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続 ドイツ語の多義語に注意: Stärke 強度、濃度、厚さ etc.

今月から取引を開始した外国の翻訳会社では、ドイツ語和訳のチェックを受注している。
私の能力は完璧ではないが、ドイツ語翻訳者は足りないので、少しでも貢献できるように努力している。

今月受注したチェック案件でも、多義語に注意しなければならないことを再認識することになった。
そのうち Stärke という名詞を例示しよう。

たいていの独和辞典では、1番目の語義に強さ、強度と載っている。
これは物理的な強度だけではなく、精神的な強さ、肉体的な強さも含んでいて幅広い。

その他にも、程度、密度濃度太さ、厚さ勢力強味、長所などがある。

今回の案件は、レーザー加工機械の説明書である。
その中に、例えば、Materialstärke があり、翻訳者は材料強度と和訳していた。

材料を切断したり切削するには、材料の特徴として強度も関係するだろう。
そのため、私も最初は、そのままでよいと判断して確定のボタンを押していた。

しかし、あるセグメントにMaterialstärke をノギスで計測するという表現が出てきた。
ノギスで計測するのは長さや厚さである。

独英辞典では技術用語の専門辞書も含めて、material thickness ばかり出てくる。
ということは、材料の厚さが正しいということだ。

以前の類似の製品を検索すると、製品マニュアルは見つからなかったが、利用している大学のレポートが見つかった。
「ノギス」は出てこないが、「基材の厚さ」などに合わせてツールライブラリを選択するとある。

ということで、ここでは材料の厚さが正しいと判断して修正した。

「ノギスで計測する」が出てこなければ、「材料強度」のままで納品してしまったかもしれない。
科学技術用語が得意な化学者であっても、工作機械のドイツ語をすべて知っているわけではない。

やはり翻訳は1人で完結するものではないこと、独和辞典だけでは足りないということ、そして私もミスをしないように気をつけようと再認識した週末であった。

テーマ : ドイツ語
ジャンル : 学問・文化・芸術

アベノマスクが届いたが

本日5月29日は、朝に特別定額給付金10万円が届き、そして午後には郵便と共にアベノマスクが届いた。
かつてない規模の施策とのことだったが、どちらも5月中に届けるのは困難だと言われていた。
5月最後の平日に届いた私は、恵まれている国民なのかもしれない。

成人男性用としてはサイズが小さいと言われているので、下の写真ではスチールメジャーと一緒に撮影して、把握しやすくしてある。
また、いつも使っている手ぬぐいマスクも並べて置いたので、比較してほしい。



アベノマスク


結論は、比較しなくてもわかりそうだが、アベノマスクは使わない。
製造時の衛生状態が不明なので、一度洗うことになり、そうすると縮んでしまうので小さすぎる。
鼻と口を覆うことが必要だから、確実なのは手ぬぐいマスクだ。

別のデザインの手ぬぐいで例示すると、下の写真のように十分に覆うことが可能だ。

手ぬぐいマスク3 

不要のアベノマスクを寄付できるようだが、処分を他人に押し付けているような気がしてしまう。
加えて、スカスカのガーゼマスクの使用を推奨できないと考えているのに、他人に使わせるのは無責任のようにも思える。

アベノマスクがどうしても欲しいという人は、どのくらいの割合なのだろうか。

新型コロナウイルスCOVID-19が流行しているため、教会でも礼拝ではマスクを着用することにしている。受付でマスクを配っているが、在庫がいつまでもあるわけではない。私もマスクが入手できないということで、手ぬぐいマスクを作った。 高校のときから手ぬぐいを使っていて、記念品なども含めて、30枚くらい持っている。そのうち、今回は、屋外で着用していても無難な柄のものを選んだ。参考にしたのは、手ぬぐい専...
手ぬぐいマスクを作りました

テーマ : 気になるニュース
ジャンル : ニュース

特別定額給付金10万円が入金しました(5月29日9時40分頃)

