ノーベル財団HPのカウントダウンを見ながら生理学・医学賞受賞者発表を待つ

今日10月8日から、ノーベル賞の発表週間が始まる。
初日8日は
生理学・医学賞の受賞者が発表されるため、17時からノーベル財団のHPで発表を待っている。
発表は早くてもGMTで9時半、つまり日本時間18時半で、この記事を書いている段階で、既にカウントダウンは30分を切っている。
www.nobelprize.org/

現地スウェーデンの新聞 Dagens Nyheter(ダーゲンス・ニュヘテル)では毎年、自然科学部門の受賞者予想を掲載している。
www.dn.se/nyheter/vetenskap/karin-bojs-har-kommer-mina-kandidater-till-arets-nobelpris

生理学・医学賞の有力候補として、今年もまた山中伸弥教授(iPS細胞)の名前が挙がっている。
日本人が候補ということで、やはり日本メディアも期待しているようで、記事がたくさん出ている。

その中から朝日新聞を引用しておこう。
www.asahi.com/science/update/1008/TKY201210080061.html
【8日に発表されるノーベル医学生理学賞について、スウェーデン紙ダーゲンス・ニュヘテルは7日、「幹細胞とクローン技術が最有力候補」と報じた。iPS細胞(人工多能性幹細胞)を開発した京都大の山中伸弥教授、英国とカナダの研究者による共同受賞の可能性があると伝えている。…】

ノーベル賞は3名まで共同受賞できるので、基礎的発見者から他分野への適用者まで、あるいは類似分野をまとめて、3名にすることもある。
ということで、朝日新聞の記事に出ていない残り2名の名前を挙げておこう。

まず一人目は、アフリカツメガエルで体細胞クローン技術を成功させた John Gurdon である。
もう一人は、幹細胞研究者の James Till である(共同研究者の Ernest McCullogh は残念ながら既に他界した)。

スウェーデン紙ではダークホースとして、オプトジェネティクス(光遺伝学、optogenetics)にも言及している。
この分野での候補も3名いて、Gero Misenböck と Susan Lima(ショウジョウバエでの研究)、および Karl Deisseroth(マウスの脳で実験)。

結果については、後で追記しておこう。

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追記(10月8日18時35分):
18時半からプレスリリースの生中継が始まり、32分頃にスウェーデン語で受賞者の発表が始まった。
受賞者は2名で、John B. Gurdon と山中伸弥であった(その後の英語とドイツ語でも確認)。
その後は、両者の業績や授賞理由についての説明が行われて、記者からの質問を受け付けている。
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先の朝日新聞の記事では、物理学賞にも触れていて、ヒッグス粒子関連が候補とのことだ。

【9日発表の物理学賞では、質量の起源とされる「ヒッグス粒子」とみられる未知の素粒子の発見に言及。ただし、受賞者の選考には議論があるとした。】

未知の素粒子の存在を予言した Peter Higgs で確定と思われているようだが、7週間早く論文を出した François Englert が受賞者になるかもしれない。
また、実際に観測データを解析した研究チームは複数なので、代表者として誰を選ぶのかが問題なので、観測施設CERNの所長が受賞者になるかもしれない。

化学については、今年も生化学分野になりそうだ。
細胞内分子の観測技術を実現した、William Moerner、Richard Zare、Allen Bard の可能性があるという。
また、タンパク質の研究であれば、Franz-Ulrich Hartl と Arthur Horwich だと予想している。

物理と化学についても、決まってから追記しておこう。


追記(10月10日):
物理学賞と化学賞の予想は外れた。
ただ、化学賞はGタンパク質レセプターの研究であり、生化学分野でタンパク質の研究を予想したという意味ならば、半分当たっている。

スウェーデン語のテキストは購入したが、まだ勉強は始めていなかった。
12月には授賞式があるので、地元紙の記事で、山中教授に関する数行でも読めるようにしておきたいものだ。

(最終チェック・修正日 2012年10月10日)

テーマ : サイエンス
ジャンル : ニュース

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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