式で明確化する動きが徐々に広まっている。
www.chusho.meti.go.jp/keiei/torihiki/shouhizeitenka.htm

この翻訳会社Aからは、翻訳言語ペアごとの新しい税抜き単価の見積書の提出を求められた。
メール添付されていたエクセルシートを開き、対応するセルに単価金額を入力するだけで、簡単に作成できた。

税抜き単価のセルの隣には、現在の税込み単価を入力するセルがあり、税率8%での税抜き単価が参考値として計算される。

例えば、チェッカーとしての単価の時給1500円を入力すると、税抜き単価1388.9円が出力された。
これを参考にして、1389円で申請してほしいのかもしれないが、私は1400円と記入した。
10年近く据え置きになっていたのだから、このくらい上げてもかまわないだろう。

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テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

実家のアパートの売却に反対する町内会の人たち

実家のアパートを土地付きで購入したいという不動産屋から、5月10日に私のスマートフォンに電話があった。
遠くに住む私に連絡してきたということは、本気で購入したいということなのだろう。

母は、売却交渉が面倒だし、法律や税金のことはわからないので、長男の私に一任したいようだ。
加えて、その不動産屋担当者の話すペースが合わないというので、会いたくないとまで言っている。

アパートについては、減価償却が終わっていないため、母から直近の確定申告の書類のコピーを不動産屋に渡した。
これで今週中には見積書を持ってくるだろう。
私の住所も伝えてあるので、郵送されてくるはずだ。

今回の売却交渉で考慮するのは、特に次のネガティブ情報3点であり、これは購入希望者に伝える必要がある。

1)凍結で破損した水道管の修理を購入者が行う。
2)入居者のうち1人が今年になってまだ一度も家賃を払っていない。過去にも3か月以上の滞納が頻発した。
3)町内会の会合で使っている人たちが売却に反対している。

築20年くらいしてから、部屋が埋まらないことがあったため、1部屋を居住用ではなく、書道教室として貸した。
教室は週1回なので、別の曜日には町内会の高齢者グループが詩吟サークルに使うことになった。
家賃はそれぞれ月1万円にしている。
居住用として復活しないことに決めたので、風呂釜と浴槽を撤去して、物置スペースとして利用している。

売却に反対しているのは、現時点では、町内会の高齢者グループである。
町内には代替となる場所がなく、隣の地区にある公民館や学童保育の施設は、徒歩で15分以上かかるので、遠くて行きたくないそうだ。

購入した人は2年くらいは貸してくれるかもしれないが、すぐにアパートを解体して、自分が住む一戸建てにするのではないかなどと、何人かは疑っている。

このように不動産投資というのは、面倒なことが多いので、積極的に選択するものではないと思っている。


(最終チェック・修正日 2019年05月10日)母から電話があった。実家の隣に建てたアパート(約7畳ワンルームタイプ、4部屋、2階建て)を買いたいという不動産屋が来たそうだ。築30年以上と古い物件を欲しがるものだろうか。詳しい話はしていない、というよりも、長男と話してほしいと、母が伝えたそうだ。本当に買う気があるならば、私が遠くに住んでいたとしても、電話してくるだろう。雑誌の特集が続いているように、相続も...
実家のアパートを買いたいという不動産屋


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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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