ドイツ語:「Großer Wagen」を「北斗七星」ではなく「大荷車」と和訳すべきか

春の星座として紹介される「おおぐま座」には、有名な「北斗七星」がある。
その特徴的な星の並び方(アステリズム)から、「ひしゃく星」など、様々な呼び方がある。

ドイツ語では「Großer Wagen」と呼ばれている。
これをドイツ語での意味を残すために直訳すると、「大荷車大荷馬車」となる(「こぐま座」の「小北斗」は「Kleiner Wagen」)。

直訳を使うのは解説記事などで、「ドイツ語では大荷車という意味の Großer Wagen と呼ばれる」とする場合だ。
日本語に翻訳するときには、対応する和名の「北斗七星」を選択するのが普通だ。

それでも、以下の「北斗七星から北極星を見つける方法」のドイツ語文を和訳する場合は、どうしたらよいのだろうか。

Wer den Kleinen Wagen nicht auf Anhieb entdeckt, kann den bekannteren Großen Wagen zur Hilfe nehmen:
Legt man nämlich in Gedanken eine Linie durch die hinteren beiden Sterne des Großen Wagens und verlängert sie Richtung Norden, ist der erste hellere Stern auf den man trifft der Polarstern.
www.astronews.com/news/artikel/2013/03/1303-002.shtml

北極星の見つけ方は、簡略化すると、「大荷車の後ろ側の星2個を通る直線を北に伸ばして到達する明るい星」。
ドイツ語での意味を残す直訳では、「大荷車とは何だ」という疑問が生まれてしまう。
代わりに和名の「北斗七星」を使うと、「後ろ側の星とは何だ」ということになってしまう。

ということで、ドイツ語原文で伝えようとしている意味を、日本語で表現するとどうなるかを考えることになる。
例えば、「北斗七星のひしゃくの縁にある星2個を通る直線…」となるだろうか。

このドイツ語天文ニュースと似たことはあると思うので、どのように翻訳するのか考えておいても損はないだろう。

テーマ : 語学の勉強
ジャンル : 学問・文化・芸術

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Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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