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アミノ酸の日本語名称 トレオニン/スレオニン

特許翻訳のセミナーに参加していたとき、私が理系研究者出身ということで、大学では文系だった翻訳者から質問があった。
化学やバイオ、医薬などの分野を勉強する際の入門書についてだった。
大学1、2年向けの教科書でもよいのだが、高校理科の知識+αで読めるものとして、講談社のブルーバックスを挙げた。

ブルーバックスは最新の研究成果についてわかりやすく解説しているので、文系出身翻訳者だけではなく、私のように医薬メーカー研究所で勤務していた化学者でも、参考図書として年に数冊を読んでいる。

今月読んでいるのは、分子レベルで見た薬の働き(平山令明著、講談社、ブルーバックス B-2127)。
内容と目次は次のリンクから。
gendai.ismedia.jp/list/books/bluebacks/9784065187326

医薬の特許翻訳をする場合に必要となる知識は多岐にわたるが、基本的知識がコンパクトにまとまっているので、入門書としては有益だ。
また、主な酵素や受容体の名称では英語名が併記されているため、翻訳者にとっても勉強になるだろう。

ただし、人間が書いたものだから、間違いはある。

195ページの図5-5下側で、アンジオテンシン変換酵素に結合する化合物の説明では、分子の右側にある炭素原子2個の価数(結合の数)が四価ではなくて、五価になっている。

また、「突然変異」を使っているが、日本遺伝学会が、「変異」に改訂することを提案している。
英語の mutation という言葉には、「突然」という意味はないからである。
この改訂案は、まだ他の学会では採用していないのか、それとも一般向けだから馴染みのある「突然変異」にしたのか。

そして、有機化学者の私が一番こだわっているのは、化合物名の日本語名称である。

26ページのアミノ酸の名称で、threonine (Thr, T) の日本語名称は、私はトレオニンを使っているが、この本ではスレオニンになっている。

化合物名については、主に英語を原語とする命名法をIUPACが決めている。
そしてそのIUPAC名から、各国で使用言語での表記を決めている。
日本では、日本化学会命名法委員会が、日本語名称の作り方を決めている。

原則として、英語の発音とは無関係に日本語名称を作っており、threonine の日本語名称は、トレオニンのみである。
1つの化合物に対して、ただ1つの名称が存在することが望ましい。

英語由来の名称を慣用名として使ってもよいのではないか、という意見もありそうだが、一般向けとしては1つに統一した方がよいだろう。
専門家にとっては小さなことが、初心者にとっては学習のつまづきになるかもしれない。

また、これは余計なことかもしれないが、ドイツ語好きとしては、英語の発音に影響された自己流の日本語名称は嫌だ。

日本語での学会発表なのに、aldehyde(アルデヒド)を、わざわざ「アルデハイド」と言う人もいる。
それならば全部英語読みで、ketone(ケトン)も「キートン」、alcohol(アルコール)を「アルコホール」にすればいいのにと思うが。

細かいことかもしれないが、自分が特許翻訳をするとき、そしてチェックをするときは、最新の情報に基づいて正しい化合物名を書くようにしている。

テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

「多文化共生時代に学ぶ英語」(英語教育2020年4月号・新連載)

大修館書店の英語教育という雑誌を、今年度も定期購読することにした。
最新号の目次は次のリンクから。
www.taishukan.co.jp/book/b506725.html

私は理科の教員免許(中学・高校)を持っているが、英語・外国語の免許は持っていない。
それでも、日本の英語教育の現状や、大学入試も含めて、これからどう変わろうとしているのか、情報を集めたいと思っている。

これから翻訳業界に入って来るであろう若者たちが、小学校からどういった英語教育を受けたのか、AI機械翻訳が実用化を目指して発展している時代に英語教育を受けた若者は、以前とは変化しているのかなど、様々な興味がある。

今年度の新連載にも興味がある。
新連載を読むために定期購読を決めたと言ってもよいだろう。

「はな先生の街文字探検 from Texas」では、街角でみかける看板や標識の話題がおもしろい。
「バウハウス開校100年 モダンデザインの源流 バウハウスとはなにか」は、ドイツの話題だ。
「『老人と海』で学ぶ英文法」では、作品の理解を深めるためという観点から文法を学ぶ。

