告発者に法的措置を検討しているオリンパスの製品なんかボイコットしてやる
オリンパスの損失隠しと問題先送り事件は、製品や現場の努力が一流でも、ガバナンスは幼稚なレベルだったことを露呈した。
しかも、問題を告発して検察に協力しているウッドフォード元社長に対して、内部情報漏えいとして法的措置を検討している。
元社長が25日の役員会に出席すると報じた、朝日新聞の記事は次の通り。
www.asahi.com/national/update/1122/TKY201111210752.html
【オリンパスの損失隠し問題で、不正経理を内部告発した元社長のマイケル・ウッドフォード氏が21日、同社が設けた第三者委員会の片山英二弁護士らとロンドンで面会した。元社長は面会後、不正経理の徹底解明が必要だと記者団に強調。25日の同社役員会に出席する考えを明らかにした。
…
さらに、同氏は現在もオリンパスの取締役にとどまっていることから、「金曜日の役員会に参加する。私には法律的にその権利がある。これまで起きたことについて、他の役員と相対することを恐れてはいない。黙っているつもりはない」と述べた。】
また、オリンパスが法的措置を検討していることに触れた、読売新聞の記事は次の通り。
www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20111124-OYT1T01045.htm
【巨額の損失隠し問題が発覚した光学機器大手オリンパスのマイケル・ウッドフォード元社長が、25日開かれる取締役会に出席し、真相解明の徹底や今後の経営刷新を要望する。
…
一方、高山修一社長ら現経営陣は解任を取り消す考えは示しておらず、全面対決の様相だ。
ウッドフォード氏が内部情報を外部に漏らしたとして法的措置を検討する考えも明らかにしている。】
都合の悪い情報が出たとしても、内部告発者を守らない会社には、コンプライアンス意識は全くないと言ってよい。
こんな会社の製品など、絶対に一生ボイコットしてやる。
人間ドックの胃カメラ検診などで、オリンパス製品を使うならば、その場で拒否して帰宅するつもりだ。
しかも、問題を告発して検察に協力しているウッドフォード元社長に対して、内部情報漏えいとして法的措置を検討している。
元社長が25日の役員会に出席すると報じた、朝日新聞の記事は次の通り。
www.asahi.com/national/update/1122/TKY201111210752.html
【オリンパスの損失隠し問題で、不正経理を内部告発した元社長のマイケル・ウッドフォード氏が21日、同社が設けた第三者委員会の片山英二弁護士らとロンドンで面会した。元社長は面会後、不正経理の徹底解明が必要だと記者団に強調。25日の同社役員会に出席する考えを明らかにした。
…
さらに、同氏は現在もオリンパスの取締役にとどまっていることから、「金曜日の役員会に参加する。私には法律的にその権利がある。これまで起きたことについて、他の役員と相対することを恐れてはいない。黙っているつもりはない」と述べた。】
また、オリンパスが法的措置を検討していることに触れた、読売新聞の記事は次の通り。
www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20111124-OYT1T01045.htm
【巨額の損失隠し問題が発覚した光学機器大手オリンパスのマイケル・ウッドフォード元社長が、25日開かれる取締役会に出席し、真相解明の徹底や今後の経営刷新を要望する。
…
一方、高山修一社長ら現経営陣は解任を取り消す考えは示しておらず、全面対決の様相だ。
ウッドフォード氏が内部情報を外部に漏らしたとして法的措置を検討する考えも明らかにしている。】
都合の悪い情報が出たとしても、内部告発者を守らない会社には、コンプライアンス意識は全くないと言ってよい。
こんな会社の製品など、絶対に一生ボイコットしてやる。
人間ドックの胃カメラ検診などで、オリンパス製品を使うならば、その場で拒否して帰宅するつもりだ。
私がこれほど憤慨しているのは、自分自身が内部告発により、不利益を被った体験を持つからである。
私が関与した内部告発は、主に次の3つである。
