南極海調査捕鯨早期中止は妨害行為を国際シンポジウム用資料とするため?
農林水産省が南極海調査捕鯨を約1か月早く中止することを決定した。
調査捕鯨を委託されている日本鯨類研究所のプレスリリースは次の通り。
icrwhale.org/110218ReleaseJp.htm
出航が例年より遅くなり、しかも正月からシーシェパード(SSCS)の妨害を受けたため、捕獲頭数は計画を大幅に下回るクロミンククジラ170頭とナガスクジラ2頭のみ。
www.asahi.com/national/update/0218/TKY201102180142.html
表向きは、SSCSの暴力的妨害が執拗なため、船員の安全に配慮しての撤退ということだが、様々な別の理由が推測されている。
私の個人的な推測の一つとして、3月11日から開催される国立民族学博物館の国際シンポジウムに間に合わせるためと、勝手に考えている。
SSCSの抗議活動の映像資料だけではなく、実際に投げ込まれた危険な物体を証拠として、特別展示したいのかもしれない。
調査捕鯨を委託されている日本鯨類研究所のプレスリリースは次の通り。
icrwhale.org/110218ReleaseJp.htm
出航が例年より遅くなり、しかも正月からシーシェパード(SSCS)の妨害を受けたため、捕獲頭数は計画を大幅に下回るクロミンククジラ170頭とナガスクジラ2頭のみ。
www.asahi.com/national/update/0218/TKY201102180142.html
表向きは、SSCSの暴力的妨害が執拗なため、船員の安全に配慮しての撤退ということだが、様々な別の理由が推測されている。
私の個人的な推測の一つとして、3月11日から開催される国立民族学博物館の国際シンポジウムに間に合わせるためと、勝手に考えている。
SSCSの抗議活動の映像資料だけではなく、実際に投げ込まれた危険な物体を証拠として、特別展示したいのかもしれない。
反捕鯨を主張する国や活動団体が喚起する日が訪れた。 シーシェパード(SSCS)による執拗な妨害行為により、日本の南極海調査捕鯨が中止されると決定された。 2月18日の鹿野農林水産大臣の会見で発表された。www.maff.go.jp/j/press-conf/min/110218.html【…シー・シェパードは、今期の南極海におけるところの、調査捕鯨におきましても、妨害活動を行ってきたことは、ご承
南極海調査捕鯨打ち切りで鯨肉価格上昇の可能性
シンポジウムの案内は次の通りで、3月12日土曜日午後に 「捕鯨をめぐる国際政治」 のセッションがある。
www.minpaku.ac.jp/research/fr/20110311-13.html
【5. 捕鯨をめぐる国際政治
5-1 マイケル・ヘイゼル(グリフィス大学)
「クジラ戦争とクジラ外交―オーストラリア・日本関係の認識と誤認識」
5-2 河島基弘(群馬大学)
「反捕鯨は抗議ビジネスか」
5-3 ダン・グッドマン(日本鯨類研究所)
「日本の捕鯨と国際政治」
5-4 森下丈二 (水産庁)
「商業捕鯨モラトリアムの真実」】
このシンポジウムには、世界各国から文化人類学や比較文化論の学者が集まるので、水産庁・鯨研側としても、今季さらにエスカレートしたSSCSの暴力的抗議活動の分析を、未公開映像や物的証拠と共に加えたいのではないか。
河島・群馬大学講師は 「反捕鯨は抗議ビジネスか」 という発表で、SSCSの抗議活動を例示すると思われる。
群馬大学の教員紹介と、河島講師の個人HPはそれぞれ次の通り。
www.si.gunma-u.ac.jp/staffs/kodo/kawashima.html
www.si.gunma-u.ac.jp/~mkawa/index2.html
ちなみに、河島講師がイギリス留学中にまとめた博士論文は、鯨に関する比較文化論的考察である。
【私の博士論文のテーマは「なぜ鯨が欧米で特別視されるのか」というものです。日本にいると想像しにくいのですが,欧米,特にアメリカ,イギリス,オーストラ リア,ニュージーランドのような英語圏の国々では,鯨やイルカは特別な存在であり,「大自然の象徴」,「海の人類」などと見られています。
このテーマを思い立ったのは,イギリスのメディアに日々接して,イギリス人の日本批判が,(1)第二次世界大戦中における日本軍のイギリス兵士に対する残虐行為と,(2)環境問題に対する日本人の鈍感さ,特に捕鯨の習慣--の2つに絞られることに気づき,それなら論文のテーマにしてみようと考えたからです。
論文執筆中は,「日本人だから捕鯨を擁護するのだろう」と思われるのが癪だったこともあり,また,動物虐待の非人道性を論じた文献に感化されたこともあって,5年間ほど肉を食べないベジタリアンの生活をしました。…】
3月12日午後のセッションだから、大阪が会場でも参加できるのだが、アパート更新料などを支払った直後で旅費がないので、後日発行される報告書を読むことにしよう。
他にもアイヌの捕鯨など、様々な講演があるし、先着順入場無料なので、興味がある人は参加してはどうだろう。
www.minpaku.ac.jp/research/fr/20110311-13.html
【5. 捕鯨をめぐる国際政治
5-1 マイケル・ヘイゼル(グリフィス大学)
「クジラ戦争とクジラ外交―オーストラリア・日本関係の認識と誤認識」
5-2 河島基弘(群馬大学)
「反捕鯨は抗議ビジネスか」
5-3 ダン・グッドマン(日本鯨類研究所)
「日本の捕鯨と国際政治」
5-4 森下丈二 (水産庁)
「商業捕鯨モラトリアムの真実」】
このシンポジウムには、世界各国から文化人類学や比較文化論の学者が集まるので、水産庁・鯨研側としても、今季さらにエスカレートしたSSCSの暴力的抗議活動の分析を、未公開映像や物的証拠と共に加えたいのではないか。
河島・群馬大学講師は 「反捕鯨は抗議ビジネスか」 という発表で、SSCSの抗議活動を例示すると思われる。
群馬大学の教員紹介と、河島講師の個人HPはそれぞれ次の通り。
www.si.gunma-u.ac.jp/staffs/kodo/kawashima.html
www.si.gunma-u.ac.jp/~mkawa/index2.html
ちなみに、河島講師がイギリス留学中にまとめた博士論文は、鯨に関する比較文化論的考察である。
【私の博士論文のテーマは「なぜ鯨が欧米で特別視されるのか」というものです。日本にいると想像しにくいのですが,欧米,特にアメリカ,イギリス,オーストラ リア,ニュージーランドのような英語圏の国々では,鯨やイルカは特別な存在であり,「大自然の象徴」,「海の人類」などと見られています。
このテーマを思い立ったのは,イギリスのメディアに日々接して,イギリス人の日本批判が,(1)第二次世界大戦中における日本軍のイギリス兵士に対する残虐行為と,(2)環境問題に対する日本人の鈍感さ,特に捕鯨の習慣--の2つに絞られることに気づき,それなら論文のテーマにしてみようと考えたからです。
論文執筆中は,「日本人だから捕鯨を擁護するのだろう」と思われるのが癪だったこともあり,また,動物虐待の非人道性を論じた文献に感化されたこともあって,5年間ほど肉を食べないベジタリアンの生活をしました。…】
3月12日午後のセッションだから、大阪が会場でも参加できるのだが、アパート更新料などを支払った直後で旅費がないので、後日発行される報告書を読むことにしよう。
他にもアイヌの捕鯨など、様々な講演があるし、先着順入場無料なので、興味がある人は参加してはどうだろう。
テーマ : 博物学・自然・生き物
ジャンル : 学問・文化・芸術