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ライターをごみ集積場に捨てないでほしい

今週は、ごみ集積場の掃除当番だ。
だいたい2か月ごとに回ってくる。

カラスの被害はないので、掃除が困難だと思うことはあまりないのだが、年に2回くらいは扱いに困るごみもある。
分別の間違いが大半で、違反のシールが貼ってあるときは、そのまま残しておくこともある。
ただ、自分で対応できそうな場合には、正しい分別をして、それぞれポリ袋に入れ直している。

今週は、不燃物ごみのつもりなのか、乾電池、安全カミソリの刃、そして使い捨てライターを混ぜてあるポリ袋が捨ててあった。
確かに不燃物だが、それぞれ分けて出すことになっている。

今回は、乾電池を残して、安全カミソリの刃と使い捨てライターを自宅に持ち帰って対応することにした。

安全カミソリの刃は窓付き封筒に入れて、「安全カミソリの刃」と明記した。
小さな金属類だと思っていたのだが、よく調べてみると、カートリッジ式の安全カミソリの刃は、燃えるごみの扱いだった。
プラスチック部分が多いからだそうだ。
ごみ袋を傷つけないように、封筒に入れたまま捨てることにした。

一番困った使い捨てライターは4個もあった。

市のごみ分別のてびきには、風通しの良い屋外でガス抜きをするように書いているが、危険だし、臭いもあって近所迷惑になるし、そんな時間もない。

ということで、市のウェブサイトで調べてみると、ごみ・リサイクル関係の部署の事務所に持参すればよいそうだ。
メールで相談すると、ごみ収集員に直接手渡ししてもよいとのことだった。

その後電話があり、収集員には事務所から指示するので、ポリ袋に入れて「ライター(ガスあり)」と明記してあれば回収するということになった。

このように簡単に解決した。
ごみの捨て方がわからないときは、とりあえず担当部署に問い合わせてほしいものだ。

テーマ : 雑記
ジャンル : 日記

ヴィエンナにはやはり違和感がある

今週はノーベルウィークで、ノーベル賞受賞者の受賞記念講演がオンラインで配信されている。
特に興味がある化学賞の CRISPR-Cas9 について、特許紛争の話を探していたところ、ある学会誌の記事を見つけた。

読み始めたものの、特許紛争の話よりも、受賞者の所属大学の名前に違和感があった。

その記事中ではヴィエンナ大学」と紹介されていた。
これは英語名の 
University of Vienna に由来するが、一般的にはウィーン大学」と書くのではないだろうか。

まあ、標準ドイツ語表記の Wien は、濁音のヴィーン([viːn])
だから、ウィーンと書くのも現地音を反映していないことになるが。

外国の地名を日本語表記するとき、できるだけ現地の発音に近づけるという原則がある。
ただし、ウィーンのように、昔から使っていて今更変えられないものもある。

それでも英語由来のヴィエンナを使うよりはよいかもしれない。
国名や首都名で迷ったときには、外務省ウェブサイトで確認することにしよう。

テーマ : 語学の勉強
ジャンル : 学問・文化・芸術

独日翻訳のときに英訳を参照してもかまわないが

何度も書いているように、ドイツ語和訳をするときに困るのは、独和辞典に載っていない単語に出会うことだ。
英日でも同じことだが、独日では参照できる資料が少なくなる。

そのため、専門分野の独英辞典を使って英訳を調べて、それから適切な和訳を探すことが多い。

学術用語のように、独-英-日で完全に1対1で対応する場合もあるが、多義語の場合は誤訳してしまうリスクが高まる。

例えば、ドイツ語 Reihenfolge について紹介しよう。
これは一般的な独和辞典に載っている単語だが、最近見た取扱説明書の用語ベースに誤訳が登録されていたので例示したい。

ある CAT ツールでは用語ベースの設定によって、独日の対応だけではなく、英語やフランス語、中国語など、多言語の対応を同時に表示できる。

そして、Reihenfolge順序の意味で使われているのに、用語ベースに表示された英訳の order を見ただけで、独和辞典を確認することもなく、命令という和訳にしてしまったようだ。

このように誤訳が登録されてしまうと、正しく和訳しても、QAチェックでエラーが出てしまうので面倒だ。
用語ベースに登録された和訳を絶対に使うように指示されることもあるし。

まあ、誤訳だと自信があれば、そのようにコメントを書けばよいが、以前も誤訳を指摘した後に詳しい説明を求められて時間を取られたことがある。

今回示した例は、人間翻訳者の誤訳であるが、これは機械翻訳でも見られる誤訳だ。
独日機械翻訳は、独⇒英⇒日の重訳をしているので、元のドイツ語の単語の意味ではなく、途中の英語の単語の意味で和訳を出力してしまう。

例えば、ドイツ語の Anlageプラント(生産設備)」の意味なのに、和訳が植物になったことがある。
これは、英訳が plant なので、これを和訳すると、プラントになることもあれば、植物になることもあるのだ。

機械翻訳は文脈を無視してしまうので、この点でまだ人間翻訳者の方が有利だ。
だから英訳を参考にするにしても、文脈に合っているかどうかを常に意識して慎重に作業してほしいものだ。

テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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