先住民生存捕鯨でグリーンランドがザトウクジラ捕獲枠年9頭(3年合計27頭)を獲得
サッカーワールドカップの話題に隠れたのか、国際捕鯨委員会(IWC)年次会合は、いつの間にか終わってしまった。
大方の予想通り、商業捕鯨の一部容認を含む妥協案は決議できず、交渉を続けることだけが決まった。
www.iwcoffice.org/_documents/commission/IWC62docs/pressrelease230610.pdf
ただ、本当に交渉していたのか?
サッカーワールドカップが気になって、何も決める気がしなかった代表団もいたのではないだろうか。
ただしそんな中でも、グリーンランドの先住民生存捕鯨では、ザトウクジラ捕獲枠の新規割り当てが実現した。
サッカーでは1次予選リーグで敗退したデンマークだが、IWCの場では勝利したと言ってもよいだろう。
大方の予想通り、商業捕鯨の一部容認を含む妥協案は決議できず、交渉を続けることだけが決まった。
www.iwcoffice.org/_documents/commission/IWC62docs/pressrelease230610.pdf
ただ、本当に交渉していたのか?
サッカーワールドカップが気になって、何も決める気がしなかった代表団もいたのではないだろうか。
ただしそんな中でも、グリーンランドの先住民生存捕鯨では、ザトウクジラ捕獲枠の新規割り当てが実現した。
サッカーでは1次予選リーグで敗退したデンマークだが、IWCの場では勝利したと言ってもよいだろう。
水産庁の概要発表は数字がないので、日本語報道から、中日新聞と毎日新聞を引用しておこう。
www.chunichi.co.jp/s/article/2010062501000826.html
【モロッコ南西部アガディールでの国際捕鯨委員会(IWC)年次総会は最終日の25日、デンマーク自治領グリーンランド西岸沖で、先住民が2010~12年にザトウクジラ年9頭を捕獲する新規の枠などを全会一致で承認した。
mainichi.jp/life/today/news/20100626ddm008020014000c.html
【25日の討議では、デンマークの自治領グリーンランドの先住民捕鯨枠について、ミンククジラを年200頭から178頭、ナガスクジラを19頭(実績は12頭)から10頭に削減する代わりにザトウクジラ9頭を全会一致で承認した。
当事者であるグリーンランドの新聞でも、年間9頭のザトウクジラ捕獲が、提案開始から4年かけてやっと認められたことを報道している。
sermitsiaq.ag/erhverv/article122520.ece (デンマーク語)
【Efter fire års forsøg på at få pukkelhvalkvoter i IWC er det lykkedes Grønland at få en pukkelhvalkvote på ni pr. år frem til og med 2012.】
デンマーク語がわからない人は、日付の右側にある、アメリカとイギリスの国旗を合わせたようなマークを押してほしい。
グーグルのサイト翻訳が自動的に動き出し、英語に翻訳してくれるはずだ。
これまで何度もグリーンランドは、ザトウクジラの捕獲枠新設を申請していたが、強硬な反対に遭ってきた。
前回も、ミンククジラの捕獲数を減らすという交換条件を出したが、認められなかった。
そして今回は、ナガスクジラも減らし、そしてザトウクジラの捕獲数も10頭から9頭に減らしてやっと合意できた。
しかしクジラ保護団体は、この決定について即座に反対声明を発表している。
例えば、WDCSの英語リリースは次の通り。
www.wdcs.org/news.php
【We fully expect humpback meat to make it into the same commercial distribution chains as the other species, perhaps even at a premium price because its flavour is apparently preferable in Greenland. 】
そしていつものことだが、科学などどうでもよく、政治的な駆け引きで決まるというわけだ。
だから日本も、「科学的調査を続けて貴重なデータを提供している」 などと建前を言っても無意味だ。
まあ、日本の捕鯨サークル自体が、科学などどうでもよく、鯨肉と予算さえ取れればいいという政治屋の集まりだし。
だから科学者の私は、IWCには何も期待していない。
まあ、IWCの記事を参考にすれば、外国語の勉強にはなるので、英語とドイツ語の他にも、ノルウェー語、アイスランド語、デンマーク語、スウェーデン語、オランダ語の勉強を続けていこう。
