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「世界紛争地図」(角川SSC新書)

3月発売の角川SSC新書、「世界紛争地図」を読んだ。
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=201002000181

世界の紛争地について、民族・宗教など歴史的背景から大国の利害が絡む現代情勢まで、地図つきで説明する。中国のウイグル・チベット問題がなぜ解決しないのか、スーダンの南部独立の動きなど31地帯を取り上げる。

章立ては次の通りで、終章では、日本と周辺諸国との領土問題の背景を、短く取り上げている。

第一章 アジアの紛争
第二章 ロシア・中央アジアの紛争
第三章 中東の紛争
第四章 ヨーロッパの紛争
第五章 アフリカ及び南米の紛争
終章  日本の問題

世界各地での紛争やテロ事件のニュースが、連日報道されている。
紛争関係国の地理的位置関係だけでなく、紛争の背景について、この「世界紛争地図」の簡潔な説明は役立つだろう。
特に内戦状態の国では、国内の勢力図が把握できるので、有益な資料である。

一般の人にとっては、海外旅行を考えるときに、危険地域の情報として利用価値はあると思われる。
また、留学生を交えたパーティーの席でも、政治的話題を避けるべき場合の判断などで、参考になるだろう。

翻訳の場合にも、こういった時事問題の資料は貴重である。
翻訳は、単に文法や単語を知っているだけではできない作業だ。
時間がないときはネット検索で済ますこともあるが、今でも重要な情報は、紙媒体で提供されるものだ。

去年は、ドイツ軍特殊部隊SSKに関する書籍の一部を翻訳したが、最近のアフガニスタンへの出動だけではなく、SSK発足のきっかけとなったアフリカでの内戦の知識も必要だった。

特殊部隊の作戦を翻訳したときは、武器や軍事行動関係の知識だけではなく、近現代史や地理、そして兵士の精神面を理解するための心理学の知識までも必要であった。

こういった資料を揃えていても、そのテーマに沿った翻訳依頼が来るとは限らないが、雑学にもなるので継続的に集めておこう。

テーマ : 戦争と平和
ジャンル : ニュース

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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