そして、多文化共生時代に学ぶ英語(本名信行・青山学院大学名誉教授)に注目している。

大学の研究室では留学生を受け入れていたし、私もドイツ留学を経験しているので、多様な文化的背景を持つ人々が集まり、互いを尊重しながら協力して生活する社会を望んでいる。

その連載の目的について、冒頭部分をそのまま引用して紹介したい。

【21世紀が進むなかで,私たちはこれから多様な文化的背景を持つ人びとと,世界の各地でゆきかうようになるでしょう。このような社会では,文化的な違いに敬意をはらい,その違いを相互調整する態度と能力が求められます。この連載では英語学習・教育の観点から,これらに関わるいろいろな課題を考えます。】

グローバル化時代に適した新しい考え方として、「多様な民族,文化,宗教,言語,そして伝統と習慣に敬意をはらい,許容する心構え」が必要になる。

また、能力としては、「さまざまな違いを言語コミュニケーションで相互調整する能力」が示されている。

日本では、ネイティブに通じる英語を学びたい人も多いようだが、グローバル化した世界での多文化間英語コミュニケーションでは、「特定の文化的背景にのみ依拠することはできない」。

そのため、英語学習自体が、これまでとは異なる新たな次元の課題を持つことになる。
グローバル化時代に求められる英語コミュニケーション能力として、以下の3つが挙げられている。
(1)他者を理解する能力
(2)自己を説明する能力
(3)多様性を相互調整するコミュニケーション能力

同じ国に住んでいる日本人同士でも困難なことを、英語を使う場面でも実践しなければならないのだ。
だから、英語の発音、語句、文法を勉強するだけではなく、世界の歴史や文化、地理などの勉強も必要になる。
加えて、相手の母国語が英語に与える影響を理解するためにも、英語以外の言語の知識も必要になる。

言語・外国語を学習するという態度ではなく、ことばを使ってどのようにコミュニケーションを成立させるのかを学習するという、新たな考え方で臨むべきだろう。

テーマ : 英語
ジャンル : 学問・文化・芸術

教会も礼拝のライブ配信を検討すべきかもしれない

新型コロナウイルス感染症 COVID-19 が拡大する恐れがあり、様々な集会が中止・延期になっている。
先日も、ある大学での翻訳関連のセミナーに参加する予定だったが、大学関係者だけに限定されてしまった。
そのセミナーについては、後日、動画配信されるそうなので、待つことにしよう。

私が通っているプロテスタント教会では、毎日曜日の礼拝は、朝と夕の2回を休むことなく続けている。
しかし、聖餐式は中止しているし、重要な役員会や委員会を除いて、すべての集会を中止した。
私の場合、聖歌隊練習も委員会もなくなり、加えて月1~2回、水曜日の夜に参加していた聖書研究会・祈祷会もなくなった。

3月は、来年度予算について、会員総会で決議する必要があったが、これも5月に延期された。
4月からは役員会で決めた暫定予算で運営することになる。

礼拝出席者は、以前の3分の2にまで減った。
本音を言えば、役員の他には、委員会など運営にかかわる人だけに限定して、半分以下にした方がよいのかもしれない。

教会とは、元のギリシャ語のエクレーシアでは、「人々の集まり、呼び出された者の集まり」を意味する。
毎日曜日に集まって、一緒に聖書を読んで祈り、神を賛美することが大切になる。
だから、今回の感染対策で礼拝出席を控えるように勧めるのは、教会にとっては根本を揺るがす一大事なのだ。

しかし、高齢者も多い教会で、感染者を出すわけにいかない。
ドイツでも、メルケル首相3月16日の記者会見で、集会の禁止を要請しており、教会などの宗教施設も含まれている。ドイツ政府のサイトにある次の動画で、04:38 ~ 05:07 を確認してほしい。
www.bundesregierung.de/breg-de/themen/coronavirus/leitlinien-bund-laender-1731000

【Zu verbieten sind ... Zusammenkünfte in Kirchen, Moscheen, Synagogen und ..】と、キリスト教会の他にも、イスラム教のモスク、ユダヤ教のシナゴーグでの集会・礼拝の禁止を要請している。

これに対して、ドイツの教会の対応は様々である。
例えば、ZEIT 紙の記事は次のリンクから。
www.zeit.de/2020/13/gottesdienst-verbot-coronavirus-quarantaene-naechstenliebe

完全に閉鎖して聖職者のみが礼拝・ミサをしている教区もあれば、消毒や離れて座るなどの対応策を導入している教会もある。
Facebook や YouTube などで信徒向けのメッセージを出している聖職者もいる。
ただ、孤独な人に寄り添う隣人愛の実践には、フェイスツーフェイスの触れ合いが必要であり、ネットでは代わりにならないという意見もある。

私の教会では、病気や高齢のために礼拝出席ができなくなった信徒のために、かなり以前から、電話を使った礼拝の音声配信を行ってきた。
いつもは3~5名が利用しているが、COVID-19 の影響で自宅に残る信徒が増えたので、すべての回線がふさがってしまった。
そのため、朝の礼拝ではつなげなかった人は、同じ内容の夕方の礼拝を聴くようにしている。
機械の都合で回線を増やせないのが欠点だが、ネット環境のない信徒でも、手軽にアクセスできる手段である。

また、礼拝を録音した音声ファイルを、教会HPからダウンロードできるようにしている。
最初は、海外赴任した信徒のために始めたものであるが、その後、出張などで欠席した方なども利用いるようになった。
実際の礼拝とは、時間も場所も異なってしまうが、録音であっても、教会のつながりの中にいるという意識を持てるだろう。

スマートフォンも含めて、ネット環境が向上しているので、これからは電話回線に加えて、ネットでのライブ配信も検討すべきかもしれない。
既に様々な教会で、ネットでの礼拝ライブ配信が行われているので、参考にしてすぐにでも可能ではないか。

真面目で頑固な人からは、教会の本来の姿ではないと反対されるかもしれないが、現在の電話礼拝システムと同じと考えてもらいたい。
音声だけならば、データ量が節約できるので、回線がフリーズすることもないだろう。

闘病生活の人もいるし、家族の世話で自宅にいなければならない人もいる。
それに、教会での人間関係に疲れてしまって、礼拝に来なくなった人もいる。
そのような人たちに向けて、YouTube などのライブ配信で、教会からのメッセージを送ってもよいのではないか。

教会財政の現実的な問題として、礼拝出席者が減ると、献金も減ってしまうということがある。
クリック募金などのシステムを応用すれば、ライブ配信を利用している信徒も献金できるのではないだろうか。

以前も、会報の印刷費を削減するために、教会HPからファイルをダウンロードしてもらうことも提案したが、実現しなかった。
教会のデジタル化は遅々として進まないが、賛同者を地道に増やしていこうと思う。

テーマ : 宗教・信仰
ジャンル : 学問・文化・芸術

「安達」は「あだち」ではなく「安全達示」の略称です

日本人の外国語学習の話題では、特に英語でよく聞く話として、「ネイティブ信仰」というものがある。
日英翻訳でも、「ネイティブが英訳しています」ということを宣伝文句にしていることもある。

しかし、母語の英語は得意かもしれないが、日本語の解釈が母国語レベルという人は、本当は少ないのではないか。
日本語ネイティブの自分が、英日・独日翻訳をするときのことを考えれば、容易に理解できるだろう。

ということで、日本語原文の解釈を確認するために、ネイティブの日英・日独翻訳のチェックもしている。

これまでも様々な誤解の事例を示してきた。
今回も、日本語原文の解釈で迷っていた例を取り上げたい。

今月受注した日英翻訳のチェック案件は、ある企業の安全関連の規程の英訳である。
英訳のワードファイルを開くと、翻訳者のコメントがいくつか入っていた。

そのうちの1つは、「安達」について確認してほしいとのことだった。
翻訳者は、とりあえず地名や人名の読み方である「あだち」と考えて、Adachiにしていた。
不明点があっても空欄にはできないため、何か書いておこうという対応は仕方ない。

この「安達」は、実際には「安達2」など、数字と組み合わせて一覧表に書かれていた。
表の一番上の項目を見ると、「達示番号」と書いてあった。

翻訳対象は安全関連の文書なので、「安達」は、「安全達示」の略称であると判断した。
ということで、Safety Noticeの英訳を提案して、コメントの返信に記載した。

この翻訳会社では、コメント機能で修正を提案するのみで、ネイティブの英訳そのものを書き換えてはいけないことになっている。
以前、ある翻訳者が、「一方的に修正された」と腹を立てて、非常に面倒なトラブルになったからだそうだ。

ところで、私が過去に勤務した複数の大学でも会社でも、「達示」という言葉は使っていなかった。
したがって、「安全達示」という表現を見たこともないし、「安達」という略称も見たことがない。
いわゆる、「お役所言葉」なのだろうか。
常識だと言う人もいるかもしれないが、理系研究者には無縁の言葉かもしれない。

このクライアントにとっては、自社内で以前から使っている用語だから、略称の「安達」を理解しない人がいるとは考えたこともないだろう。

まあ今回は、すぐに推測できたからよいが、その社内だけの用語というものがあるので、困惑することも多い。
クライアントによっては、略語の一覧を依頼時に添付してくれることもあるし、古いバージョンの取扱説明書を渡してくれることもある。
しかし、納品後に、「社内で使っている用語と違う」と言い出すクライアントもいるのが事実だ。

今回も、日本人が英訳をチェックして良かったという事例である。
翻訳会社が宣伝するときには、「ネイティブ英訳+日本人チェッカーによる品質保証」と、セットで書いてほしいものだ。

テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

初めての翻訳案件で機械翻訳のポストエディットは危険だ

自称1000万円翻訳者の浅野正憲が運営する「翻訳の学校」は、テレビ番組でも宣伝するなど、関係者のストレスを高めるばかりだ。
宣伝用のブログでも、連日、様々な投稿や報告が掲載されている。

そして今日、3月18日の投稿では、初めて仕事を獲得したという受講者のメッセージが公開されていた。
しかし、よく読むと、初めての受注案件で勝手がわからず、困惑している様子だ。

そのメッセージ部分のスクリーンショットを下に示す。

翻訳の学校PE

Trados には機械翻訳エンジンを組み込むことができる。
この受講者は、許可を得て Google Cloud Translation API を入れることにしたそうだ。

ただし、次のような機密性に関する警告メッセージが出たので、自分では判断できず、不安になって、メンバーたちに質問をしているようだ

フリーランスとして自立してやっていく覚悟はあるのだろうか。
Trados_GoogleAPI.jpg 
ブログの運営担当者は、内容を精査せずに、受講者が実案件を受注した宣伝に使えると思って掲載したのだろうか。
それとも、「翻訳の学校」とは無関係の人たちにも向けて、助けてほしいと発信しているのだろうか(コメント投稿欄があるので)。
このような初心者のために、お金を取って講師も雇い、サポート体制を用意していたのではないのか。

最近、「翻訳の学校」では、機械翻訳の出力を修正することも教えていると言われていた。
しかし、翻訳初心者が、最初の案件でポストエディットをするのは危険すぎる

ポストエディットを担当できる能力については、まだ議論の途中であるが、従来の人手翻訳の経験が長い翻訳者が担当する方が無難ではないか。

加えて、機械翻訳の出力の癖を熟知していて、人間とは異なるエラー、例えば、文脈を無視した誤訳の連続、訳語の揺れなどで、ストレスがかかって予想外に疲れることも理解している人が担当すべきだ。

経験が浅い人の場合、機械翻訳の出力が意外と読みやすいため、そのまま信じてしまい、誤訳や訳抜けに気づかない危険性がある。
また、知らない単語でも、既に和訳が出力されているので、辞書で確認する手間が省けると勘違いする人もいる。

私は仕事で機械翻訳を使用する前にチェッカーも経験していることもあって、ポストエディット作業への適応は早かったと思う。
ただ、ポストエディット時に少しでも気を抜くと、エラーに気づかないことがあり、2回目の推敲で慌てて修正することもある。

数値や化合物名などの面倒なタイピングの手間は少し減ったかもしれないが、文脈に合っているか、訳抜けはないか、用語は統一できているかなど、細かい点に注意する必要があり、それほど楽な作業になったとは感じていない。

