FC2ブログ

酒気帯びひき逃げのトヨタ社員は懲戒解雇になるだろうか

人里に降りてきた 「クマ」 が住民を襲うと、危険だと大騒ぎになって、猟友会が出動してそのクマを殺してしまう。
しかし、一字多い 「クルマ」 が毎日人を殺していても、クルマを廃止しろだとか、自動車会社を潰せとは誰も言わないのだ。
(参考:「クルマ社会と子どもたち」、杉田聡・今井博之、岩波ブックレット)


私の勤務先の就業規則には、飲酒運転で検挙された社員は、交通事故を起こしていなくても 「懲戒解雇」 になると書いてある。
普通の製薬メーカーでも厳しいのだから、人を殺す可能性のある自動車を製造している会社なら、もっと厳しい対応をするはずだ。

本日23日の交通事故のニュースで、酒気帯び運転で事故を起こした容疑でトヨタ社員が逮捕されたとあった。
共同通信の配信記事は次の通りで、トヨタ側の短いコメントが載っている。
www.47news.jp/CN/201101/CN2011012301000190.html

酒気帯び運転で衝突事故を起こして逃げたとして、愛知県警天白署は23日、自動車運転過失傷害と道交法違反(酒気帯び運転、ひき逃げ)の疑いで同県みよし市のトヨタ自動車社員中山輝志容疑者(31)を逮捕した。

逮捕容疑は23日午前3時ごろ、酒気帯びの状態で乗用車を運転し、赤信号を無視して名古屋市天白区の県道交差点に進入。同区の会社員奥田清孝さん(51)の軽乗用車と衝突し、鎖骨骨折などの重傷を負わせ、逃走した疑い。約20分後に現場に戻ったところを逮捕したという。

同署によると、「繁華街で酒を飲んでいた。怖くて逃げたが心配になり戻った」と容疑を認めている。

トヨタ自動車は「迷惑をお掛けし遺憾。法令順守をさらに徹底する」とコメントした。】

鎌田慧著 「自動車絶望工場」 の時代から、人命よりも会社の利益を優先してきた会社だから、その体質は変わっていないのだろう。
容疑を認めているものの、今はまだ容疑者だから簡単なコメントなのだと思うが、実刑判決または罰金判決が出たら、懲戒解雇するのだろうか。
自社HPでお詫びの掲載をするかどうか、後で確認してみよう。


トヨタ自動車のHPには、「交通安全への取り組み」 というページがあるから、自動車が人を殺す可能性を認識しているわけだ。
ドライバーへの啓発活動もしているそうだが、社員はそれを意識していないということか。
www.toyota.co.jp/jp/safety_activities/index.html

【… 安全に関しては、「交通事故死傷者ゼロ」を目指し、「人・クルマ・交通環境」の三位一体による交通安全の取り組みを進めており、より安全な「クルマ」づくりに加え、ドライバーや歩行者など「人」への啓発や「交通環境」整備への提言など、総合的にアプローチしています。】

この中にもいろいろと書いてあるが、「研究・技術」 のページで 「安全技術」 について見てみよう。
www2.toyota.co.jp/jp/tech/safety/index.html

さらにその中から、「トヨタが考える安全なクルマとは」 も見たが、飲酒運転を防止するシステムには触れていなかった。

トヨタでは、「統合安全コンセプト」に基づき、安全な車両開発・技術開発を目指しています。

「統合安全コンセプト」 とは、クルマに搭載された個々の安全技術やシステムを連携させ、より高次元な安全を追求しようというものです。
将来的には道路インフラとの協調、自車以外のクルマからの情報活用も図り、「事故を起こさないクルマ」の実現を目指す安全技術・車両開発の考え方です。

「統合安全コンセプト」では、事故にいたる危険の大きさで運転状況を分類。パーキング・予防安全・プリクラッシュセーフティ・衝突安全・救助の各運転ステージで ドライバーをアシストし、各システムをさらに連携させていくことでクルマを「より危険の少ない状態」に近づけていき、「事故を起こさないクルマ」の実現を目指しています。】

機械的な安全技術をいくら投入しても、酒を飲んだトヨタ社員が運転できるのであれば、「事故を起こさないクルマ」 は実現しない

運転する人間のモラルの問題に転嫁したいのだろうが、呼気検査をしてからエンジンがかかるような自動車を普及させる方が、エコブームに乗じて販売数を伸ばすことより大切だろう。

これまで自社に都合のよい政策や、税金を使った実証実験などをさせてきたトヨタ自動車なのだから、呼気検査装置を義務化する運動をすればいい。
それが 「安全なクルマ」 に一歩でも近づくことになるのではないか。

テーマ : 交通事故
ジャンル : 車・バイク

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

FC2カウンター
カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR