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運動不足解消のために昇降デスクを買うことにした

専業翻訳者となってから、ほぼ一日中、PCデスクの前に座って作業しているので、運動不足になっている。
自宅で作業をしているので、夕方に徒歩でスーパーに買い物に行って、往復3000~5500歩になる程度だ。

特に健康状態が悪化したというわけではないが、体重の増加に加えて、健診結果を見ると、コレストロールと中性脂肪が増えた。
ということで、今年は栄養管理士の指導を受けることにした。

朝食がロールパンとカフェオレ(無脂肪乳+無糖コーヒー)という簡単なものだが、これがバランスが悪いということで、ご飯+味噌汁(またはスープ)+副菜に変えることになった。

副菜は、夕食のときに2人前作っておき、半分食べて、残りを冷蔵して翌朝食べるというやり方もあるそうだ。
忙しいときは、スーパーの総菜を買って、半分に分けてもよいそうだ。

運動不足解消については、室内でもできる簡単な運動の回数を増やすことにした。

翻訳中も、できれば1~2時間ごとに5分くらい休憩した方がよいので、そのときに2分くらい、ソファを利用した踏み台昇降運動をすることにした。
今までは1日に2回くらいだったので、これを2倍にするだけでも効果はあるかもしれない。

また、5kgのダンベル2個を使う簡単な筋トレも増やそうと思う。
土曜日の買い物は、できるだけ自転車で、片道30分以上かかるスーパーを使うことにしよう。

そして、2年前にも検討していたのだが、PC用に昇降デスクを購入することにした。
じっくりと翻訳したいときは椅子に座り、簡単な操作、翻訳以外の作業、読書のときには立つことにしよう。

通販ではなく、今日はニトリの店舗で実物を確認した。
www.nitori-net.jp/ec/product/6201500s/

ハンドルを回して天板を上げた状態で、高さがちょうどよいことがわかった。
送料込みで約3万円なので、積立定期を解約して購入しよう。

入荷まで2週間くらいかかるようなので、9月中旬から利用できるだろう。
その間に、既存のデスクも含めたレイアウトを考えよう。

テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

断った翻訳案件のチェックが回ってきた

海外翻訳会社からドイツ語和訳の案件を受注するようになって、2年半が経過した。
今月分の確定した翻訳料金も含めると、合計で $ 14,110.47 を稼いだ。
土曜日も含めた空き時間に作業している割には、予算を上回る収入を得ている。

この海外1社に加えて国内2社で、年間60万円を予算にしている。
これだけあれば書籍費やオンライン辞書使用料、そして数年ごとのPC買い替え費用も捻出できるだろう。

ドイツ語翻訳者は足りないということで、この海外翻訳会社からも毎週問い合わせがある。
しかし、作業時間があまり確保できないので、ワード数が多い案件は断ることにしている。
それでも、小型案件で数を稼ぎ、加えてチェッカーとしても受注するので、月に$200~400になる。

2週間前に、約1万3千ワードの和訳案件について問い合わせがあった。
ワード数から概算すると、$1400を超えるので魅力的だが、時間がないので断った。

すると、チェッカーとして改めて依頼が来た。
納期が5日後と余裕があるので受注した。
チェッカーの料金は、翻訳の10%前後と少ないが、機械分野などの専門用語の勉強にもなるので取り組んでいる。

全面的に書き直す部分は少なかったものの、単語を見間違えたのか、誤訳が目立った。
例えば、Verhalten は、文意から「挙動」とすべきなのに、「方法(Verfahren)」となっていた。

また、多義語の場合に、適切な訳語を選択できていなかった。
例えば、個人情報保護のところで、Widerspruch は、「異議申立」とすべきなのに、「矛盾」となっていた。

さらに、違和感のある和訳になっているのに、辞書で確認していないと思われる部分もあった。
例えば、das letzte Wort haben (最終決定権を持つ)が、「最後の言葉を持つ」になっていた。