5月29日9時40分頃、横浜市から特別定額給付金10万円が、指定した銀行口座に振り込まれた。
オンライン申請初日、5月12日午前0時31分の申請だったが、振込開始日28日ではなく、翌29日になった。
かなりの人数が日付変更とほぼ同時に申請したのだろう。

給付金7 
これで定期預金を解約しなくても、PayPal のUS$建て翻訳料金と合わせて、6月の生活費が確保できた。

(最終チェック・修正日 2020年05月28日)5月25日の安倍首相の会見では、特別定額給付金10万円の給付を開始した自治体の割合が多いと自慢していた。多いといっても、自治体数の割合であって、給付した人数でもないし合計金額でもない。横浜市では、システムの準備に時間がかかったようで、マイナンバーカードを利用したオンライン申請が始まったのは、5月12日だった。一番早かった自治体と比べて、約2週間遅れて始まった...
特別定額給付金10万円は本当に5月中に届くだろうか ⇒ 28日振込開始


テーマ : 雑記
ジャンル : ファイナンス

特別定額給付金10万円は本当に5月中に届くだろうか ⇒ 28日振込開始

(最終チェック・修正日 2020年05月28日)

5月25日の安倍首相の会見では、特別定額給付金10万円の給付を開始した自治体の割合が多いと自慢していた。
多いといっても、自治体数の割合であって、給付した人数でもないし合計金額でもない。

横浜市では、システムの準備に時間がかかったようで、マイナンバーカードを利用したオンライン申請が始まったのは、5月12日だった。
一番早かった自治体と比べて、約2週間遅れて始まったわけだ。

5月下旬に振込開始とのことだが、本日27日でもまだ届かない。
今日は個人年金の年払いなどで約21万円を支払った。

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追記(5月28日)
横浜市のサイトでは、28日から振込を開始し、5月中に約5千件を処理するとのことだ。
www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/teigaku/teigaku.html
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5月中に届くと信じているので、積立定期は解約しないことにした。
家賃の支払いは、担保にしている定期預金の貸越を利用する。
普通預金口座の残高が一時的にマイナスになるが、給付金が入金するはずなので、すぐに解消するだろう。

オンライン申請ならばすぐに給付されるかのように言っていたが、何の根拠もない話だったようだ。
郵送申請の方が早いだなんて、デジタル化を進める日本政府を信じて期待した方がバカだったのか。

12日の0時31分に申請したのに、横浜市が申請データをダウンロードしたのは26日午後になってからだ。

給付金6 

手続きの進捗について、横浜市会議員が担当課に説明を求めたそうだ。
その議員のブログ記事のリンクは次の通り。
furuya-yasuhiko.com/5611/

この記事によると、申請データのダウンロードは22日に始まっている。
受付開始31分後の私が26日ということは、かなりの人数が午前0時を待って一斉に申請したようだ。

26日時点で処理できたのは3千件程度ということだ。
この中に入っていることを期待したい。
29日にはもらえるだろうか。

横浜市では5月12日午前0時から、特別定額給付金10万円のオンライン申請が始まった。神奈川新聞の記事によると、初日のオンライン申請は 40,186 件で、私もその中に入っている。神奈川県内では、既に給付が始まった自治体がある。ただし人口が多い市では、申請の内容確認に時間がかかるそうだ。報道で明らかとなったように、マイナンバーカードは単なる本人確認の手段であって、申請内容はそれぞれの自治体職員が人海戦術で目...
定額給付金10万円は5月中に届くだろうか

テーマ : 気になるニュース
ジャンル : ニュース

ドイツのバプテスト教会で COVID-19 集団感染が発生 ⇒ マスクをせずに讃美歌を歌った

(最終チェック・修正日 2020年05月26日)
翻訳の仕事が忙しくて時間が足りないが、気になるニュースがあった。
ドイツ・フランクフルトのバプテスト教会で COVID-19 の集団感染が発生した。

ドイツの新聞記事のリンクは次の通り。
www.fr.de/frankfurt/frankfurt-am-main-ort28687/frankfurt-zahlreiche-infektionen-nach-baptisten-gottesdienst-zr-13773287.html

www.faz.net/aktuell/rhein-main/frankfurt/frankfurt-wie-eine-glaubensgemeinschaft-zum-corona-hotspot-wurde-16783837.html

