母にリフォーム工事の話をしたら電話を切られた
追記(10月6日):母は6月に接種済みだったことが判明した。ただし接種控えは行方不明のまま。
アパート入居者は引越ししたのであって、いなくなったわけではなかった。
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1年以上かけてようやく今年9月初めになって、母の介護について正式に契約書を交わすことができた。
ただ、母は認知能力が急激に低下して、現状を理解できていないので、私が代理人だ。
周りが心配しているのに本人は、「自転車にも乗れて大丈夫なのに周りの人たちが騒いでいる」と、いつも文句を言っている。
さらに、「介護保険を使っていることを近所に知られたくない」などとも言っている。
COVID-19 で世の中が大騒ぎなのに、理解できないからマスクをせずに買い物に行ってしまう。
感染者数が少ない田舎であっても、この1年以上も無事だったのは、単に運がよかったというだけだ。
ワクチンのことも理解できず、市役所から届いた接種券が行方不明となった。
それで私が市役所のウェブサイトで再発行申請をした。
訪問診療を担当する病院に連絡して、次回訪問時に部屋のどこかに置いてある封筒を探してもらうことにした。
ただ、母の意思確認は無理なので、代理人の私の希望としてワクチン接種をしてもらうことにした。
そしてこの前は、トイレの水が止まらないというので、姉が世話になっている福祉団体に電話してしまった。
また先週は、アパートの入居者がいなくなったと、福祉団体に電話したそうだ。
まだ認知能力が衰えていなかった数年前から、リフォーム工事やアパートの管理について話をしてきたが、すべて拒否されてしまった。
お年寄りによくあるのだが、「まだ使えるのにもったいない」、「先は長くないからこのままでいい」、そして、子どもが心配していることが嫌だという。
何も進展しないまま、母の認知能力が低下してしまい、余計面倒なことになってきた。
そのため、今後の対応を協議するため、10月初めの週末に帰省することになった。
ワクチン接種2回目直後で抗体は不十分だし、首都圏から行くので、自費で事前にPCR検査することになった。
また、当日には抗原検査をしてから話し合いを始めることになった。
ついでと言ってはなんだが、実家に寄って、どの程度の傷み具合なのかを確認しようと思った。
地元に残っている高校の同級生の会社がリフォーム工事をしているので、母が同意すれば頼もうかと考えていた。
部活を通じて昔から知っているので、すんなり進むかと思っていた。
しかし、電話してみると、「トイレの水はなんともないし、壊れていないから新しくしなくてもいい」と、一方的に切られてしまった。
他にも相談したいことがあるのに、私が心配しているということ自体が嫌なのだ。
この直後にケアマネージャーに電話して相談した。
母に直接会えば態度が違うかもしれないが、逆に余計に意地を張って、介護プランすら拒否するおそれもある。
そのため残念ながら、実家まで徒歩20分くらいのところまで行くのに、母には会わないことにした。
火事なども怖いので、高齢者住宅に入居してもらいたいのだが、これも無理ではないかと思う。
本人が納得しないままだと、「家に帰りたい」などと騒いで余計大変なことになるだろう。
ワクチン接種したら帰省して親に会いたいという人も多いようだが、会ってくれないという私のケースは特殊な状況だ。
これも認知症の親の介護の難しさだと思う。
フリーランス翻訳者であれば毎月一回帰省して、アパートの管理などもしてみようかと思っていた。
ただし先に書いたように、子どもが心配しているということが嫌なので、これは選択肢とはならない。
どのような方針で介護を行うのか、また解決策はあるのか、まずは母の周りの当事者が話し合うことから始めよう。
(最終チェック・修正日 2021年09月11日)親の介護の問題は簡単には解決しない。母を高齢者向け住宅に入居させてもよいが、本人が同意しないし、それに障碍者の姉と一緒に住むことはできない。高齢者福祉と障碍者福祉とは別であり、現状では親子で住むことができない。母が自力で歩いたり買い物ができるうちは、自宅で介護サービスを受けることになる。買い物ができると言ったが、私の母は認知能力低下で迷子になることもあった。...
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