3か月ぶりに英文和訳を受注したがワード単価は低いままだと感じた

5月の連休明けにデータベース翻訳を納品してから約1か月後、新規案件の依頼が来た。
しかし見積書を提出した後で、クライアントの予算の都合ということで延期となり、約25万円の収入増を逃してしまった。
このデータベース翻訳は、翻訳会社を通さない直接取引のため、ワード単価は20円を超えるので残念だ。

延期ということだったので、8月になれば依頼が来るかと思ったが、期待に反して何もなかった。
5月の連休や、8月中旬と年末年始は、本業の休暇期間全てを翻訳に使えるので、このタイミングで受注するのが理想だ。

この様子だと10月頃まで何も来ないと思っていたら、ある翻訳会社から英文和訳の案件について、問い合わせメールが届いた。
報告書の和訳で至急とのことだったので、まずは原稿の内容を把握したいと返信した。
そして帰宅時に駅まで歩く途中、スマートフォンでワードファイルをダウンロードして、報告書の内容と難易度を、ざっと確認した。
機種変更したIS15SHが、翻訳受注で活躍した最初の事例となった。

この内容ならば納期に間に合うことと、希望ワード単価の範囲(7円から10円)を伝えた。
あまり高い単価を提示しても受注を逃すし、クライアント側の予算もあるだろうから、上記範囲内で決めてもらった。
すると、9円/ワードという回答があり、税込で約3万円の翻訳料金となった。

まあ、本業の収入があるので少なくても我慢しよう。
そしてこの翻訳料金は、雑誌の年間購読料に充当すればいいと考えることにしよう。

ワード単価下落の理由に、今でもリーマンショックを持ちだすことには違和感があるが、実際に10円を超えることは珍しくなったようだ。

10年前のワード単価は、今回のような専門分野の報告書ならば、英文和訳でも12円以上は取れた。
至急翻訳となると、15円くらいになっても不思議ではなかった。
特に政府関係機関や独立行政法人の案件では、年度末の予算消化のためなのか、翻訳会社を通しているのに高額だった。

その後は政府関係機関の翻訳でも、随意契約ではなく、入札制度を取り入れることが増えた。
すると予定価格よりも、かなり低額で落札されることがあり、そうなると翻訳者の取り分も減ってしまう。
実際に私が参加した英文特許和訳案件では、ワード単価は7円であった。
まあ、特許では同一表現の繰り返しが多いので、7円でも仕方ないかと感じた。

単価は下がったものの、特定の分野では、翻訳案件数が増加していると言われている。
自動車関連では、クリーンディーゼルやハイブリッドなどの新しいエンジンや、電気自動車もあるので仕事はなくならない。
環境関連も増えているのは、EUなどでの規制が強化されたため、製品を輸出するには毒性試験報告書などが必要だから。

それでも、語学以外の専門知識が要求される産業翻訳では、コスト削減よりも、質の維持のためにもワード単価は上げてほしいものだ。

その理由の一つは、今回の報告書でも、原文の英語に間違いがあるためだ。
単なるタイプミスのことも多いが、実在の単語になっている場合は、確認作業や判断するための時間が取られるので、少々嫌になることもある。

いくつかあったが、1つだけ示しておこう。
表にまとめた数値の説明で、「As indicated in Table 1」となるはずが、「As indicted in Table 1」になっていた。

この「As indicted in Table 1」を Google 翻訳に入力すると、「表1に起訴」と和訳される。
ただし他の候補として、「もしかして: As indicated in Table 1」が表示されるので、このくらいのタイプミスならば、人間の判断は必要ないのかも。

人間による翻訳が生き残ることを祈りながら、次の案件を待つことにしよう。

テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

FC2カウンター
カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR