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ドイツ語で「買いだめする」は hamstern

ドイツ語の動詞で、「買い物をする」は、一般的に kaufen を使う。
週末の分を多めに「買い込む」ときは、
einkaufen を使うことがある。
名詞になると、Einkauf

そして、新型コロナウイルスの感染騒ぎで、ニュース映像で見られるように、多くの人々がスーパーマーケットに殺到して、食料品や日用品を「買いだめ」している。

このような(食料品などを)買いだめするを、ドイツ語口語では、hamstern という動詞を使って表現する。

つづりを見ればわかるように、語源は、動物の ハムスター (Hamster) である。
ハムスターは、食べ物を頬袋に詰め込む習性があり、その様子から、「買いだめする」という意味の動詞ができた。

ちなみに、小学館独和大辞典では、Hamster の語義説明で比喩表現として、「欲張り屋,ためこみ屋」を挙げている。

また、名詞の買いだめは、Hamsterkauf

ドイツでも買いだめが始まるのか、という新聞記事があった。
Die ZEIT の記事は次のリンクから。
www.zeit.de/politik/2020-02/notvorrat-hamsterkaeufe-coronavirus-quarantaene-lebensmittel-supermarkt-desinfektionsmittel

この記事の写真では、買い物カートにそれほど商品が入っていないので、今のところは Einkauf / einkaufen を使う表現になるようだ。
大手安売りスーパーの Lidl では、保存食や麺類、トイレットペーパー、消毒剤の販売が増加しているという。
ドイツでの患者数が、この記事の時点ではまだ少ないので、Hamsterkauf / hamstern を使うほどの増加ではないようだ。

仕事では使わない単語だが、語源がおもしろかったり印象に残る単語は、簡単に覚えてしまうものだ。

テーマ : ドイツ語
ジャンル : 学問・文化・芸術

TRANSMART合格(登録)の記事の投稿日付を書き換える理由が不明

自称1000万円翻訳者の浅野正憲は、自身が指導する翻訳講座の受講者に、TRANSMART 社のクラウド翻訳に登録するように勧めているようだ。

通常のトライアルとは異なり、オンラインで、基本的な英語力を判定する問題を10問回答し、合格点に到達すれば登録できるものだ。
登録できれば、単価は安いが、クラウド翻訳の案件を受注できる可能性が生まれる。
そして、ステップアップのテストに合格したり、トライアル課題に合格すれば、単価がいくらか高めの案件に応募できるようだ。

複数の翻訳会社からマークされていて、トライアルが受けられなくなって、代わりに TRANSMART を選んだのか。

それとも受講生の英語力でも登録が容易な TRANSMART を狙って、登録テスト合格者が増えていることを示して、プロの翻訳者を輩出していると宣伝する根拠としたいのだろうか。

この合格報告の記事は、2月12日に始まった。
下の図1にスクリーンショットの一部を再掲載した。

この記事がブログに掲載されると、浅野正憲の行為を批判する複数の人たちが、Twitter などに次々と投稿した。
すると、2月18日にこの記事は削除されてしまった。

そして2月20日に、図1の右下に示した赤枠内の注記のうち、2行目を削除しただけの、同じ内容の記事を再投稿していた。
修正・再投稿の理由は、何も書いていないのでわからない。
単なる登録テスト合格を報告する記事では、社名を公開しても守秘義務とは無関係と判断したのか。
それとも、2月12日の記事にリンクを貼っているブログや Twitter を嫌ったのか。


Transmart.jpg
図1 2月12日投稿の記事(スクリーンショットの一部)

その後も続々と、TRANSMART のクラウド翻訳の登録テストに合格したという記事が投稿された。

そして、なぜか、この2月12日投稿記事が、再度削除されて、図2に示すように、投稿日が2月26日に書き換えられて、改めて投稿されていた。

最初の合格投稿だったので、2月12日にはタイトルが「TRANSMART合格1」だったが、2月26日投稿では、もう最初の合格とは言えなくなったので、数字が取れて「TRANSMART合格」になっている。

一番最初に投稿した記事が、現時点では最新の記事になってしまった。
新着記事の一番上に表示されるということは、この記事を一番読んでほしいということなのか。

Transmart1.jpg

図2 同一内容で投稿日が2月26日に変更された記事(スクリーンショットの一部)

