(最終チェック・修正日 2020年09月20日)
海外翻訳会社から受注しているドイツ語和訳の仕事では、使用する CAT ツールとして Trados が減って、代わりに MemoQ が増えているように感じている。
それ以外に、Across も MemoQ と同じくらい使っている。
たまたま、Across で管理しているクライアントの仕事の比率が高いだけかもしれない。
ただ、これまでも愚痴を書いてきたように、Across との相性が最悪なので、もう受注したくないと感じている。
さらに、Across を使うクライアントのうち、あるスイスの工作機械メーカーの修正指示が気に入らないので、もう嫌だ。
翻訳会社のコーディネーターからは、重要なクライアントであると言われているが、そんなことはどうでもいい。
QA チェッカーの設定が日本語ローカライズに対応していないことも、悪印象の原因である。
以前も書いたが、数値の書き方がスイス式で、「位取りの記号はカンマではなくてアポストロフィ」だそうだ。
例えば、原文の 5'000 Nm を日本語版用に 5,000 Nm にすると、QA でエラーが出るのだ。
日本の顧客が読むカタログや取扱説明書なのだから、日本式で千の位の記号をカンマにしたのに、QA の設定はドイツ・オーストリア版用のままなので、エラーとして判定されてしまう。
加えて、24 h を「24時間」と、正しく和訳してあるのに、「単位 h が欠落している」というエラーが出る。
毎回同様の修正依頼が来るということは、日本語知識を持つ社員がいないためなのか。
日本語ローカライズの方針が間違っているように思えるが、重要なクライアントだから修正依頼には応じなければならないそうだ。
ということで、先週納品したドイツ語和訳チェック案件でも、また修正依頼が来た。
渋々従って、修正が終了し、納品のために Across 上でサーバーにファイルをアップロードを試みたら、エラーが出た。
理由は不明だが、どうやら私に付与されていたライセンスが失われているようだ。
もう深夜だったので、アジア地区のコーディネーターから引き継いだヨーロッパ支社の担当者に連絡すると、cru ファイルをエクスポートして、そのファイルをメール添付で送ってほしいという。
これで終わったと思っていたら、今日の昼前、買い物から帰宅すると、本来の担当者であるアジア地区のコーディネーターからメールが届いていた。
提出した cru ファイルを、コーディネーターもアップロードできないという。
ということで、Across に再度アサインするので、ファイルを作り直してほしいそうだ。
作業を追加するので、1時間分の料金を支払うという。
それで Across にログインして、プロジェクトを読み込んだが、ファイルを開くことができなかった。
このチェック案件を受注したときに起きたエラーと同じ現象だ。
何度試みても無駄だった。
仕方なく、前回エクスポートした cru ファイルを再度添付してコーディネーターに送り、ファイルが開けなかったことも伝えた。
その後、何も連絡がない。
設定が変なのか、Across 自体のバグなのか、何もわからないが、使いたくない CAT ツールであることは確かだ。
このクライアントの仕事を拒否すると、年間で10万円以上の減収となるだろう。
それでも、ツールのエラーや面倒な修正依頼によるストレスがなくなる方がよい。最近の翻訳では、ほぼすべての案件で CAT ツールを使っている。便利ではあるが、エラーも多いので、特に Across を使いたくないと感じている。今日もまたエラー発生で作業開始が約2時間遅れた。今日の午前中、翻訳の仕事はないので掃除をして、雨が止んだのでマルエツに買い物に行った。Tポイントをマルエツお買物券に交換するためでもある。11時過ぎに帰宅してPCを起動すると、海外の翻訳会社から約3000ワードのチェック案...
エラー続きのCATツールAcrossはもう使いたくない
続きを読む
テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス