中国産冷凍イチゴから今度はA型肝炎ウイルスが検出された

今年9月下旬から10月にかけて、ドイツ東部でノロウイルス集団食中毒が発生し、患者数は1万人を超えた。
主に学校給食のデザートが原因ということが判明し、その原材料を検査し、「中国産冷凍イチゴが汚染されていた」と、ドイツ政府機関は発表した。

この発表に対して輸出した中国の企業は、「輸出前検査では陰性だった」と否定していた。
ところが先週になって、今度はA型肝炎ウイルスが冷凍イチゴから検出され、中国産食品への注意喚起がなされている。

EUやドイツ関係機関の発表では、ベルギーとオランダで検出されたという。
またドイツでは、イチゴヨーグルトケーキから検出され、その原料に中国産冷凍イチゴを使用しているとのことだ。

ベルギーでの検出報告書は次の通り(オランダでは、この警告に基づいた検査で検出され、追加情報として報告している)。
webgate.ec.europa.eu/rasff-window/portal/index.cfm

ドイツでの、ヨーグルトケーキからの検出報告書は次の通りで、市場からの回収措置が行われている。
webgate.ec.europa.eu/rasff-window/portal/index.cfm

ベルリンを含めた東部ドイツでは9月25日以降、学校給食が原因とされる集団食中毒の患者数合計が増え続けている。ローベルト・コッホ研究所(RKI)の公式発表によると、10月5日10時発表の時点で、1万1千人を超えている。この人数は、保育園の児童や学校の生徒だけでなく教師も含み、また、家族などへの二次感染も含んでいる。www.rki.de/DE/Content/InfAZ/L/Lebensmittel/Gastroenteritis_Ausbruch_2012/Epid_Lageberi...
ドイツの学校給食集団食中毒の原因食材は中国産冷凍イチゴか?



ヨーロッパでもイチゴはたくさん生産されているので、わざわざ中国から輸入する必要はない。
ドイツでは主に隣国のポーランドから安価なイチゴを輸入しているが、輸送コストを入れても、中国産の方が安くなる。
そのため、学校給食や社員食堂などを経営するケータリング会社では、コスト削減のために中国産を使ったのだ。

それにしても、どこからA型肝炎ウイルスが混入したのだろうか。
EUは中国に調査員を派遣するそうだが、なんとかして徹底調査をして、原因を突き止めてほしい。
日本も中国産冷凍果実を輸入しているので、通常の検疫に加えて、食品関係者は独自に検査してほしいものだ。

ただ、中国産食品だけが危ないわけではない。
EUの報告を見ると、確かに中国産食品からは、基準値を超える農薬や、メラミンなどの不適切な物質が検出されている。
しかし、日本やヨーロッパの食品にも問題はあり、ほぼ毎日のように注意喚起情報が流れている。
日本国内でも、ノロウイルス感染の流行は発生しているし、加熱不足の肉などが原因の食中毒も毎月報告されている。

今月は会社の忘年会があるが、食中毒が発生しないことを祈ろう。

テーマ : 食に関するニュース
ジャンル : ニュース

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Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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