処方薬の金額が今月から50円増となったのは後発医薬品調剤体制加算のため

私は3年前から3種類の薬を処方されて、毎日飲み続けている。
病名や処方薬について詳しくは触れないが、睡眠の質が悪くて受診したと言えば、まあだいたい推測できるだろう。
この薬のおかげで、夜中に目が覚めてしまうことがほとんどなくなった。
そしてあの東日本大震災で故郷が破壊され、知人の訃報が届いた後でも、私の精神状態がなんとか持ちこたえたのも、薬のおかげだ。

私は医薬メーカー子会社の研究員として、新薬開発のごく一部を担っているに過ぎないが、実家の家族も含めて、患者の立場からも考えることができるので、毎日の仕事に責任感を持って取り組んでいる。
ただし客観的に考えてみると、仕事への責任感で精神的に疲れ、そのために薬を飲んでいるというのは皮肉なことだ。

3種類の薬のうち、1種類は既にジェネリックになっていたが、前年度の金額は毎月 1,930円(3割負担)だった。
年間 23,160円で、高額という印象はないものの、確定拠出年金(個人型)の拠出額1か月分とほぼ同じと考えるともったいない。
ということで残り2種類の薬も、入手可能になってから、ジェネリックに変更する方針とした。

そのうち一つは、実は自社製品だったのだが、健康保険組合の経費削減方針もあって、ジェネリックに変えることにした。
ただ、用量も少なかったこともあり、月 1,890円と、わずか 40円の節約だけ。
それよりも、ジェネリックに変更したことで副作用が出るかどうかなど、体の反応をチェックする方が大切だ。

2か月ほど様子を見て、何も変化がなかったことから、残り1種類について、ジェネリックが出るまで待つことにした。
そしてようやく薬価収載となったため、先月からジェネリックに変更した。
これは用量も多めで、先発品の薬価も高い方だったので、変更後は月 1,550円と、さらに 340円の節約になった。

ところが今月は、なぜか 50円増えて、1,600円になってしまった。
薬局の壁に貼ってある通知には、「後発医薬品調剤体制加算」について書いてあった。

この「後発医薬品調剤体制加算制度」については、厚生労働省のHPに説明がある。
社会保障費の見直し政策の一つとして、ジェネリックの使用率を上げることが目的か(民主党内に反対者もいるが)。
www.mhlw.go.jp/seisaku/2012/03/01.html
III さらなる使用促進に向けて
1.平成24年度診療報酬改定における環境整備
(1) 保険薬局の調剤基本料における後発医薬品調剤体制加算の見直し

今年度に入って、様々なジェネリックが薬価収載されるようになり、この薬局でも取扱量が増えたと思われる。
しかも私が変更した薬が、受診している病院でよく処方しているものなので、近くにあるこの薬局でも取扱量が増えるわけだ。
ということで、後発医薬品調剤体制加算ができるほどになったようで、届出をしたとのことである。

安価なジェネリックを増やすと薬局の収入が減るから、少しでも加算をして経営を助けるということも、一つの考え方ではある。
患者としても、いつも同じ薬局の薬剤師に相談したいので、薬局の経営が安定する方が好ましい。

今月から支出が少し増えるものの、先発品だけのときよりは節約できているのだから、これでよしとしよう。

ところで、ジェネリック品が先発品と同等とのデータがあっても、薬への反応には個人差がある。
変更後に発疹が出たなど、体調の変化を観察するように、医師も薬剤師も服薬指導をしっかりしてほしいものだ。

テーマ : 薬・医者・病院等
ジャンル : 心と身体

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

FC2カウンター
カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR