112番元素の名称がCopernicium(元素記号Cn)に正式決定
本日19日の日本化学会のメール通信で、112番元素の名称が決定したとあった。
【本日IUPAC(International Union of Pure and Applied Chemistry、国際純正・応用化学連合)から 112番元素の名称が決定したとのプレスリリースがありました。
元素名:copernicium
元素記号:Cn
原子番号:112
元素名については、第一発見者のドイツのGSI(重イオン研究所)からの提案で、コペルニクスの業績を称える為とのこと。本日(2月19日)がコペルニク スの誕生日であることにちなんで、本日の発表となったようです。
なお、カナ表記については、決定次第お知らせいたします。】
【本日IUPAC(International Union of Pure and Applied Chemistry、国際純正・応用化学連合)から 112番元素の名称が決定したとのプレスリリースがありました。
元素名:copernicium
元素記号:Cn
原子番号:112
元素名については、第一発見者のドイツのGSI(重イオン研究所)からの提案で、コペルニクスの業績を称える為とのこと。本日(2月19日)がコペルニク スの誕生日であることにちなんで、本日の発表となったようです。
なお、カナ表記については、決定次第お知らせいたします。】
UPACのサイトは、最終更新が2月15日なので、現時点でプレスリリースは未掲載である。
掲載されたら、その内容を追記しておこう。
http://www.iupac.org/
(追記(2月28日):20日にプレスリリースが出ていた。
http://www.iupac.org/web/nt/2010-02-20_112_Copernicium
【IUPAC has officially approved the name copernicium, with symbol Cn, for the element of atomic number 112. 】)
発見場所であるGSIのプレスリリースは次の通り。
http://www.gsi.de/portrait/Pressemeldungen/19022010.html
ドイツ語報道は、例えば SPIEGEL ONLINE の記事は次の通り。
http://www.spiegel.de/wissenschaft/natur/0,1518,679078,00.html
これまでも報道されていたが、コペルニクスにちなんだ Copernicium で正式決定となった。
元素記号は、最初は Cp が提案されていたが、過去に Cassiopeium で使われていたため、Cn に変更した。
また Cp は、シクロペンタジエニルの略など、他にも使われているので避けたとのことだ。
この命名の経緯については、英語版 Wikipedia にもまとめられているので、参考にしてほしい。
http://en.wikipedia.org/wiki/Ununbium#cite_ref-21
原子物理学の成果だが、日本国内で用いる元素名のカナ表記は、日本化学会が担当することになっている。
既に仮に表記されているように、「コペルニシウム」 になるだろう。
中国語でも新しい漢字を発明しないといけない。
この点ではドイツ語は、英語のつづりのままで使えるので便利だ(語頭を大文字にする違いだけ)。
正式発表の前だが、Nature Chemistry 2月号に、Hofmann 教授が 112番元素について記事を書いている。
http://www.nature.com/nchem/journal/v2/n2/full/nchem.533.html
命名の経緯については、次のように書いている。
【Our team of 21 researchers from four different nations discussed possible names for about a month - including those suggested by students and the public. We agreed that element 112 should be named after the astronomer Nicolaus Copernicus and suggested the name 'copernicium' with the abbreviation 'Cn'.】
来年は国際化学年2011なので、確認実験を行った日本の理研の活躍も含めて、
今年から化学が注目され、そして自然科学への理解が深まることを期待したい。
追記(2月20日):
朝日新聞の記事では、カタカナ表記で 「コペルニシウム」 とある。
これは英字表記を避けるという編集方針のためであり、現時点では正式表記ではない。
また、正式名称は 「copernicium」 のみである。
http://www.asahi.com/science/update/0220/TKY201002200155.html
【現在、存在が公式に認められている元素の中で最も重い112番元素が「コペルニシウム」と命名された。】
追記(2月25日):
本日配信の日本化学会からのメールで、日本名が 「コペルニシウム」 と決定したことを知った。
【112番元素の名称(日本語名称)が決定しました。
お待たせいたしました。2月19日付のメール配信で112番元素の名称(英名)が決定したとお知らせ
いたしましたが、日本語名称が決定しましたので、お知らせいたします。
元素名(日本語名称):コペルニシウム】
追記(3月4日):
アメリカ化学会の C&E News でも、2月26日に取り上げられていた。