これで終わりかと思ったら、2月中に投稿された記事の日付がすべて変更されて、1月10日から2月13日の投稿になっている。
わざわざ投稿日を変更するという、面倒なことを行った理由は書いていない。

リンクを外すのが目的なのか、それとも、Twitter での批判は、投稿から1か月以上経過してから始まったと言いたいのか。

または、ブログトップの新着記事一覧で、TRANSMART合格が並んで目立ちすぎたので、日付を付け直して、他の記事の間に挿入して、印象を変えようということか。

あるいは、ブログの投稿日から、合格者が誰なのか推測可能になってしまったため、投稿日を書き換えてかく乱しようということなのか。

こんなことをする暇があったら、他の記事で公開している英文和訳の見直しと修正をした方がよいのではないだろうか。
TRANSMART合格の記事の日付を変えたために、2月22日の、あの「空気中」の英文和訳の記事が、新着記事一覧の上位に来てしまい、目立っている。

TRANSMART合格の記事が並ぶことよりも、低レベルの英文和訳講釈の記事を読まれて、1000万円稼ぐ翻訳者の和訳ではないと批判される方が嫌なはずだか。

こんな講座にお金を払っても、意味がないと思う。


(最終チェック・修正日 2020年02月20日)昨年から話題の「例のあやしい翻訳講座」は、最近も電車広告を出したり、メディアの取材を受けるなど、悪影響を及ぼす範囲を着実に広げているようだ。例えば、「翻訳の学校 浅野正憲 在宅 年収 1000万円 詐欺 返金」 から検索キーワードを選んで、ネット上の情報を調べてほしい。自称年収1000万円翻訳者の浅野正憲が、その年収を証明する書類を公開したという話は聞いてい...
「例のあやしい翻訳講座」の受講者が登録した翻訳会社名を公開するなんて ⇒ 削除された ⇒ 復活

テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

今月の翻訳料金$560で歯の治療 ⇒ $6追加

(最終チェック・修正日 2020年02月29日)

世の中は新型コロナウイルスの話題で右往左往しているようだが、翻訳の仕事は、いつも通りに継続している。

会社の仕事は主に特許翻訳だが、ドイツ語和訳の案件では特許以外も受注しているので、もしコロナウイルスの雑誌記事などの和訳を頼まれても対応できるように、関連情報に目を通しておこう。

海外の翻訳会社からの依頼は、アジア地域は中国の支店を経由している。
感染者の報告が少ない地域にあるためか、ほぼ毎週メール連絡があり、小規模な案件を多数受注できた。

それぞれの案件は少額であったが、今月の売上は合計で$560となった(セント位は省略)。
1月分と合わせると、3月末の PayPal 残高が$650となるので、日本円に交換する予定だ。

為替レートを105円と想定すると、今月分で 58,800円、2か月分で 68,250円。
これを何に使うかというと、3月の歯の治療費約6万円に充当する。

20年以上経過した金属の詰物は、劣化が避けられないので、金属との境界付近が虫歯になってしまう。
虫歯が進行する前に治療して、詰物も交換することになった。
また金属にすると、80歳前後で再び劣化の時期になる。

ということで、保険適用外のセラミックインレーにした。
金額は、税込みで 60,500円だ。

詰物を入れるのは、翻訳料金が入金する1週間前なので、実際には積立定期を解約して支払う。
積立定期は、5月に支払う個人年金掛金のために行っているので、翻訳料金を換金後に、一時預け入れで戻す予定だ。

もし虫歯がもう1本見つかったら、他の支払いが済んで、$500くらい稼いでからにしようと思う。

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テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

教会では聖歌隊練習も中止

今週末に予定していた、映画「名もなき生涯」は、3月中旬まで待つことにした。
首都圏での上映期間が終わってしまったならば、DVD または Blue-ray の発売を待つか、auひかりTV で放映されるまで我慢しよう。

私が通う教会が加盟している日本基督教団から、教会での礼拝や集会などでの注意事項が発表された。
26日の訂正版が最新なので、次のリンクで PDF を確認してほしい。
uccj.org/wp-content/uploads/5959628e3c031da9c17efbca4f982a60.pdf

私の教会では、元々インフルエンザ予防ということで、以前からアルコール消毒液を使っていた。
これまでは玄関を入ったところと受付にボトルを置いていた。
2月23日からは、教会に入る前に玄関で手指消毒をすることになった。