このチェックで約$160の売上となった。

チェッカーは苦労する割に料金が安いと言われているが、他者の翻訳を修正することで、自分の翻訳でも誤訳をしないようにと、意識を高めることにもつながると思う。

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間違っているのは化合物名なのか構造式なのか

特許翻訳をしていると、ほぼ毎回、原文誤記に出会う。
単なるスペルミスの場合もあるが、それが実在する単語になっていると、誤記のまま翻訳することになる。
そして翻訳メモをクライアントに送付して、対応してもらうことになる。

今回取り上げる誤記では、化合物の構造式が間違っているのか、それとも化合物名が間違っているのか、判断に迷った。

その特許を具体的に示すことはできないが、世界的に有名なドイツ企業が出願した化学系の特許だ。

明細書と請求項に、窒素ヘテロ環の 1,3,5-トリアジン(独 1,3,5-Triazin)の誘導体の構造式が記載されていた。
トリアジンは、下図に示したように六員環である。

しかし、本文に記載された化合物名は、五員環のトリアゾール(独 Triazol)であった。
下図には、異性体の1つ 1,2,4-Triazol を示した。




この場合、化合物名が間違っているのか、それとも構造式が間違っているのか、翻訳者に判断できるだろうか。
私は化学で博士号を持っている翻訳者であるが、すべての研究分野を熟知しているわけではない。

ということで、この分野の研究について調べてみると、トリアジンを利用した研究がたくさん見つかった。
特許だから、今まで利用していなかったトリアゾールを使っているとも考えられるだろう。
しかしこの特許は、化合物特許ではなく、利用方法の特許なので、既存の化合物であるトリアジンを使っていると判断した。

最終的にはクライアントが判断するわけだが、とりあえず原文ママで「トリアゾール」と和訳して、誤記の可能性に気づいたということを、翻訳メモに記載して提出することにした。

理系人材が翻訳業界に参入する利点の説明に使えるだろうか。

テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

姉は郵便局でアフラックのがん保険に入っていた

先週、姉が熱中症で救急搬送されて入院したので、医療保険の請求について準備することになった。
私が死亡保険金受取人や指定代理請求人になっているようなので、この機会に保険証券のコピーを送ってもらった。

何年か前に骨折で入院したこともあり、母が保険請求の手続きを代理で行った。
そのときのことを思い出してもらって、今回も母に申請してもらおう。

入院保険がもらえるのは、2つの保険があり、全国知的障碍者共済会の「新・せいめい賠償共済」と、かんぽ生命の「かんぽにおまかせ・終身タイプ」である。

両方合わせて、入院1日当たり最低1万円はもらえそうだ。
かんぽ生命では、入院初日に日額の5倍が追加される。
5日の入院で10万円にもならないが、入院費用の一部が戻るので、よしとしよう。

もう一つ、明治安田生命の「セ・シ・ル21」には、疾病入院特約が付いていて、5日以上の入院で保険金がもらえる。
私が死亡保険金受取人で、指定代理請求人も兼ねているので、入院日数を確認して、保険会社に連絡してみよう。

そして今回、2015年にアフラックのがん保険に加入していたことを初めて知った。
私が指定代理請求人になっていたのも、初めて知った。

60歳で払込が終了する終身で、がんと診断されると50万円、入院・通院が1日5千円だ。
保険料は月額8319円で、他の保険と合わせて、姉が払えるレベルにしているようだ。

余計な保険には入っていないので、いつも利用している郵便局は良心的な対応だったということだ。

自分の保険だけでなく、姉の保険についても把握しなければならない。
通院などの日常の面倒は、福祉団体の職員に手伝ってもらって、保険会社に書類を提出するのは私が行う。
電話や郵便で連絡は取れるが、今後の貯金の管理なども含めて、直接会って相談した方がよいだろう。

テーマ : 生命保険・損害保険
ジャンル : ファイナンス

実家の姉が熱中症で入院した

今週、実家に電話しても、いつも留守番電話だった。
連絡が取れなくて心配しているときに、ちょうど母から届いたはがきには、姉が入院したと書いてあった。
暑い日が続いて体調不良となったそうだ。