ドイツでは感染対策が功を奏したということで、5月10日に教会での礼拝が再開された。
しかし、12日後の22日になって、フランクフルトのバプテスト教会の礼拝に参加した信徒複数が COVID-19 に感染していたことがわかった。

24日の時点では約40人だったが、25日朝には、家族も含めて107人に増えた。
つまり、家庭内感染も広がっている。
フランクフルトの東にあるハーナウに住む信徒も発症しており、再び感染が拡大するのではないかと心配されている。

集団感染が発生した原因は現時点では不明である。
教会では、信徒は全員マスクを着用し、同居家族以外は 1.5 メートル離れて座り、そして讃美歌を歌わなかった。
そのため飛沫感染ではないと考えられているが、まだ結論には至っていない。

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追記(5月26日):
教会は当初の説明を修正し、マスクを着けずに讃美歌を歌ったとのことだ。
ドイツの新聞記事は次のリンクから。
www.faz.net/aktuell/rhein-main/corona-infektionen-baptisten-sangen-gemeinsam-ohne-mundschutz-16785337.html
これで飛沫感染であった可能性が高くなった

私たちの教会で礼拝を再開するとき、マスクをしていても、着用方法が間違っていれば飛沫感染するだろう。
パイプオルガンの演奏のみで、信徒は歌わないということも選択肢かもしれない。
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バプテスト教会では礼拝中に握手をして祈るため、それが原因ではないかと指摘する人もいるが、まだわからない。
階段の手すりやドアノブなどを介した接触感染かもしれない。

日本の教会で同じことが起きるとは思いたくないが、高齢者も多いので、対策を考える必要がある。
讃美歌を歌わなくても、離れて座っても集団感染が発生するとなると、やはりオンライン礼拝にすべきなのだろうか。

礼拝を再開するとしても、まずは役員数名から始めて、徐々に人数を増やすことになるだろう。

教会に置いてある共用の聖書や讃美歌集は、接触感染の恐れがあるので使えないかもしれない。
図書館には書籍消毒機があるようだが、高価なので教会で購入できないだろう。
代わりに、その日の礼拝の聖書箇所や讃美歌の楽譜を、毎回印刷して渡すことになるのだろうか。

受付での記名も、個人が持参したペンで書いてもらうことになるかもしれない。
ペンを忘れた人は、共用のペンをアルコールティッシュで拭いてから使ってもらうことになるだろうか。

私は役員ではないが、伝道委員でもあるので、いろいろと提案したり、再開の準備を手伝うようにしたい。

テーマ : コロナウイルス感染症
ジャンル : ニュース

「メディカル関連特許の特殊性」(化学2020年6月号)

先週注文した書籍と一緒に、化学同人の雑誌「化学」2020年6月号が本日昼前に届いた。
小惑星イトカワ、グラフェン、特許の記事を読むために購入した。

ところが一番驚いたのは、最新のトピックスに、私が大学院時代に関わった化合物が出ていたことだ。
その論文を書いた教授も知っているので、22年ぶりになるがメールを書いてみようと思った。

それで特許の記事は、
中務先生のやさしいカガク特許講座 第17回 メディカル関連特許の特殊性で、医療行為が特許侵害にならないというものだ。

今回取り上げられた特許法の条文は次の通り。
・第29条第1項(特許の要件)
・第69条第3項(特許権の効力が及ばない範囲)
・第93条(公共の利益のための通常実施権の設定の裁定)

私は化学は専門だが、特許法はほとんど知らないので、このような基本的な解説はうれしい。
特許翻訳では、権利範囲が変わらないように気を付けるが、その他にも知っていた方がよいことがあるはずだ。

日本やヨーロッパでは、「人間を手術、治療又は診断する方法」は特許されないが、アメリカでは特許されるという。

方法では特許されなくても、物であれば、例えば、「~を治療するための医薬組成物」ならば特許される。
使用方法も含めて特許請求項を書けば、実質的に「~を治療するための方法」の権利を保護できる。