また、礼拝もマスクをしたまま参加して、賛美歌を歌うときも、マスクをしたままでよいことが通知された。
加えて3月からは、教会で昼食を用意しないことになった。
水曜日の祈祷会は予定しているが、状況をみて参加を自粛してもよく、その場合は牧師1人が祈ることになった。

そして聖歌隊練習も、しばらくの間、中止することとなった。
次に礼拝で歌うのはイースターで、今年は4月12日である。
練習可能な日曜日は、多くても5回しかないのに、3月下旬に再開した場合には、2回か3回のみの練習でイースターを迎えてしまう。

まあ、楽譜があれば、自宅で練習は可能だ。
楽譜作成ソフトからは、パートごとの音源ファイルも作れるので、それを聴きながら音をとることもできる。
ピアノの鍵盤アプリなどで、1音ずつ確認するという自習も可能だ。

本来は、全員で集まって、ハーモニーを確認しながら練習したいのだが、高齢のメンバーもいるので、中止はしかたないだろう。

礼拝への参加も自粛要請がされているようだが、私には聖歌隊以外の奉仕もあるので出席しなければならない。
体が丈夫な私が教会に行って、休んだ人の分まで奉仕をした方がよいだろう。
礼拝後は、すぐに自宅に向かい、買い物も人が多い駅前を避けて、自宅近くの住宅街にあるスーパーを利用しよう。


新型コロナウイルス(COVID-19)の感染例の報告が連日行われている。医薬メーカー研究者だった化学者の私に対して、教会でも、どうして日本政府の対応は遅いのか、どうして海外メーカーの迅速検査キットを導入できないのか、などの質問が寄せられている。この点について書きたいことはあるが、今日は教会での対応についてメモしておきたい。COVID-19対策をどうするのか、学会も含め推奨している最低限の対策は、例...
新型コロナウイルス(COVID-19)対策で教会の集会も中止

テーマ : コロナウィルス関連
ジャンル : 心と身体

【科学ドイツ語】 II 動詞 1-2 sein(過去人称変化)

【科学ドイツ語】 II 動詞 1-2 sein(過去人称変化)

II-1-2 seinの過去人称変化


sein は不規則変化動詞であるが、過去人称変化での語尾変化は、他の動詞と共通である。

sein の過去形 war の人称変化

単数複数
1人称 ich war wir waren
2人称 du warst ihr wart
3人称 man war sie waren

例文II-1-2a(NMR-Spektroskopie von Nichtmetallen, p. VII, Vorwort)
Aus der Sicht eines anwendungsorientierten Chemikers waren die 60er Jahre das Jahrzehnt der 1H-NMR-Spektroscopie.
応用指向の化学者の視点から、60年代は1H-NMR分光学の10年であった

例文II-1-2b(Goethe und seine Chemiker, p. 71)
Goethes Arbeitsweise war dabei die eines Analytikers.:
その場合、ゲーテの仕事のやり方は、分析の達人のものであった

テーマ : ドイツ語
ジャンル : 学問・文化・芸術

【科学ドイツ語】 II 動詞 1-1 sein(三基本形と現在人称変化)

【科学ドイツ語】 II 動詞 1-1 sein(三基本形と現在人称変化)

II-1-1 動詞sein(…である)の三基本形と現在人称変化


動詞の三基本形とは、不定形、過去基本形、過去分詞である。
不規則変化動詞 sein では、sein - war - gewesen である。

不定形は、主語が決まっておらず、人称変化していない形態である。
過去基本形は、単数1人称と同じ形態であり、主語に応じて人称変化する。
過去分詞は、haben または sein と結んで完了形を作り、werden または sein と結んで受動を作る。

以下の表に sein の現在人称変化を示す。
自然科学系の記事や論文、特許などを読む場合には、3人称のみを覚えればよいだろう。

人称変化表での単数3人称の人称代名詞は、man で代表する。
性別に対応した代名詞は、er (男性名詞を受ける)、es(中性名詞を受ける)、sie(女性名詞を受ける)。
敬称2人称の Sie は、複数3人称 sie で代表させる。

sein 自動詞 ((述語名詞・述語形容詞などと)) …である
単数複数
1人称 ich bin wir sind
2人称 du bist ihr seid
3人称 man ist sie sind

例文II-1a(Organische Chemie, p. 12):
Ethen (Ethylen, H2C=CH2) ist der einfachste Kohlenwasserstoff mit einer CC-Dopelbindung.
エテン(エチレン、H2C=CH2)は、CC二重結合を有する最も単純な炭化水素である


