日本新薬ツイッター騒動事件で一般常識レベルの社内ガイドライン策定

日本新薬の前川社長は11月8日の決算会見で、ツイッターやブログなどのネットサービスを利用する際の社内ガイドラインを策定したことを明らかにしたそうだ。

男性MR社員が、睡眠導入剤ハルシオンの後発品を同僚の酒に入れて飲ませたという「悪ふざけ」について、女性MR社員が実名でツイッターに投稿して、大騒ぎとなった。
9月5日付けの日本新薬のニュースリリースをもう一度引用しておこう。
www.nippon-shinyaku.co.jp/company_profile/news.php
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【…インターネット上で「日本新薬社員がハルシオン後発品を不正使用」という内容の書き込みが頻発しております。本件について社内調査を実施致しました…

医薬品を取り扱う製薬企業の社員が、業務外の場面とはいえ、医薬品を使って不適切かつ不謹慎な行為を行いましたこと、衷心より深くお詫び申し上げます。
 当社と致しましては、関係者に対して適正なる処分を行うとともに、このような事態を二度と引起さないよう対応策をしっかり検討した上で、社員へのコンプライアンス教育と意識改革の更なる徹底を図って参ります。】
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ということで、一般的な社会的常識レベルのガイドライン8項目が策定され、ネットサービス利用上の注意点などを明確化した。
日本新薬のHPに、現時点では掲載されていないため、日刊薬業とリスファクスの記事から引用しておこう。

2009年11月16日にドラム缶爆発事故を起こした日本新薬では、その半年前の5月に、ある男性MRが同僚の酒に睡眠導入剤を入れて飲ませた、という騒ぎもあったそうだ。この「悪ふざけ」の話を聞いた同社女性MRが、今年8月29日にツイッターに書きこみ、ネット上で騒ぎが大きくなったという。社員の実名も出ていた日本新薬は社内調査を行い、9月5日に「ネット書きこみに関するお知らせ」で経緯説明をしている。www.nipp.
同僚の酒にハルシオン後発薬混入騒ぎ:「悪ふざけの範囲と認識しています(日本新薬)」


10月初めに社員に配布したガイドラインの内容は、以下に示すように、ブログなどの利用規約にもあるような一般的なもので、こんなことを大人のはずの会社員に教えなければならないとは、会社の信用度もガタ落ちだ。

就業時間内に業務と関係のないウェブサイトにアクセスしない」や、「業務時間外にツイッターやブログを利用する際、個人、会社を誹謗・中傷する書き込みをしない」といった、法令や社内規則の遵守、公序良俗に反する書き込みへの注意、企業秘密の漏えいなどに関する常識を明文化しただけ。

社員のPCのアクセス状況は監視されているはずで、業務に無関係と思われるサイトは表示できないようにすべきだ。
また、ブログなどで話題にするときは、ニュース記事の引用や、公開された文書からの推測までとしておくことが、無難かもしれない。


内部告発をするのであれば、ツイッターを使うのではなく、まずは社内のコンプライアンス委員会や契約弁護士に相談するのが正式ルートである。
まともな会社であれば、内部告発者を守る体制が整備されているので、それを信じてまずは相談した方がいい。

コンプライアンス部署を信用しなかったり、思うような結果にならなかった場合に、新聞や雑誌にリークする人もいるが、ネット上にいきなり書き込むというのは危険だ。
噂話と同様にいろいろな枝葉が追加され、違う話となって拡散してしまってからでは、それを完全に消すことは不可能になる。

私は一般社員であるが、それでも様々な機密情報(インサイダー情報)を知ることもある。
また、非公式なルートを通じて、ある大学の内部事情や、ある企業での不正行為といった噂話に接することがある。

私は過去に、ある大学での実験廃棄物不法投棄を告発したところ、家族が脅迫されたことがある。
また、文部科学省関連の研究予算の不透明性について実名で投書し、会計検査院にも資料を提出した後、大学公募人事の推薦書をもらえなくなった。

ということで今は、穏便に済ませることができるのであれば、まずはその方法を試すようにしている。
このブログを匿名ということにしてあるのも、記事内容によっては、逆恨みした人から、家族が狙われる可能性が否定できないからだ。
だから、実名でツイッターやフェイスブックを利用することは、全く考えていない。

実社会でもそうだが、ネット上でも善人ばかりではないことを、再認識して利用してほしいものだ。

テーマ : Webサービス
ジャンル : コンピュータ

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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