ノルウェーのミンククジラ捕鯨は1か月遅れで開始(3頭捕獲)

アイスランドの商業捕鯨は、4月下旬にミンククジラ漁が始まり、夏季にはナガスクジラ捕鯨が再開されるようだ。
ノルウェーのミンククジラ捕鯨は、2012年の捕獲枠が3年連続で1286頭になったという発表だけだった。

4月30日に鯨肉買い取り最低価格が決まり、キロ当たり 32.00 クローネで合意した。
この買い取り最低価格は
昨年より 0.50 クローネ高く、5月1日に発効した。
捕鯨船の登録期限は5月10日である。
www.rafisklaget.no/portal/page/portal/RafisklagetDokumenter/Rundskriv/12008566.RSK%5B1%5D.pdf (ノルウェー語)

天候の都合で4月は捕鯨をしなかったという報道もあるが、鯨肉価格の交渉が終わるまで見合わせたのが本音だろう。

ノルウェー北部の地元紙 Lofotposten の4月30日付け記事では、20隻の捕鯨船が準備していたが、実際に出航したのは3~4隻だったという。
www.lofotposten.no/lokale_nyheter/article6037309.ece

その後、5月に入ってからの報道で、3頭のミンククジラが捕獲されたことが判明した。
www.newsinenglish.no/2012/05/02/new-whaling-season-underway/ (ノルウェーの英語ニュースサイト)
【One of the boats shot three whales, according to Per Rolandsen of the fish wholesales Norges Råfisklag in Svolvær.】

news.yahoo.com/norway-whalers-first-whales-hunting-season-official-161333499.html (AFP英語ニュース)
【Norwegian whale hunters have harpooned the first three whales of the year, nearly a month after the controversial hunting season began, the country's Fishermen's Sales Organisation said Wednesday.】

ノルウェー国内での鯨肉需要は年々減少しており、これまでと同様に、今年も捕獲枠を満たすことはないと予測されている。
これは捕鯨業者自身が言っていることであり、捕鯨をやめて、普通の漁船に改造しているのも事実だ。

鯨肉は古臭い食材というイメージがあるため、イベント会場でバーベキューをして若者に食べてもらったり、新メニューのコンテストを実施したり努力はしている。
それでも需要は回復しないので、いつも日本に輸出しようという話が出てくる。

ただ、日本の業者が輸入したいのはミンククジラではなく、人気があるナガスクジラの方だ。
アイスランドがナガスクジラ捕鯨をしているし、在庫も余っているので、ノルウェーは新規参入しないだろう。

また、脂肪部分の買い取り価格はキロ当たり 0.01 クローネとわずかだ。
化粧品などの原料として使われていたが、環境団体の抗議行動のためなのか、欧米企業の中には動物性油脂の不使用を宣言しているところも出てきた。
脂肪部分はバイオ燃料に加工できるので、何か使い道はありそうだが、今のところは情報がない。

ノルウェーの捕鯨は、このまま衰退して消滅してしまうのかもしれない。
捕鯨を続けるよりも、バレンツ海の生態系を破壊するほど増えたタラバガニをたくさん獲って、日本に輸出した方がもうかるだろう。

テーマ : 環境問題
ジャンル : ニュース

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Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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