今日、電話してみると、今朝退院したそうで、福祉団体の人と一緒に帰宅していた。
しかし、母も姉も、いつもと話し方が違うので、完全に回復してはいないようだ。

福祉団体の人に代わってもらい詳細を聞いてみると、夜中になっても寝られず、意識障害や異常行動などがあり、そのまま救急車で搬送したという。

検査結果から、熱中症によって横紋筋融解症になっていたそうだ。
処置が遅れていたら、意識不明になっていたかもしれない。

実家にはエアコンがない。
東北地方も夏には30℃を超えるし、去年の猛暑のときにもエアコンが必要ではないかと母に話をした。
しかし、冷房が必要な期間が短いため、母はお金がもったいないと言って買わない。

今年は実際に熱中症になったわけだが、扇風機を1台追加購入しただけで、エアコンを買おうとはしない。
母も私も、来年3月までは弟に仕送りをするので、安売りエアコンでも痛い出費だ。
それでも、数万円で熱中症を避けることができるならば、安いものだと思う。
冷風機という選択肢もあるので、置き場所を工夫すれば、寝室をある程度冷やすことはできるのではないか。

来週は母が白内障の手術で入院するため、姉を
福祉団体の施設で預かってもらうことにした。
姉は来週も検査があるようなので、通院時には福祉団体の人に同行してもらおう。

仕事が暇ならば、有給休暇を取得して、私が帰って付き添うべきかもしれないし、フリーランスの翻訳者になって実家に戻れと言われそうだが、教会も含めて私自身の生活もあるので、そう簡単にはいかない。

ただ、母が90歳になる前に、賃貸アパートの管理や母の実家の土地管理も含めて、そして姉の預金管理も含めて、私が関与するのかどうかを決めないといけない。

実家と所有している賃貸アパートも含めて、土地と一緒に売却して、母と姉を一緒に高齢者向けマンションに入居させるのが、一番安心かもしれない。
食費なども入れれば月に10~17万円が必要になるものの、手入れもできなくなった広い一戸建てに住むよりはよいかもしれないし、介護が必要になれば、すぐに対応できるし。

ところで、姉が入院したということで、医療保険の確認をしてもらったところ、私が知らないうちに1件増えていた。
かんぽ生命に入っていたが、なぜかアフラックにも入っているという。
かんぽ生命ではカバーしていない特約があるのかもしれないが、勧められるままに契約したのかもしれない。
ということで、現在加入している保険の証券を全部コピーして、送ってもらうことにした。

家族の問題の解決には時間がかかるので、自分の仕事や生活に悪影響を及ぼすことがないように、福祉団体などに相談しながら対応したい。

テーマ : 家族・身内
ジャンル : 心と身体

調査不足なのか勘違いなのか

今週もネイティブ日英翻訳のチェックを受注した。
日本人科学者がチェックする必要性を強調するためにも、今回も取り上げよう。

これまでも書いたように、日本語原文の解釈が正しいかどうか、科学英語としてふさわしい用語を使っているかどうかを主にチェックしている。

今回紹介する例は、測定方法について調査していれば、間違えることはなかったと思われる。

製品カタログに掲載された製品の特性のリストに、粘度も示されていた。
測定値の他に、測定条件を簡単に書いてあった。

「BL型、アダプター、25℃」

翻訳者のコメントには、「アダプターを何の目的で使うのかわからない」とあった。
何を指すのかがわからなくても、英訳は adaptor にしておけばよい。

それに対して、コメントがなかったのだが、「BL型」"Better Life Product" と英訳していた。
粘度測定のときに、このような名称の付属品を使うのだろうか。

コメントがないので、自信を持ってそのように英訳したのか、それとも単なる勘違いなのか、あるいは調査してもわからないため、とりあえず書いてみたのか、翻訳者の意図は不明である。

ということで、「粘度計 BL アダプター」で検索すると、測定に使う付属品には、「BL型アダプター」または「BLアダプター」があると判明した。

日本語原文では、「BL型、アダプター」と、読点が入っているが、実際には「BL型アダプター」というわけだ。

英語での検索でも、もう少し工夫してくれれば、粘度計(viscometer)のカタログなどで BL adaptor が見つかったはずだ。

このように翻訳は、複数の人間が関与することで、納品可能な状態になるのだ。


これまでも何度か、ネイティブの日英翻訳のチェックについて話題にした。他人の翻訳の批判ではなく、ネイティブ翻訳を日本人がチェックする必要性について、理解してもらうのが目的だ。ターゲット言語のネイティブであっても、原文の内容が理解ができなければ、翻訳することはできない。それは日本人翻訳者と同じである。ネイティブだからといって、すべての分野に精通しているわけではない。以前、紫外線と可視光線の波長範囲につ...
「検索しても見つからない」というコメント ⇒ 原文誤記でした

