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英語からドイツ語への翻訳レートはどのくらいなのだろうか?

2年半ほど前、ある翻訳会社のプロジェクトが終了したため、収入を維持するために、複数の翻訳会社に履歴書を送った。
トライアル合格率は低かったものの、それでも3社に英語・ドイツ語翻訳者として新規登録できた。
そのうち1社から最近、約1年半振りに問い合わせメールが届いた。

この翻訳会社のトライアル課題は、私が任意に選んだ日本語特許請求項のドイツ語訳だった。
このトライアルには合格したものの、実際の依頼は、50ページのドイツ語特許明細書を1週間以内で和訳、という厳しい納期ばかりだった。
その後も打診が何度かあったものの、本業のある私にはとても無理な納期ばかりで、全て断ることになった。
そんなこともあって、この翻訳会社からは3回くらい問い合わせがあっただけで、一度も仕事をしていない。

ということで、久しぶりのメールであっても、問い合わせ内容を読む前に、今度も無理な案件なのだろうと感じていた。
とりあえず開けて読んでみると、英語からドイツ語への翻訳が可能かどうかの問い合わせだった。

加えて、翻訳レートについても提示を求められたが、現在の相場が全くわからないので、適当に勘で返答してしまった。
日独翻訳のレート(7円/文字)を参考にして、英語1ワード当たり7円から10円としてみたが、これで大丈夫だろうか。

ドイツ語では複合語として長い単語を作ることができるので、英語では複数単語となる場合でも、ドイツ語では1語になってしまうことが多い。
ドイツ語ベースで単価を決めると損をする、不公平ということで、英独・独英翻訳では、英語1ワード当たりで決めることが慣例となっているようだ。

確かに私は、英語もドイツ語も理解できるが、英日・独日翻訳がほとんどで、英独翻訳の経験はないに等しい。
経験がないというのは、翻訳会社からの依頼では、英独翻訳をしたことがないということだ。

英独翻訳の経験について、まずはドイツ留学中のことを例示しよう。
実験ノートは英語で書いていたが、セミナー発表はドイツ語で行ったので、発表資料の作成時に英独翻訳をしたことになる。

他には、日本で開催された学会に参加したドイツ人教授の奥さんは、フランス語は理解できるものの、英語を知らないとのことで、学会参加者の同伴者向けツアーが英語だったため、説明が何も理解できず、つまらなかったという。
そこで私の指導教授が、「うちの研究室にはドイツ語を話す学生がいる」 と、勝手に私をドイツ語観光ガイドに指名した。
たいていは日独翻訳・通訳だが、たまたま英語の説明プレートしかなかった場所では、英独翻訳をしたことになる。

まあ、どちらにしても、頭の中には母語として日本語があるので、日本語も介して英語とドイツ語を結び付けているかもしれないが。


今回の問い合わせの話に戻ろう。
特許明細書でも、専門の有機化学ならば可能であると、分野を限定するという、少々弱気な返事をしておいた。
元々化学・バイオ系で登録しているのだから、それ以外の分野では、納期を守れないリスクが高くなるためだ。

分野について限定したのだが、翻訳会社からの返事では、「特許明細書等」 とあるだけで、クライアントが実際にどのような分野の文書を依頼してくるのか、現状では全くわからないとのことだった。

とりあえず、この翻訳会社では、英独翻訳ができる人を確保しておこうということだったのかもしれない。
他社には、他言語間翻訳も売りにしているところもあるので、なんとかして受注を奪うために、私に声がかかったのかも。

それにしても、英独翻訳が必要というのは、どういった理由なのだろうか。
EUでの化学物質規制の規則が変わったので、製品をドイツで販売するためには、ドイツ語の申請書や安全データシートなどが必要なのかもしれない。
EUでは英語も公用語の一つだが、ドイツで売るならドイツ語で出せ、ということなのかも。


多分、納期がきつかったり、分野が合わなかったりで、受注には至らないと思うが、忘れられていなかっただけでも幸せだと思うようにしよう。

テーマ : サイドビジネス・副業
ジャンル : ビジネス

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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