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翻訳依頼メールに unusual request とあった案件

翻訳依頼のメールは、こちらが休暇の登録をしていない限り、日曜日を除いて、いつでもいきなり届くものだ。
内容と納期を確認して、原則として1時間以内に返事をするようにしている。
たまに、10ワード程度で、納期が3時間後という案件もあるので、そのときは10分以内に返事をすることもある。

慣れている分野だったり、時間的な余裕があるときには、すぐに返事をすることもできるが、内容によっては迷うこともある。

ワインの通販サイトの和訳では、ブドウの品種やワインの味の特徴などの知識がないため断った。
他に翻訳者が見つからないということだったが、時間的余裕もないので断った。

オペラの字幕翻訳も経験がないので断ったところ、その代わりに、文字数制限内に収めるためのチェックの依頼が来た。

今週届いた依頼メールで、翻訳対象の説明は、次のように始まっていた。
We have received an unusual request concerning ...

unusual request ということで、翻訳会社としても前例がない案件ということなのか。
どうも面倒な案件のように思えたので、1時間くらいそのままにしておいた。

改めて説明を読んでみると、オーディオファイルを再生して、削除予定のアナウンス部分の範囲のタイムコードを記入するというものだった。

予算・予定所要時間は20分と書いてあったし、納期は3日後と余裕があったので、受注することにした。
実際の料金は、チェッカーとして合意している1時間当たりの金額で計算するのだろう。

オーディオファイルを再生すると、どうやら電話で受け付ける際の、自動音声での案内のようだ。
2分程度のアナウンスを聞いて、削除範囲の開始部分と終了部分の秒数を確認して、所定の書式で提出した。

数ドルの収入かもしれないが、このような案件もコツコツとこなしていこう。

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ジャンル : ビジネス

「担当した翻訳者と連絡が取れないので」と言われても

翻訳を納品しても、その瞬間に、その案件が終わったわけではない。
チェッカーから問い合わせが来ることもあるし、1か月以上経ってから、クライアントから修正を求められたこともある。

登録翻訳者に依頼したドイツ語和訳をチェックしていて、用語が統一されていなかったり、指定のフォーマットを無視している場合には、修正を求めて再納品してもらうこともある。

しかし、2年に一度くらい、対応してくれない翻訳者に出会うことがある。
指定の用語集を使ってほしいと伝えても、ソフトの動作が変で表示されないだとか言い訳をして、用語統一をしてくれない人もいた。
すぐ次の仕事を受注したいためなのか、納品済みの案件の修正では追加料金が発生しないのが嫌なのか。

たまに時差の関係で、ヨーロッパやアメリカに住んでいる翻訳者と連絡が取れず、修正依頼をしていると納期に間に合わないので、チェッカーの私が全部修正することもある。

そして今日も突然、海外の翻訳会社から、「担当した翻訳者に連絡が取れないので、添付した画像に示した1セグメントの和訳を修正してほしい」という依頼が来た。

連絡が取れない理由は聞く必要はないが、翻訳対象も不明なのに、このような依頼は困ったものだ。
まあ、担当者もクライアントから修正を求められて、本当に困っているのだろう。

使われている単語をよく見ると、そのメーカーが販売する食洗機の特徴的な機能を表現していると推測できた。
部品名などを検索すると食洗機の画像が出てきたので、それを参考にして正しい訳語を作り出した。

本来ならば、チェッカーとしての料金を請求すべきなのかもしれない。
ただ、数ワードの短い翻訳でも、最低単価として$5と、いつも多めにもらっているので、これで相殺されると考えることもできるだろう。

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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