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ジャンル : ビジネス

翻訳料金の消費税計算が外税方式になった

社内翻訳者となる前から取引していた翻訳会社は、国内で2社ある。
そのうち1社(A社)では、翻訳料金の消費税計算が外税方式だ。

もう1社(B社)は、他のほとんどの翻訳会社と同様に、内税方式という建前だったが、7月分の翻訳料金から外税方式に変更となった。

そしてこの機会に、新たな単価設定が行われた。
チェッカーとしての単価は、これまで時給を税込み1500円にしていたが、7月からは税抜き1400円にした。
8%で1512円、10%で1540円と、わずかに増額で合意した。
2000円を要求してもよいと思うが、それは今後10年くらいかけて徐々に上げようと思う。

7月のチェック案件は1時間半の作業であったので、1400×1.5=2100円 に消費税8%分の168円を加えることになる。

しかし、担当者が古い単価の1500円で発注書を作成したため、この案件に限って、1500×1.5=2250円になった。
これに8%分の180円を加え、そして消費税を含まない2250円に対する源泉所得税229円を引く。

私は年間売上が少ない免除業者なので、この180円はそのまま手元に残すことになる。
帳簿では翻訳料金収入に加えている。

これまでの内税方式のときは、消費税を含んでいるはずの金額全体に源泉所得税の税率をかけていた。
つまり、消費税を納付していない代わりに、所得税を多めに源泉徴収されていたわけだ。
最終的に確定申告をするのだが、税制として正しいことなのだろうか。

インボイス方式になれば、消費税を納付しないといけないが、その場合は、すべての翻訳会社が外税方式にすることに同意してほしいものだ。


(最終チェック・修正日 2019年05月20日)以前から取引している翻訳会社Aから、翻訳料金の単価について連絡がきた。消費税の10%への増税に先立って、税抜き価格で明示することになったそうだ。これまでは、ほとんどの翻訳会社で、税込みで単価を設定していたという建前であった。ところが、消費税率が5%から8%に上がった2014年4月に、税込み単価が変更されなかったという話をよく聞く。つまり、不当な買いたたきとい...
翻訳料金の外税方式での単価設定について

テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

ベルリンフィルのデジタル・コンサートホール

教会には様々な人々が集まるので、当然ながら様々な交流がある。
キリスト教に関する本を紹介されることもあれば、ジャガイモをもらうこともある。
私が高校まで書道をしていて、篆刻の経験もあることから、書道展の招待券を毎年もらっている。

そして今月は、ドイツ滞在経験のある方から、ベルリンフィル・デジタル・コンサートホールの無料体験クーポンをもらった。

ベルリンフィル・デジタル・コンサートホールの日本語ホームページは次のリンクから。
www.digitalconcerthall.com/ja/home

コンサートのライブ中継だけではなく、様々なアーカイブ映像が視聴可能だ。

今回もらったクーポンは、有料コンテンツを7日間無料で体験できるものだ。
有料契約している会員に送られてくるもので、新規会員の獲得のために利用してほしいとのことだ。

クーポンの有効期間は今年年末までなので、連休の時か、年末の休みのときに使ってみようと思った。

その後は有料となるが、12か月の料金は149ユーロということだから、CDを5枚くらい買える金額で、過去のコンサートも含めて視聴し放題となるわけだ。

ただ、ベルリンフィルのファンの人が他にいるので、その人に聞いてみてから考えよう。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

翻訳中に何度もPCが強制再起動になった

翻訳作業では様々なソフトウェアを使う。
Word で訳文を書いて提出ということもあれば、Trados などの CAT ツールの使用を指定されることもある。

複数のソフトを同時に使うことが多く、フリーズを避けるためにも、PCのスペックはできるだけ高度なものが望ましい。
現在のノートPCを購入したときは、キャンペーン価格を利用して、メモリを16GBに増設した。
減価償却の期間を目安に、だいたい5年ごとに買い替えるのがよいだろうから、次回は2022年に予定している。