www.chunichi.co.jp/s/article/2010062501000826.html
【モロッコ南西部アガディールでの国際捕鯨委員会(IWC)年次総会は最終日の25日、デンマーク自治領グリーンランド西岸沖で、先住民が2010~12年にザトウクジラ年9頭を捕獲する新規の枠などを全会一致で承認した。
新たな捕鯨枠が設定されるのは07年以来3年ぶり。今回の総会での具体的な合意は初めて。】
【25日の討議では、デンマークの自治領グリーンランドの先住民捕鯨枠について、ミンククジラを年200頭から178頭、ナガスクジラを19頭(実績は12頭)から10頭に削減する代わりにザトウクジラ9頭を全会一致で承認した。
捕獲枠の新設は07年にグリーンランドにホッキョククジラ2頭の枠を認めて以来3年ぶり。
難色を示していた欧州連合(EU)が、ナガスクジラの捕獲枠削減などを条件に受け入れる考えを表明した。
中南米諸国は強硬に反対したが、議長役のリバプール副議長が「昨年からのいい雰囲気を持続し、IWCを強化したい」と呼びかけ、関係国が歩み寄った。】
ちなみに、無意味な水産庁の結果概要報告は次の通り。
メディアを代理の広報係にしたいのだろうが、捕獲割り当て頭数の具体的説明もしないという、この程度の発表しかできないならば、貴重な予算を使うなと言いたい。
www.jfa.maff.go.jp/j/press/enyou/100626.html
【デンマークが、従来から要求していたザトウクジラの新規の捕獲枠を提案しました。…
デンマーク提案は、若干の捕獲数削減を条件にEUが受入を表明しました。豪州、モナコ、ラテンアメリカ諸国は反対したが、最終的に合意を妨げることなく、採択されました。】
ちなみに、無意味な水産庁の結果概要報告は次の通り。
メディアを代理の広報係にしたいのだろうが、捕獲割り当て頭数の具体的説明もしないという、この程度の発表しかできないならば、貴重な予算を使うなと言いたい。
www.jfa.maff.go.jp/j/press/enyou/100626.html
【デンマークが、従来から要求していたザトウクジラの新規の捕獲枠を提案しました。…
デンマーク提案は、若干の捕獲数削減を条件にEUが受入を表明しました。豪州、モナコ、ラテンアメリカ諸国は反対したが、最終的に合意を妨げることなく、採択されました。】
当事者であるグリーンランドの新聞でも、年間9頭のザトウクジラ捕獲が、提案開始から4年かけてやっと認められたことを報道している。
sermitsiaq.ag/erhverv/article122520.ece (デンマーク語)
【Efter fire års forsøg på at få pukkelhvalkvoter i IWC er det lykkedes Grønland at få en pukkelhvalkvote på ni pr. år frem til og med 2012.】
デンマーク語がわからない人は、日付の右側にある、アメリカとイギリスの国旗を合わせたようなマークを押してほしい。
グーグルのサイト翻訳が自動的に動き出し、英語に翻訳してくれるはずだ。
これまで何度もグリーンランドは、ザトウクジラの捕獲枠新設を申請していたが、強硬な反対に遭ってきた。
前回も、ミンククジラの捕獲数を減らすという交換条件を出したが、認められなかった。
そして今回は、ナガスクジラも減らし、そしてザトウクジラの捕獲数も10頭から9頭に減らしてやっと合意できた。
しかしクジラ保護団体は、この決定について即座に反対声明を発表している。
例えば、WDCSの英語リリースは次の通り。
www.wdcs.org/news.php
【We fully expect humpback meat to make it into the same commercial distribution chains as the other species, perhaps even at a premium price because its flavour is apparently preferable in Greenland. 】
そしていつものことだが、科学などどうでもよく、政治的な駆け引きで決まるというわけだ。
だから日本も、「科学的調査を続けて貴重なデータを提供している」 などと建前を言っても無意味だ。
まあ、日本の捕鯨サークル自体が、科学などどうでもよく、鯨肉と予算さえ取れればいいという政治屋の集まりだし。
だから科学者の私は、IWCには何も期待していない。
まあ、IWCの記事を参考にすれば、外国語の勉強にはなるので、英語とドイツ語の他にも、ノルウェー語、アイスランド語、デンマーク語、スウェーデン語、オランダ語の勉強を続けていこう。