例文II-1b(Organische Chemie, p. 29):
Alkane sind unpolare Moleküle.
アルカンは非極性分子である

例文II-1c(Organische Chemie, p. 35):
So ist 3-Methylpentan aus 1-Brom-3-methylpentan über 3-Methylpentylmagnesiumbromid zugänglich.
したがって、3-メチルペンタンは、1-ブロモ-3-メチルペンタンから3-メチルペンチルブロミドを介して得られる

例文II-1d(Organische Chemie, p. 345):
Die reinen Phenole sind meist farblos.
純粋なフェノール類は、たいてい無色である

テーマ : ドイツ語
ジャンル : 学問・文化・芸術

【聖書でドイツ語】 中性名詞 Herz(心、心臓)の特殊な格変化

中性名詞 Herz(心、心臓)は、特殊な格変化をする。
左側に示した一般的な弱変化の他に、「心臓」の意味の場合、医学では右側に示した強変化となる。

     弱変化    「心臓」(医学)
1格 das Herz    das Herz
2格 des Herzens   des Herzes
3格 
dem Herzen   dem Herz
4格 
das Herz    das Herz

今回は2格の弱変化 Herzens の例を引用する。

マタイによる福音書第5章8節(心)
Luther (2017):
8 Selig sind, die reinen Herzens sind; denn sie werden Gott schauen.

新共同訳、聖書協会共同訳:
8 心の清い人々は、幸いである、その人たちは神を見る。

知恵の書第2章2節(心臓)
Luther (2017):
2 .. Denn der Atem in unsrer Nase ist nur Rauch und unser Denken nur ein Funke, der aus dem Pochen unsres Herzens entsthet.

新共同訳:
2 .. 鼻から出る息は煙にすぎず、 人の考えは心臓の鼓動から出る火花にすぎない。

聖書協会共同訳:
2 .. 我々の鼻の息は煙にすぎず 思考は我々の心臓の鼓動から出る 火花にすぎない。

今回も2格名詞の用法を取り上げよう。2格名詞句には sein と結びついて、「…は~だ」という表現がある。日常的に使われるものでも、成句的な表現であったり、文語のことが多い。例えば、次のような例がある。Ich bin anderer Meinung2. 私は違う意見だ。Sie war guter Laune2. 彼女は上機嫌だった。新約聖書からローマの信徒への手紙第12章14~16節を引用しよう。「キリスト教的生活の規範」の一部で、取り上げた表現は...
【聖書でドイツ語】 2格名詞句+sein (…は~だ)


テーマ : ドイツ語
ジャンル : 学問・文化・芸術

「大気/空気の話」とは何だろうか?

他の翻訳者のブログやツイッターの投稿を読むと、自分が関わらない分野についても、様々な話題に触れることができる。
愚痴もあるが、辞書に載っていない単語で苦労した話など、共通した悩みがあるのが面白い。

中学英語でも習う基礎単語であっても、複数の意味を持つ場合が多いため、和訳に苦労することもある。
原文の意図をきちんと把握して和訳していないと、原文を読んだときに頭に浮かぶイメージが、和訳だけを読んだ人のイメージとずれてしまうこともある。

私が専門の自然科学に限られないが、学術論文だけではなく一般向けの解説記事でも、専門用語の定義をある程度踏まえていないと、イメージがずれてしまう、違和感を生み出す和訳になることがある。

昨日見たツイッターでも、「大気/空気の話」があったので、自然科学分野での英文和訳の話なのかと思っていた。
多分、air の訳語を大気にするのか、それとも空気にするのか、どちらがふさわしいかという話と推測した。
ネタ元の記事があるのかと考えたところ、最後の一行から、あの自称1000万円翻訳者である浅野正憲の英文和訳例だろうと思った。

すると、2月22日の「日本語力が重要」と主張するブログ記事で紹介した、訳文のポイントの説明に対するツッコミのようだ。
そのブログの一部を引用しよう(一部太字・色の変更をした)。

----------
【Man-made chlorine compounds, which can last in the air for 100 years, damage the ozone, creating a gap.