http://pubs.acs.org/cen/news/88/i09/8809notw9.html
過去記事で触れたが、元素記号が Cp ではなく、Cn になった経緯も書いてある。
【Initially the team proposed Cp as the symbol for copernicium. But IUPAC did not approve that symbol principally because it had been used previously for element 71, lutetium, which, prior to 1949, was also known as cassiopeium.】
(最終チェック・修正日 2010年03月04日)
掲載されたら、その内容を追記しておこう。
http://www.iupac.org/
(追記(2月28日):20日にプレスリリースが出ていた。
http://www.iupac.org/web/nt/2010-02-20_112_Copernicium
【IUPAC has officially approved the name copernicium, with symbol Cn, for the element of atomic number 112. 】)
発見場所であるGSIのプレスリリースは次の通り。
http://www.gsi.de/portrait/Pressemeldungen/19022010.html
ドイツ語報道は、例えば SPIEGEL ONLINE の記事は次の通り。
http://www.spiegel.de/wissenschaft/natur/0,1518,679078,00.html
これまでも報道されていたが、コペルニクスにちなんだ Copernicium で正式決定となった。
元素記号は、最初は Cp が提案されていたが、過去に Cassiopeium で使われていたため、Cn に変更した。
また Cp は、シクロペンタジエニルの略など、他にも使われているので避けたとのことだ。
この命名の経緯については、英語版 Wikipedia にもまとめられているので、参考にしてほしい。
http://en.wikipedia.org/wiki/Ununbium#cite_ref-21
原子物理学の成果だが、日本国内で用いる元素名のカナ表記は、日本化学会が担当することになっている。
既に仮に表記されているように、「コペルニシウム」 になるだろう。
中国語でも新しい漢字を発明しないといけない。
この点ではドイツ語は、英語のつづりのままで使えるので便利だ(語頭を大文字にする違いだけ)。
正式発表の前だが、Nature Chemistry 2月号に、Hofmann 教授が 112番元素について記事を書いている。
http://www.nature.com/nchem/journal/v2/n2/full/nchem.533.html
命名の経緯については、次のように書いている。
【Our team of 21 researchers from four different nations discussed possible names for about a month - including those suggested by students and the public. We agreed that element 112 should be named after the astronomer Nicolaus Copernicus and suggested the name 'copernicium' with the abbreviation 'Cn'.】
来年は国際化学年2011なので、確認実験を行った日本の理研の活躍も含めて、
今年から化学が注目され、そして自然科学への理解が深まることを期待したい。
追記(2月20日):
朝日新聞の記事では、カタカナ表記で 「コペルニシウム」 とある。
これは英字表記を避けるという編集方針のためであり、現時点では正式表記ではない。
また、正式名称は 「copernicium」 のみである。
http://www.asahi.com/science/update/0220/TKY201002200155.html
【現在、存在が公式に認められている元素の中で最も重い112番元素が「コペルニシウム」と命名された。】
追記(2月25日):
本日配信の日本化学会からのメールで、日本名が 「コペルニシウム」 と決定したことを知った。
【112番元素の名称(日本語名称)が決定しました。
お待たせいたしました。2月19日付のメール配信で112番元素の名称(英名)が決定したとお知らせ
いたしましたが、日本語名称が決定しましたので、お知らせいたします。
元素名(日本語名称):コペルニシウム】
追記(3月4日):
アメリカ化学会の C&E News でも、2月26日に取り上げられていた。
http://pubs.acs.org/cen/news/88/i09/8809notw9.html
過去記事で触れたが、元素記号が Cp ではなく、Cn になった経緯も書いてある。
【Initially the team proposed Cp as the symbol for copernicium. But IUPAC did not approve that symbol principally because it had been used previously for element 71, lutetium, which, prior to 1949, was also known as cassiopeium.】
(最終チェック・修正日 2010年03月04日)