ただ、PC
出願の特許翻訳では原文ママに和訳するので、「Method for treating ...」であれば、「~を治療するための方法」で納品している。
外国語特許ならばよいのかどうか、それは書いていないが、受理されているということは大丈夫なのだろう。

特許法第69条第3項では、特許権の効力が及ばない範囲が規定されている。
医師の処方箋に従って、2種類以上の薬を薬剤師が混ぜても特許権侵害にはならない。
患者を前にした医療行為は、特許権に縛られることなく自由なのだ。

ところが、企業が研究目的ではなく、混合した医薬を製造すると特許権侵害になってしまう。

現実の問題を1つの条文だけで扱うことができないので、継ぎはぎかもしれないが、複数の条文で対応するそうだ。

また、コラムでは、「強制実施権」について説明している。
COVID-19 の治療薬やワクチンが開発されれば各国で設定されるかもしれない。

弁理士を目指さなくても、翻訳の合間に特許法を勉強して、意識しながら和訳したいものだ。

テーマ : 科学・医療・心理
ジャンル : 学問・文化・芸術

ドイツ語: プロテスタント(Protestant)は口語で Evangele

私はキリスト者で、プロテスタントである。
所属教会はカルバン主義の流れの改革長老派なので、ルター派とは起源が違う。
それでも、宗教改革でルターは重要なので、ルター聖書も読むし、ルター関係の本も読んでいる。

このブログのプロフィール欄に示した画像は、ルター聖書500年の記念切手だ(2017年発行)。

特にドイツ語学習者としては、ドイツ語聖書はいろいろあるものの、ルター聖書だけでも持っていた方がよい。
ドイツ語の慣用表現では、ルター聖書からとられたものが多いからだ。

プロテスタントの特徴は、「聖書のみ」ということ。
そのため「福音主義」とも呼ばれる。

福音 はドイツ語では Evangelium で、単数形のみ。
単数形なのは、イエス・キリストの十字架上での死による罪の赦しは、ただ一度だけ起きた唯一の救いだから。

また、新約聖書の 福音書(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)の意味もある。
複数形の Evangelien は、この4つの福音書を指すことが多い。

福音主義の教会は evangelische Kirche で、福音教会 または プロテスタント教会 と和訳する。
Evangelische Kirche in Deutschland (EKD) は、ドイツ福音教会 と和訳する。

プロテスタント教会 の信徒は、プロテスタント
Protestant (複数形は Protestanten
ルターの時代に抗議(Protestation)する者と呼ばれたことに由来する。

形容詞を名詞化した Evangelische とは呼ばない。

ちなみに、カトリック教会 katholische Kirche の信徒は Katholik (複数形 Katholiken)。
これに類似した綴りで、プロテスタント の複数形を Evangelien にしてしまうと、福音書と区別できなくなってしまう。


他の呼び名として、Gesellschaft für deutsche Sprache の次の記事から、口語表現があると知った。
gfds.de/wie-heissen-die-anhaenger-der-evangelischen-kirche/

DUDEN によると、Evangele (単数形)だ。
男性弱変化名詞なので、単数2格は Evangelen、複数形は Evangelen。
www.duden.de/rechtschreibung/Evangele

ただし DUDEN では、abwertend 軽蔑的 と書いてあるので、使わない方がよいだろう。

そのためか、この口語表現は、所有している独和辞典には載っていない。
「キリスト教用語独和小辞典」(川口洋、同学社)にもない。

また、Evangelist は、主に 福音書記者(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)を指す。

