最新のアクセス独和辞典第4版に COVID-19 も載っていた
教会から帰宅する途中で紀伊國屋書店に寄って受け取った。
何度も書いている化合物名の Benzol は、新しい第4版でも第3版と変わらず、「ベンゾール,ベンゼン」の併記だった。
「ベンゾールと呼ぶのはやめよう」と主張しても、日本企業が出願している特許でまだ「ベンゾール」を使っているので、死語にはなっていないということか。
第4版で新しく採録された言葉から2つ例示しよう。
まずはデジタル時代に、ほぼ毎日行っていることを表す動詞である。
googeln [他動詞] 〔…4を〕グーグルで検索する
スペースが少し余っているので、「ググる」も記載してよかったのではないだろうか。
スペリングで気を付けたいのは、Google が元になっている動詞だが、googlen ではなく、 googeln が正しいということ。
DUDEN では 2004年に既に掲載されていたそうだが、10年以上経過してようやく日本の独和辞典でも採用されることになった。
2010年刊行の第3版では twittern は載っていたので、以前は使用頻度の差があったのかもしれない。
もう1つ最新の言葉として COVID-19 が採録された。
以前紹介したように、これは中性名詞で、ふつうは無冠詞で使うことも書いてある。
また関連して、Coronavirus コロナウイルス も採録されている。
他にも細かいことだが、語義解説の階層区分が変わっているところもあった。
例えば、動詞 sorgen は、第3版では 1 自動詞の説明が①と②であったが、そのうちの②が第4版では、②と③にさらに分けて説明してあった。
また、新正書法に関連した説明を枠で囲って掲載している点が、学習用としても推薦できる特徴だろう。
例えば、旧正書法での見出し語 daß は、第3版では単に = dass の旧正書法 という説明のみだったが、第4版では = 新 dass の次に枠で囲った dass と daß という説明が追加されているのは、ドイツ語を習い始めた人にとって親切だ。
古い言葉も載っている辞書と、新しい言葉が載っているアクセス独和辞典と、どちらも大切にして併用していきたいものだ。
新刊案内を見ていたら、三修社からアクセス独和辞典第4版が3月1日に発売されることを知った。www.sanshusha.co.jp/np/isbn/9784384060003/さっそく紀伊国屋書店のウェブストアで注文した。急ぐこともないので店舗受取にして、他の書籍や定期購読雑誌と一緒に3月中旬までに受け取る予定だ。メインで使う辞書ではないが、学習用でもあるので動詞の変化表も見やすいし、基本的な文法項目の説明も充実しているので、持っていて損は...
アクセス独和辞典第4版を予約した