この投稿の翻訳初心者が失敗しないことよりも、クライアントに損害が出ないかどうかが心配だ。

考えすぎかもしれないが、日本人が信用されなくなったら、ヨーロッパの大学で翻訳の学位を取得した人だけをスカウトするようになるかもしれない。

テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

翻訳で使用する用語辞典を指定されました

(最終チェック・修正日 2020年03月18日)

翻訳をするときに必要な参考資料といえば、辞書である。
基本的な単語であっても、うっかりミスをしたくないので、辞書で確認することが多い。
翻訳者は、細かいことでも注意深く調べてしまうものだが、心配性なのかもしれない。

専門分野であっても、あらゆる事項を暗記しているわけではないし、学会が用語を改訂することもあるので、最新の辞書を揃えておくことが必要だ。

紙の辞書も毎日使っているが、随時更新されるオンライン辞書で、最新の情報を確認することも増えた。

使用頻度の高いオンライン辞書の1つは、日本医学会の医学用語辞典Web版だ。
病気や細胞、組織などの名称は、なかなか暗記できないし、つづりが似ている用語もあるので、毎回確認している。
一般公開されているので、次のリンクで確認してほしい。
jams.med.or.jp/dic/mdic.html

CATツールを使うときに用語集が添付されていることもあるが、何も情報がないことも多く、翻訳者自身が適切な辞書を探して適用している。
しかし、納品後にクライアントから、「社内で使用している用語と違う」というクレームが来たことがある。
しかたなく修正して再納品するのだが、「時間が無駄になるのだから、最初に指定してくれ」と言いたい。

それとは逆に、今週末の連休で作業予定の日英翻訳チェックでは、用語一覧が PDF で既に届いている。
検索可能になっているし、自分で探す手間も省けたので楽だと思った。

どの分野の案件なのか、それは今回も公開しないことにする。
どのような資料なのか、はっきりした方が理解しやすいと思うが、少々我慢してほしい。

ある業界団体が編纂した「〇〇技術用語辞典」というものがあり、巻末には5か国語用語一覧が掲載されている。
その一覧は、添付の CD-ROM に PDF として保存されている。
そして今回の案件の参考資料として、その PDF が提供された。

英訳ファイルがまだ届かないので、その用語辞典についてネット検索してみた。
すると、改訂版が最近発売されたことを知った。
さらに、5か国語用語の対訳については、その業界団体のHPで、相互に検索可能であると判明した。

翻訳会社から送られた資料は、約10年前のものだ。
改訂版の説明を読むと、この10年間の変化に対応して見直したとあった。
実際に、削除した用語もあれば、追加された用語もあった。

もらった用語集が10年前のものと判明したので、改訂版を検索して使うのかどうか、念のため翻訳会社の担当者に問い合わせメールを送った。

まだ返答はないが、すでにネイティブ翻訳者が英訳を始めているので、古い用語集でチェックすることになるだろう。
【追記(3月18日):担当者から回答があり、古い版のままでかまわないことになった。】

クライアントが指定した用語集が古いのだから、翻訳者がそこまで気を遣わなくてもかまわないのかもしれない。
それでも、細かいことが気になるのが翻訳者なので、こんなことでも確認したくなるのだ。

コロナウイルスのために三連休も遠出はできそうもないから、日英翻訳チェックに十分時間をかけることにしよう。

テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

都市ガス契約を東電ガスfor auに変更した

私は東京ガスの都市ガスを使っている。
私の使用量だと、ずっともガスの契約にしてポイントをもらっても、支払額が増加することがわかっている。

電気とセットならば安くなりそうだが、東京電力で以前から継続している夜間半額プランの方が有利だ。
代わりにauでんきも考えたが、シミュレーションでは、auポイントをもらっても節約にはならなかった。

それでも今日、ガス代だけでも節約しようと、auショップで東電ガスfor auに変更した。
東電ガスfor auのサイトは次のリンクから。
www.au.com/gas/tokyo/

実は、弟にスマートフォンを持たせるために契約しに行ったところ、電気とガスもauで割引してもらおうということになり、ならば私のガスもauにした方がよいとわかったからだ。