ここでは「~,which can last in the air for 100 years,」の訳し方についてお伝えします。

“last”には、続く、持ち堪える のような意味があります。

文の意味としては「Man-made chlorine compounds が 空気中に100年間存在し続けて、(Man-made chlorine compoundsが) damage the ozone, creating a gap.」ということが伝われば良いです。

なので、原文の意味が自然に伝えるなら、これを「空気中に100年間残る」と訳したり、「100年間なくならない」と訳してもOKです。】
----------

which 節以外も和訳してほしかったが、gap が面倒だったのでやめたのだろうか。
それとも、講座受講者に和訳させるためにわざと避けているのか。

ちなみに、Google 翻訳を試してみたら、次のような和訳となった。

「人工塩素化合物は、空気中に100年間続くことがあり、オゾンに損傷を与え、隙間を作ります。」

in the air を「空気中に」と和訳しているが、ここはやはり「大気中に」の方が、一般向け自然科学記事としてふさわしいと思う。

地球を取り巻く気体の層全体を「大気」と呼び、人類が生活している下層の空間にある気体を「空気」と呼んで、区別することが多い。

原文の意味を説明するならば、分解しにくい人工的な塩素化合物は大気中に長い期間滞留するおそれがあり、オゾン層を破壊して、その結果、オゾンホールができるということ。

オゾン層は成層圏にあるので、原文の意味を反映するならば、繰り返すが、「空気中に」ではなく、「大気中に」がふさわしい。

「空気中に」と和訳すると、日常生活の空間に塩素化合物が滞留するイメージとなり、原文を読んだときのイメージと異なってしまう。

もし which 節の和訳の説明をするならば、動詞 last の説明ではなく、どうして助動詞 can を訳出しないのか、訳出しない方が自然な日本語になるのか、という、より重要な疑問に対する解説をすべきではないだろうか。

ここでの塩素化合物とは、難分解性フロンを指すと思われ、使用量が多かったフロンの半減期は、70~110年程度と推定されている。
徐々に分解するが、100年経っても半分くらい残っている可能性があるという意味で、可能性・推量の can であると説明してほしかった。

浅野正憲という自称1000万円翻訳者の和訳をすべて見たわけではないが、他にも could の和訳ができていないという指摘もあったので、基本的な文法も弱いのかもしれない。

誰もが「自然で読みやすい日本語」を目指すものだが、自己流の思い込み翻訳を受講者に教えることはやめた方がよいと思う。

受講者が間違い探しやリライトの練習のために、このような和訳を使うならばかまわないが、ブログ記事として自然な日本語の例に挙げるのは困ったものだ。

多額の受講料を支払う意味があるのかどうか、冷静に考えてほしいものだ。

テーマ : 語学の勉強
ジャンル : 学問・文化・芸術

新型コロナウイルス(COVID-19)対策で教会の集会も中止

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染例の報告が連日行われている。

医薬メーカー研究者だった化学者の私に対して、教会でも、どうして日本政府の対応は遅いのか、どうして海外メーカーの迅速検査キットを導入できないのか、などの質問が寄せられている。

この点について書きたいことはあるが、今日は教会での対応についてメモしておきたい。

COVID-19対策をどうするのか、学会も含め推奨している最低限の対策は、例年の季節性インフルエンザ対策と同様のものだ。

ということで、教会では以前から、アルコール消毒液のポンプ式スプレーボトルを、玄関脇に置いていた。
先週からは、COVID-19対策として受付にも置いて、玄関での消毒を忘れた人が利用できるようにしている。

そして今日は、玄関の外にスプレーボトルを1個置いて、礼拝に集まった信徒一人ひとりに役員が声をかけて、手を消毒してから教会堂に入るようにした。
スプレーボトルは、受付と集会室にも置いてあるので、移動のたびに手を消毒できるようにもした。

今日は礼拝後に、来年度の伝道について話し合う集会が予定されていた。
しかし、牧師が昨日決断して、集会を延期することになった。
教会の活動として重要なテーマを話し合うので、時期は未定であるが、今年中には必ず行うことになるだろう。

そして私は、明日24日に東京西南支区伝道フォーラムに参加する予定だった。
しかし、この集会も中止となってしまった。
www.dendoforum.tokyo/

ということで、明日24日は、日常の買い物の他には、ドイツ語の資料でも読もうかと思う。

また、今週末には映画を観に行く予定だったが、これも直前まで様子を見てから判断したい。

観たい映画とは、「名もなき生涯(A HIDDEN LIFE)」だ。
www.foxmovies-jp.com/namonaki-shogai/ (公式サイト)