特許翻訳には絶対に出てこない単語だが、教会で質問されるかもしれないので、少しずつ勉強していこう。

テーマ : ドイツ語
ジャンル : 学問・文化・芸術

MemoQ で翻訳の進捗を確認できるのだが

翻訳に限らず、ほとんどの仕事には期限が設定されている。
研究のように終わりのない仕事もあるが、報告書を提出したり学会発表などでは期限がある。

翻訳では各工程に納期が設定されているので、どこか1つでも遅れると、クライアントへの納品に影響してしまう。
そのため、特に最初の翻訳工程では、トラブル発生を想定して少し余裕のある納期にすることが多い。
翻訳後にチェッカーが確認するとはいっても、翻訳者自身による推敲には十分な時間をとってほしいし。

それでも人間なので、急病も含めて不測の事態ということがある。

以前書いたが、私は自転車で車道走行中にトラブルとなり、避けそこなって転倒して右手首を骨折し、約25万円の案件をキャンセルしたことがある。
このときは代わりの翻訳者が見つかったので、クライアントへの納品には影響しなかった。

ある大型案件を数人で手分けして翻訳していたとき、納品当日朝になって、そのうちの1人から急病のため作業できなくなり、数千ワード残っていると連絡があった。
このときは私も含めて3人で超特急で翻訳した。

前置きが長くなったが、今週末を利用してチェックするはずだったドイツ語和訳案件でも、翻訳者の急病でスケジュールがきつくなってしまった。

MemoQ を使っているので、プロジェクトの同期でサーバーから最新のファイルを呼び出せば、翻訳の進捗状況はわかる。
急病の連絡のあった昨日は33%、今日の昼は37%で、体調不良のためか進んでいないようだ。

進捗状況が常に把握できて便利と言われているが、数字の変化を気にしてしまい、余計心配になってしまう。
コーディネーターは私のメールアドレスを翻訳者に伝えたので、明日には何らかの連絡があるかもしれない。

ワード数から考えて、明日日曜日に開始すればなんとか間に合いそうだと思ったので、昨日の時点では、最終納期の延長は申し出ていない。
しかし、翻訳が終わるのは、日本時間では日曜の深夜になりそうだ。

ただ、週末にメールを送っても対応できないだろうし、月曜になってもコーディネーターはヨーロッパだから、日本時間で夕方にならないと返答も来ないし。

スケジュールの変更を申し出ないのは、この案件を週末に処理することを前提に、他にチェック案件を2件受注していることも関係している。
何か不明点が生じて翻訳に時間がかかることはあるが、それでも1日以上ずれると想定することはほんどない。

実は、今月中にもう1件チェックを頼まれていたが断った。
スケジュールがきついので断ったが、もし受注していたら、どの案件も不十分なままで納品することになっただろう。
時間が足りないので誤訳を見逃しました、なんて言い訳をするわけにもいかない。

こんな苦労もある割には、チェッカーの料金設定が低いと感じるので、積極的にやりたいという人は少ないのだろう。
でも英語に比べてドイツ語では翻訳者が足りないので、できるだけ助けたいという気持ちもある。

フリーランス翻訳者に限らず、健康であることが大切ということを再認識した。

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ジャンル : ビジネス

「どうなる? どうする? 機械翻訳2020」(通訳・翻訳ジャーナル2020年夏号)

5月21日発売の通訳・翻訳ジャーナルが今日の午後に届いた。
定期購読の場合は、発売日前日の20日に届くことが多かったが、今は緊急事態宣言が出ているので配送が遅れているそうだ。

今回の特集は、「どうなる? どうする? 機械翻訳2020」

今回は情報が多くなっているように感じた。
実際に使っている翻訳会社や翻訳者の声がたくさん載っている。

機械翻訳(MT)の誤解の1つは、精度が向上したそうだから訳文をそのまま使った、ということに象徴されている。
日本の官公庁や自治体では、MT出力のままでウェブサイトに載せてしまい、人命にかかわるなどと批判されている。

訳文を修正するポストエディット(PE)が必須なのに、残念ながら周知されていないようだ。
「MT出力+PE」で一つの翻訳工程であることを、もっと強調しなければならないだろう。