弟の社会保険労務士事務所探しは、まだ続いている。
週3日のパートタイムでもよいので、とりあえず働いてほしい。

ハローワークでは、スマートフォンを持つように言われたそうだ。
自宅の固定電話だけでもかまわないのだが、移動時でも連絡できるようにした方がよいとのことだ。
スマートフォンならば、求人検索もすぐにできるだろうから、便利かもしれない。

ということで、今日は月に1回、弟が教会に来る日なので、ついでにauショップでスマートフォンの契約をした。
その後、auでんきとauガスを申し込むと、いろいろと割引やポイント特典が付くことを説明された。
支払金額が減るし、ポイントはau Payで使えるので、同時に申し込んだ。

ついでということで、私の場合、ガスだけでもauで契約できるかどうか質問した。
ガスのみでも可能だということなので、割引率を確認して、変更した。

基本料金も従量料金単価も、東京ガスより約3%低く設定されている。
これに開始12か月の割引5%が加わるので、年間で3千円ほどの節約になる。
ポイントを加えても、年間4千円分の節約と少ない気もするが、その分、書籍代に回せると考えよう。

テーマ : 家計簿
ジャンル : ライフ

映画「名もなき生涯」を観た

映画名もなき生涯(A Hidden Life)の上映予定が、首都圏では3月19日までとなっていたので、寒かったが今日観に行った。

公式サイトのリンクは次の通り。
www.foxmovies-jp.com/namonaki-shogai/

キリスト教映画ということで、クリスチャンプレスでの紹介記事は次の通り。
www.christianpress.jp/a-hidden-life/

私が住む県では、新型コロナウイルス感染者の報告が毎日出ている。
感染しても無症状の人もいるため、教会の人たちも映画館はやめた方がよいと言っていた。
ただし、映画館では換気は十分に行われているし、人が少なければ大丈夫だと思った。
それに、健康な人がなるべく消費をして、社会を回す役割を担うべきではないか。

当初予定していた映画館は、3月になってから休館になってしまったので、電車で30分くらい先の駅近くにあるショッピングモール内の映画館にした。

昨日の夜に座席指定をしたら、私で4人目だった。
そして本日、上映開始時の人数は、100席程度に対して、わずか18人。
雑音もなく、スマートフォンなどの着信音もなく、映画に集中できた。

主人公の農夫フランツは、ナチスが進める戦争に反対し、退役軍人への寄付金も拒否するなど、村の中で次第に孤立してゆく、
その後、招集されたが、ヒトラーへの忠誠を誓うことを拒んで逮捕されてしまう。
このままでは裏切り者として死刑になるため、教会の神父までもが社会の変化に合わせるように説得する。
しかしフランツは、自身の信仰を貫き、正しいと信じることのみを行うことを決意する。

この映画を観て、キリスト者としては、やはり自分の信仰生活について考えてしまう。
私が同じ立場になったときに、本当に神様だけを信じて、信仰を貫くことができるだろうか。
映画にもあったが、神様から見捨てられたと絶望して、信仰を捨ててしまうのではないか。

これまでも大学などでの不正行為を告発して、職を失うという経験をしている。
実家の母にまで、脅迫電話があった。
命を失うことはなかったとしても、ドイツ留学までしたのに、大学で研究する道を捨てたことになった。

もし不正に目をつぶっていれば、私は今でも大学に残って、自分の研究テーマを続けていたことだろう。
しかし、自分の信じる正義を捨ててまで、自分の利益を優先することはできなかった。

日本の科学界全体から見れば、私のような研究者が1人消えても、私の未発表の研究が永久に埋もれたとしても、何も影響はないのかもしれない。

それでも、不正に対して戦った人がいた、という記憶は、その場に居合わせた人々に植えつけられる。
そして、この世にはまだ正義が生きていると、人々が希望を持てるように、私のような者がこの世界に遣わされたのだと思う。
もしそれが私に課せられた任務ならば、どのような苦難でも、その意味がいつかわかる日がくることを信じて、神様だけを信じて歩んでいきたいものだ。