第二次大戦時のオーストリアで、ヒトラーへの忠誠と兵役を拒否した、1人の農夫の話だ。
キリスト教徒の私にとって、迫害を耐え抜く信仰の力について知りたいというのも、信仰生活のテーマである。

同じ立場の場合、私ならどうするだろうか、信仰を守り抜く勇気はあるだろうか、迫害の中で神を信じることができるだろうかなど、重いテーマであるが、一生考え続けたいテーマでもある。

感染者数が爆発的に増加した場合は、DVDが発売されるのを待つことにしよう。

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ジャンル : 心と身体

【科学ドイツ語】 I 名詞 1-2 名詞の性(性を2種類持つ名詞)

【科学ドイツ語】 I 名詞 1-2 名詞の性(性を2種類持つ名詞)

I-1-2 文法上の性を2種類持つ名詞

ドイツ語では、文法上の性を2種類持つ名詞がある。

以下のタイプがある。
a) 異なる2種類の文法上の性を持つが、形態も意味も同じ名詞。
b) 同綴異義語。異なる2種類の文法上の性に応じて意味が異なるが、単数の形態は同一の名詞。
c) 異なる2種類の文法上の性に応じて意味が異なり、形態もわずかに異なる名詞。つづりが似ている。

以下の例では、自然科学系の文章に出てくる可能性がある単語について紹介したい。

a) 形態も意味も同じ名詞

der / das Bereich 男(中)-(e)s / -e 範囲,領域;分野
ほぼ男性名詞として用いられているが、第二次大戦より前の古い文献では中性名詞の例も見られる。

例文I-1-2a(男性名詞)(Organische Chemie, p. 721)
Absorbiert eine Verbindung einen bestimmten Bereich des sichtbaren Spektrums (380 - 770 nm), so ist sie farbig.
化合物が可視スペクトル (380 - 770 nm) のある特定の範囲を吸収すると、その化合物は有色である。


例文I-1-2b(中性名詞)(F. Förster, Polytechnisches Journal, 1927, 342, 1)

Das Bereich der ultravioletten Strahlen und ihre Anwendung
紫外放射の範囲およびその使用

他の例
der / das Abszess (Abszeß) 男(
オーストリア: 中)..szesses / ..szesse [医] 膿瘍
der / das Dotter 男・中 -s / - 卵黄
der / das Meter 男(中)(
スイス: 中) -s / -(単位では - / -)メートル
der / das Liter 男(中)(
スイス:男) -s / -(単位では - / -)リットル
der / das Filter 男・中 -s /- フィルター
der / das Terpentin 中(
オーストリア: 男)-s / -e テルペンチン;テレビン油
der / das Virus 中(男)- / Viren ウイルス(学術用語としては中性名詞 das Virus)
der / die Wulst 男 -es (-s) / Wülste, -e 女 - / Wülste ふくらみ;[医] 隆起,結節
das / die Partikel 中 -s / - 女 - / -n 粒子,微粒子

b) 同綴異義語(単数形は同形、複数形が異なる場合がある)
Teil
 i) 男(中)-(e)s / -e 一部,部分
 ii) 中 -(e)s / -e (機械などの)部品,パーツ
 iii) 男 -(e)s / -e [法] (契約・訴訟などの)当事者
 iv) 男・中 -(e)s / -e 分け前,取り分;責任分担分

Band
 i) 男 -es (-s) / Bände (書籍の)巻,冊
 ii) 中 -es (-s) / Bande ((ふつう複数で))((雅語)) きずな
 iii) 中 -es (-s) / Bänder テープ,ベルト | (光の)スペクトル帯;周波数帯域
 iv) 女 - / -s 楽団,バンド

Moment
 i) 男 -(e)s / -e 瞬間;短時間
 ii) 中 -(e)s / -e 契機,要因,動機 | [理学] モーメント

Kiefer
 i) 男 -s / - あご
 ii) 女 - / -n マツ

Kristall
 i) 男 -s / -e 結晶;水晶
 ii) 中 -s /  クリスタルグラス

See
 i) 男 -s / -n 湖
 ii) 女 - / -n 海,海洋

c) 性に応じて意味が異なり、形態もわずかに異なる名詞

der Kohl 男 -(e)s / (種類:-e)キャベツ
die Kohle 女 - / -n 炭;(特に)石炭

das Tablett 中 -(e)s / -s, -e 盆
die Tablette 女 - / -n 錠剤

テーマ : ドイツ語
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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