ただし、いろいろなトラブルでPCを買い替えることがある。
約10年前、内蔵ハードディスクの不具合が発生したため、近くの家電量販店で店頭在庫処分のノートPCを購入したことがある。

そんな想定外のことは嫌なのだが、今週起きたトラブルは、予想外の買い替えの原因になりそうで気になっている。

今月作業した新規案件の1つでは、クライアント指定のエディタソフトを使用していて、原因不明の強制再起動が何度も起きた。
何も起きない日もあったが、昨日は3回、今日は1回、作業中にいきなり画面全体が青くなり、再起動するというメッセージがでて、強制再起動となった。

再起動後、そのエディタを立ち上げると、自動保存されたファイルから作業を再開できた。
しかし、原因不明なので、PCのどのようなダメージがあるのか、心配になってしまう。

このエディタを使った仕事を開始した時点で、いくつか嫌な予感があった。

ファイルを上書き保存すると、保存が完了したメッセージが出るが、それを消した直後に、ファイルに関するエラーメッセージが出てくる。
エディタを終了するときにも同じエラーメッセージが出てきて、これを解消できないので、終了もできない。
そのため、タスクマネージャーから強制終了している。

納期の都合で、ヘルプなどで解消法を探す暇がなかった。
今後、同様の案件を受注することはないだろうとのことで、原因の調査はしないことにした。

新規開拓で受注を増やすのもよいが、使用経験のないソフトウェアの場合は、動作安定性も事前に調査したいものだ。

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ジャンル : ビジネス

「検索しても見つからない」というコメント ⇒ 原文誤記でした

これまでも何度か、ネイティブの日英翻訳のチェックについて話題にした。
他人の翻訳の批判ではなく、ネイティブ翻訳を日本人がチェックする必要性について、理解してもらうのが目的だ。

ターゲット言語のネイティブであっても、原文の内容が理解ができなければ、翻訳することはできない。
それは日本人翻訳者と同じである。

ネイティブだからといって、すべての分野に精通しているわけではない。
以前、紫外線と可視光線の波長範囲について誤解があったので、JISの文書も示して修正を提案したことがある。

知っているつもりで調査を怠ると、意外なところで誤訳をしてしまう例だ。
それは日本人も同じだ。

また、翻訳対象の原文に間違いがあった場合、それを指摘したうえで、正しく直してから、翻訳する能力も必要だ。

今週のネイティブ日英翻訳のチェック案件は、原文が間違っている可能性に気づきながらも、修正できずに、時間切れでチェッカーの私に回ってきたものだ。

具体的には出せないが、部品をある中性洗剤で洗浄する工程の説明で、その中性洗剤の商品名について、「検索しても見つからない」というコメントがあった。

そして英訳では、その商品名を書けないため、「中性洗剤」ということにして、それだけを英語にしていた。

原文にある商品名で検索しても、確かに何も出てこない。
有名な商品名ならば、誤記であっても、Google が 「もしかして ……」と候補を出すこともあるが、それもない。

ということで、商品名に続いてカッコ内に書かれた洗浄剤の種類名で検索してみた。
すると、その洗浄剤のメーカーのサイトがヒットし、製品リストを見ると、翻訳対象にある商品名に酷似した名称が見つかった。

よく見ると、翻訳対象に書かれた商品名は、1文字余計に入っていた。
例えば、正しい商品名が 「〇セラ×」とすると、「〇セラン×」と誤記していたということ。

次いで、正しい商品名で再度検索すると、その商品名の英語表記も判明した。
ということで、英訳も修正して、納品できた。

他にも、「どのような操作を表現しているのか不明」というコメントもあったので、いろいろと調査して英訳を修正した。

インターネット検索も高度化して楽になったものの、検索する人間によって結果が異なってしまうのだ。

チェッカーは儲からない仕事だが、これからもネイティブ翻訳のチェックを続けて貢献しよう。

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プロフィール

MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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