新型コロナウイルス(COVID-19)の感染例の報告が連日行われている。医薬メーカー研究者だった化学者の私に対して、教会でも、どうして日本政府の対応は遅いのか、どうして海外メーカーの迅速検査キットを導入できないのか、などの質問が寄せられている。この点について書きたいことはあるが、今日は教会での対応についてメモしておきたい。COVID-19対策をどうするのか、学会も含め推奨している最低限の対策は、例...
新型コロナウイルス(COVID-19)対策で教会の集会も中止

テーマ : 最近観た映画
ジャンル : 映画

コロナショック株安でもiDeCoはプラス28万円

今週はコロナショック株安で不安になった人も多いだろう。

私が保有しているロック・フィールド200株は、取得単価が約1300円なので、3月13日の終値1099円では4万円近い損失になっている。
これまでの配当と優待券を合わせても、約5千円の損失になっている。
このくらいの損失ならば、1年くらい我慢しようかと思えるが。

株価が下がっても、他に支払いもあるので、株式投資に投入できない。
ということで、auカブコム証券の積立で、月6千円の投資を再開することにした。
毎月5株程度の購入になるが、手数料は無料だし、株価を無視してコツコツ積立するのが性格に合っているので選択した。

積立投資と言えば、一番投資額が大きいのは、確定拠出年金iDeCoだ。
約13年間の積立投資で、今年2月上旬にはプラス100万円に到達した。

長期積立の効果なのか、今回のコロナショック株安でも、3月13日時点の損益は、プラス約28万円となっている。
拠出額は約337万円で、評価額は約365万円。

外国債券インデックスの投資割合が約50%というのが効いているようだ。
株式インデックスとREITインデックスがマイナスになっているが、債券インデックスの下落幅は小さい。

債券だけでは資産増加が遅いため株式などを組み合わせているが、許容できる変動幅を考慮して投資割合を決める必要があるだろう。
少し落ち着くであろう5月の連休の時期にでも、ゆっくり考えることにしよう。

3月拠出分の買付が来週行われる。
底値かどうかはわからないが、いつもより口数が多めになることだろう。
これで買付単価が少し低下するので、数年後のプラスに反映されると信じて、今は我慢してコツコツ積立を続けよう。



個人型の確定拠出年金を始めたのは、派遣社員のときだった。厚生年金には加入していたが、退職金はないので、自分で用意することにした。その後、ある試薬メーカーに正社員として転職したとき、厚生年金基金があるということで、確定拠出年金からは脱退した。しかし、上司のパワハラなどもあって3か月で退職してしまった。再び派遣社員となり、2006年10月に医薬メーカー子会社の契約社員に採用されて、個人型確定拠出年金に...
iDeCo加入約13年でプラス100万円に到達

テーマ : 雑記
ジャンル : ファイナンス

【科学ドイツ語】 II 動詞 3-1 werden(三基本形と現在人称変化)

【科学ドイツ語】 II 動詞 3-1 werden(三基本形と現在人称変化)

II-3-1 自動詞 werden(…になる)の三基本形と現在人称変化


不規則変化動詞 werden の三基本形は、werden - wurde (雅語 ward) - geworden
雅語の過去形 ward は、聖書などで使われている。
過去分詞は、自動詞の場合は geworden だが、受動の助動詞の場合は worden となることに注意。

以下の表に、werden の現在人称変化を示す。

werden 自動詞 ((述語名詞・述語形容詞とともに)) …になる

単数複数
1人称 ich werde wir werden
2人称 du wirst ihr werdet
3人称 man wird sie werden

例文II-3-1a (Max-Planck-Gesellschaft, Newsroom, 5. März 2020,
www.mpg.de/14534752/sternchemie-beeinflusst-messungen-der-kosmischen-expansion):
Überschreitet der Weiße Zwerg eine Grenzmasse, die sogenannte Chandrasekhar-Masse, wird er instabil, was zu einer thermonuklearen Explosion führt, einer sogenannten Supernova vom Typ Ia.
白色矮星が限界質量、いわゆるチャンドラセカール質量を超えた場合、白色矮星は不安定になり、これが熱核爆発、いわゆるIa型超新星をもたらす。


テーマ : ドイツ語
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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