ただ、PEを積極的にやりたい翻訳者が少ないという問題がある。
すべての人にPEを勧めるのではなく、向いている人を探し出して、養成することも必要だろう。

これに関連して、特集の中ではないが、105ページの山田優・関西大学教授のコラムを参考にしてほしい。
「翻訳コンピテンスとポストエディット」だ。

このコラムの後半に、「ポストエディターの資格と技能」がある。
新しい作業形態のポストエディターであっても、求められる能力は翻訳者と変わらない。
それに加えて、MT特有のエラーに関する知識などが必要となる。

翻訳者の中には、PEをレベルの低い仕事であるかのように勘違いしている人もいるそうだ。
MT出力を修正しているだけに見えても、実際には、自力で翻訳できる能力がなければ書き直しもできない。
あれこれ修正するよりも、削除して最初から訳し直した方が早い場合もあるからだ。
それは人手翻訳のチェックでも経験していることだろう。

だから、これから翻訳をやってみたいという初心者が、いきなりPEから始めるのは危険だと思う。
中には、元々の語学力が高くて、すぐに対応できる人もいるだろうが、翻訳の基礎を学んでからの方が無難だ。

以前書いたように、あるセミナーで初心者の方から、「翻訳の練習に機械翻訳を使ってもよいか」と質問されたことがあった。
私は、「機械翻訳の誤訳を指摘できるだけの語学力をつけてからでなければ危険です」と答えた。

トラックバックした記事でも書いたように、少し手直しするだけの簡単な作業ということはない。

そう言えば、まだMTが普及する前、あるドイツ語論文の和訳を依頼されたとき、「何が書いてあるかわかればいい」というクライアントからの要望があった。

このような場合には、今ならばMTを使うことになるだろう。
概要を把握した後、内容を詳細に確認するときに、人間が翻訳することになるのかもしれない。

働き方は変わるかもしれないが、翻訳者が消えることはないと思っている。


自称1000万円翻訳者の浅野正憲は、在宅翻訳を勧めるブログの過去記事に、自身の誤訳を堂々と掲載したままにしている。誰が見ても誤訳というか、なんとなく翻訳をしているのだが、修正も削除もしないということは、本人は自分の訳文が正しいと思い込んでいるのだろう。これまでの経歴や翻訳者を目指した経緯については断片的な情報しかないが、自分の能力を客観的に分析できていないようだ。ただ、訳文をゼロから構築することが...
機械翻訳のポストエディットは単なる編集作業ではない


テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

LINEでオンラインミーティングをすることにした

緊急事態宣言が出てから、教会に集まることができなくなった。
実際には、その前の3月上旬から、委員会も含めて様々な会合が中止になった。
日曜日の礼拝は、YouTube でライブ配信しているものの、会員同士が会う機会がほとんどなくなってしまった。

年齢などの属性で、ある程度グループ分けしていて、メーリングリストを作って近況報告もしている。
文字で読むのもよいのだが、元気なのかどうか確認したいので、やはり顔を見たいという人も多かった。

最初は ZOOM を使ってミーティングをしようという提案もあった。
今後は会員の自宅を訪問できないような場合に、ネットを使って様子を確認することも考える必要もあるだろう。
そのようなことも想定して、この機会にオンラインミーティングの練習をしておこうと思った。

しかし、理由はここには書けないが、教会役員からは慎重論が出て、公式には開催できないことになった。

その代わりに、礼拝後にランチに行ったり、行事の打ち上げで飲み会をしている、いつもの数名のグループでのみ実施することにした。

LINEのビデオ通話を使いたいという要望があり、すぐにこの小グループが作成された。
使い慣れていることに加えて、スマートフォンならば必ずカメラ機能が付いているからだ。
明日夜にビールやワインを片手に、オンラインミーティングをすることになった。

私は、スマートフォンが小さくて使いにくいので、PC版をインストールして使うことにした。
テキストを入力するときも、キーボードで入力した方が楽だから。
それにデータ通信量を気にしなくてもよいので。

今年はまだお酒を一滴も飲んでいないことに気づいた。
明日は仕事が終わったら、近くのスーパーで白ワインでも買うことにしよう。

テーマ : 日記
ジャンル : 日記

プロフィール

MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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