日本学術振興会における出張旅費の流用を、会計検査院に告発。
ある大学での実験廃棄物不法投棄を、市役所環境課に告発。
ある会社での上司の二重就労(他社の取締役をしていた)の告発。
これらの告発をした時期には、コンプライアンスという概念はまだ浸透しておらず、ましてや、内部告発者の保護などの制度も確立されていなかった。
そのため、私が告発者だと発覚した後、母に脅迫電話があったし、大学院時代の指導教授からは推薦状をもらえなくなった。
それでも今は、派遣社員を経て契約社員として勤務しており、危険物管理などのコンプライアンスが重視される仕事を任されている。
ハラスメントなどの人権問題も含めて、会社が違うと、やはり社風も異なり、コンプライアンス意識の差を強く感じる。
ちなみに、オリンパスの企業行動憲章と行動規範から、いくつか抜粋しておこう。
www.olympus.co.jp/jp/corc/csr/olycsr/philosophy/csrcorporate/
【1. 健全な企業活動
オリンパスグループは、経営の透明性を高め、お客さま、取引先、株主、社員、地域社会等のあらゆるステークホルダーとの関係において、法令はもとより倫理に基づき健全で公正な企業活動を行います。】
www.olympus.co.jp/jp/corc/csr/olycsr/philosophy/csrcorporate/policy.cfm
【2. 行動の基本
(1) オリンパスグループの役員および社員は、企業活動を展開する上で、国際ルールや企業活動を行う国や地域の法令や文化、慣習を理解することに努めます。そしてこれらを遵守、尊重し、社会の一員として高い倫理観に基づき行動します。したがって、法令はもとより、倫理に反した活動や、これにより利益を得るような行為はしません。
(3) オリンパスグループの役員は、オリンパスグループ企業行動憲章の実現が自らの責務であると認識し、本規範を率先垂範するとともにグループ内への徹底に努めます。】
この行動憲章や行動規範が守られているのかどうか、今後の報道などから判断したい。
私が関与した内部告発は、主に次の3つである。
日本学術振興会における出張旅費の流用を、会計検査院に告発。
ある大学での実験廃棄物不法投棄を、市役所環境課に告発。
ある会社での上司の二重就労(他社の取締役をしていた)の告発。
これらの告発をした時期には、コンプライアンスという概念はまだ浸透しておらず、ましてや、内部告発者の保護などの制度も確立されていなかった。
そのため、私が告発者だと発覚した後、母に脅迫電話があったし、大学院時代の指導教授からは推薦状をもらえなくなった。
それでも今は、派遣社員を経て契約社員として勤務しており、危険物管理などのコンプライアンスが重視される仕事を任されている。
ハラスメントなどの人権問題も含めて、会社が違うと、やはり社風も異なり、コンプライアンス意識の差を強く感じる。
ちなみに、オリンパスの企業行動憲章と行動規範から、いくつか抜粋しておこう。
www.olympus.co.jp/jp/corc/csr/olycsr/philosophy/csrcorporate/
【1. 健全な企業活動
オリンパスグループは、経営の透明性を高め、お客さま、取引先、株主、社員、地域社会等のあらゆるステークホルダーとの関係において、法令はもとより倫理に基づき健全で公正な企業活動を行います。】
www.olympus.co.jp/jp/corc/csr/olycsr/philosophy/csrcorporate/policy.cfm
【2. 行動の基本
(1) オリンパスグループの役員および社員は、企業活動を展開する上で、国際ルールや企業活動を行う国や地域の法令や文化、慣習を理解することに努めます。そしてこれらを遵守、尊重し、社会の一員として高い倫理観に基づき行動します。したがって、法令はもとより、倫理に反した活動や、これにより利益を得るような行為はしません。
(3) オリンパスグループの役員は、オリンパスグループ企業行動憲章の実現が自らの責務であると認識し、本規範を率先垂範するとともにグループ内への徹底に努めます。】
この行動憲章や行動規範が守られているのかどうか、今後の報道などから判断したい。