ベルリン・シラー公園でパイプ爆弾が爆発して男性が重傷を負った

毎年8月中旬は、お盆休みで里帰りしてのお墓参りの他に、無謀な戦争での犠牲者を追悼する行事が開催される。
今年はそれに加えて、東日本大震災の復興ボランティア活動や、犠牲者を追悼する行事も行われている。

震災の他にも、経済面では円高が続いて苦しくなるばかりだが、このまま日本中が落ち込んでいては、復活への元気も出てこない。
個人消費という基本的な経済活動が増加すれば、消費税などの税収も増え、それだけ復興予算は増えるという意見もある。
その個人消費の1つとして、日本の輸出産業界などを苦しめている円高を逆手に取って、海外旅行に行く人も多く見られる。

円高でワンランク上のホテルにも泊まれるし、買い物も思い切りできるので、楽しい夏休みになると思われるが、海外ではスリだけではなく、テロの危険性を常に意識しなければならない。
外務省や在外大使館・領事館では、以前からヨーロッパでの爆弾テロに警戒するように警告していた。
特にオサマ・ビン・ラディン容疑者殺害後は、警戒レベルを上げるように要請されている。

NATO軍としてアフガニスタンに派兵している国を旅行する場合は、不審な袋やかばんに近づかないことや、多数の人が集まる場所には長居しないように警告している。
だから渡航する前には、伝染病だけでなく、テロの可能性などの危険情報を把握しておくことが必要である。

先日首都オスロで爆弾テロがあったノルウェーもアフガニスタンに派兵しており、最初はイスラム系テロ組織が疑われた。
またドイツは、極秘に特殊部隊をアフガニスタンに派遣している疑いがあるため、米英に次ぐテロ攻撃対象とされている。

そんな状況なので、2009年8月にハンブルク駅のベンチに放置された荷物が、爆弾ではないかと疑われて大騒ぎとなった。
この荷物は、日本人旅行者がベンチにくくりつけたもので爆弾ではなかったが、日本人がいかにテロを意識していないのかという見本となってしまった。

同じことをする日本人はもう現れないと思うが、ドイツでは身近なところでいつでも爆弾テロなどの危険性がある。
実際に首都ベルリンの外国人登録局近くで、5月にパイプ爆弾が見つかっている。
www.morgenpost.de/berlin/polizeibericht/article1654508/Rohrbombe-vom-Nordufer-war-sprengfaehig.html

容疑者はまだ見つかっていないが、この爆弾の威力は小さいそうで、付近の建物にも、横を通過する自動車にさえ損害を与えないほどのものだったという。

しかし同じベルリン市内のシラー公園では8月14日に、散歩中の男性がパイプ爆弾の爆発で重傷を負った
www.morgenpost.de/berlin-aktuell/article1732525/Explosion-im-Schillerpark-Mann-schwer-verletzt.html#reqRSS



8月14日日曜日の午後、ベルリン市の東側にある Wedding 地区のシラー公園(Schlillerpark)を、58歳の男性が犬を連れて散歩していた。
その男性は午後3時頃に、何かが入ったポリ袋が、公園南側の土手に置かれていることに気付いた。
そのポリ袋の中身を見ようと男性が触った瞬間に爆発して、男性は顔と片脚に重傷を負った。
警察の発表では、男性は重傷を負ったものの、命に別状はないという。

この爆発事件後、公園の南側一帯が閉鎖され、他に爆弾がないかどうか捜索されたが、何も見つからなかった。
また、今回の爆弾は、手製のパイプ爆弾とされている。
警察の捜査は継続しているが、5月の爆弾と同様に爆発物の由来もわからず、容疑者もまだ見つかっていない。

ドイツに限らないがヨーロッパでは、何か落ちていても触ったり、中身を見ようとしてはいけない。
スーパーマーケットのレジ袋に爆弾を隠していることもあるので、忘れ物を届けてあげようなどと、余計な親切心は出さない方がいいだろう。

その男性の回復と共に、日本人も含めた旅行者が、私が好きなドイツで事件に巻き込まれず、無事に帰国することを祈りたい。

テーマ : ドイツ
ジャンル : 海外情報

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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