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12月7日の地震で震度5弱の地域にある実家ではガスが止まった

昨日12月7日17時過ぎ、実験もほぼ終わって後片付けや測定データの整理をしていたところ、緊急地震速報を受信した。
防災科学技術研究所の高感度地震観測網を見ると、震源は福島県沖で、速報値のマグニチュードは8.1だった。
その後、複数の観測情報からモーメント・マグニチュード(Mw)が計算され、7.2となり、速報値よりも一桁小さくなった。
www.hinet.bosai.go.jp/

勤務先の研究所がある地域では、震度4であったものの、長く揺れ続けた。
東北地方の実家(母と姉)のことも心配だが、揺れが収まってから、まず実験室内の安全確認を行った。
私が管理を担当している危険物や劇物には異常がないことを確認し、JRなどの帰宅関係の情報を得てから退社した。

スマートフォンでニュース速報を見ると、実家のある地域は震度5弱とのことだった。
17時50分頃に電話をかけてみたが、呼び出し音すらしない。
通信回線の制限のためなのか、それとも停電したからなのか、その時点では不明であった。

何もないことを祈りながら、夕食用の買い物を済ませて、18時半過ぎに再度電話をした。
すると今度はつながり、母が地震の様子や家の状況を知らせてくれた。
ちょうど夕食の準備中でガスを使っていたが、地震のために自動的に元栓が遮断された。
震度5強のときに動いた冷蔵庫は、今回は何事もなく、他にも特に異常はなかった。

姉は帰宅中のバスの車内で地震に遭ったそうだ。
街灯などが揺れていたので、運転手が地震発生と乗客に伝えたという。

母は、「1年半以上過ぎたのに、どうしてこんなに大きな地震が起きるのだろう」と言っていた。
これは人々が持つ一般的な疑問なのだが、「ひずみの解消」と解説されているように、今後も3年くらいはマグニチュード7~8クラスの余震が起きると予想されている。
今回は予想よりも一桁小さい地震だったため、今後もマグニチュード8クラスを覚悟して生活していかねばならない。

ところで、私の勤務する研究所では危険物や劇物を使用しているため、試薬容器の転倒・破損・漏洩の防止対策をしなければならない。
私は甲種危険物取扱者であるため、免許を持たない社員に対して、危険物の取り扱い方法を指導したり、転倒防止策を講じるなどの地震対策をする義務がある。

しかし、何度注意して改善させても、いつの間にか元に戻ってしまう社員がいることは、残念ながら事実だ。
私が安全確保のために指導しても、それに従わないということは、消防法違反となるおそれがある。

もし大地震により火事になったり、腐食性の劇物が漏洩して労災事故などが発生すれば、行政の立ち入り検査が行われる。
改善命令だけで済めばよいが、最悪のケースでは、業務停止となってしまうリスクもある。

今回の地震をきっかけに、危険物などの取り扱いについて、認識を改めてもらいたいものだ。

テーマ : 東北地方太平洋沖地震
ジャンル : ニュース

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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