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準惑星に格下げされた冥王星に4個目の衛星が見つかった

1930年に発見された冥王星は、当初は太陽系第9惑星とされていたが、惑星の定義が見直されて、準惑星(dwarf planet)に格下げされた。
この格下げ決定の半年以上前に、NASAは冥王星探査機ニューホライズンズを打ち上げていたが、惑星ではなくなっても、太陽系外縁部に無数に存在する天体の代表として、観測する意義はある。

2005年には新たに2個の衛星ニクスとヒドラが発見されたり、今年になって大気中の一酸化炭素が増えたと報告されており、ニューホライズンズによる調査結果は数多くの新知見をもたらすだろう。

そして7月20日のNASAの発表によると、ハッブル宇宙望遠鏡の観測で、冥王星に4個目の冥王星が発見された。
下に引用した写真で、P4という仮符号が付けられている小天体だ。
www.nasa.gov/mission_pages/hubble/science/pluto-moon.html

これでニューホライズンズの観測対象が1つ増えたわけで、予算を復活させて実現させたこの探査の意義が、より大きくなったと言えるだろう。



日本語記事として、アストロアーツの記事を引用しておこう。
www.astroarts.co.jp/news/2011/07/21pluto_moon/index-j.shtml

【2015年に冥王星に到着予定のNASAの探査機「ニューホライズンズ」のサポート観測を行っていたハッブル宇宙望遠鏡が、冥王星に新しい衛星を発見した。この衛星は仮符号としてP4という名前で呼ばれている。

これまで冥王星にはカロン、ヒドラ、ニクスという3つの衛星が既に発見されていた。P4の直径は13~34kmであり、最も大きいカロン(直径1200km)や、直径が32kmから113kmに収まると考えられているヒドラやニクスと比較すると、最も小さい衛星と言えそうだ。また、P4は冥王星の周りを約31日の周期で回っており、その軌道はニクスとヒドラの間にあることもわかった。

新しい衛星の発見によって、「ニューホライズンズ」が冥王星をフライバイする際の観測対象の候補がまた1つ増えたことになり、「ニューホライズンズ」による観測計画が多少変更される可能性もある。】

ドイツ語記事で読みたいならば、astronews.com の記事を参照してほしい。
www.astronews.com/news/artikel/2011/07/1107-022.shtml

【Mit Hilfe des Weltraumteleskops Hubble haben Astronomen einen weiteren Mond des Zwergplaneten Pluto entdeckt. Der kleine Trabant wurde bei einer systematischen Suche nach Ringen um Pluto aufgespürt und ist der kleinste Mond des Zwergplaneten. Der Durchmesser des vorläufig als P4 bezeichneten Mondes liegt nach Ansicht der Astronomen zwischen 13 und 34 Kilometern. …】

このように、観測機器の発達に伴って、新事実が次々と明らかになり、知識が増えることが自然科学の魅力の一つだ。

テーマ : 星・宇宙
ジャンル : 学問・文化・芸術

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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