新教皇フランシスコはプロテスタントの祈りも受け入れる?

キリスト教徒の割合が多いヨーロッパでは、新教皇を選ぶ今回のコンクラーベでも連日、大量の報道があった。
BBCニュースもバチカンから生中継をして、あの煙突から煙が出てくる瞬間を全世界に向けて放送していたし。

新教皇が誰になるのか、保守派なのか改革派なのか、それはローマカトリックだけの問題ではなく、プロテスタントにとっても気になることだ。

新教皇フランシスコの選出後、3月19日のZDFのニュース heute では、就任ミサの様子を伝えていた。
また、このミサに参列した、ドイツのメルケル首相の発言も取り上げられていた。
プロテスタントの祈りも受け入れる
教皇が語ったと、メルケル首相は明かしている。
"… hat er gesagt, dass er auch das Gebet von Protestanten annimmt zu seiner Stärkung."
podfiles.zdf.de/podcast/zdf_podcasts/130319_h19_414k_p20v9.mp4

ちなみに、NHK-BSでの日本語音声では、「プロテスタントを受け入れると言ってくれましたよ」となっていた。

メルケル首相はプロテスタントであるが、公式会見では当然ながら、「ドイツ連邦首相として参列した」ことになっている。
"es war mir heute eine große Freude, als Bundeskanzlerin an der Amtseinführung des Papstes Franziskus teilzunehmen."
www.bundeskanzlerin.de/Content/DE/Mitschrift/Pressekonferenzen/2013/03/2013-03-19-statement-merkel-rom.html;jsessionid=98FE2950FDABEFA855516ACE078D7406.s4t1

ニュース映像のように、プロテスタントの話題が出たのは、バチカンに対する
メルケル首相の発言が関係しているのかもしれない。
教皇ベネディクト16世は就任後、超保守派であるウィリアムソン司教の破門を解除してしまった。
ウィリアムソンは、
ナチスによるホロコーストを否定する発言をしたとして、各方面から批判されていた。
それに加えてドイツ国内では、カトリック聖職者による児童虐待への批判も高まっていた。

そしてメルケル首相は、教皇とバチカンに対して、態度を明確にするように求めていた。
www.spiegel.de/politik/ausland/holocaust-debatte-vatikan-laesst-merkel-abblitzen-a-605284.html

そのときのニュースでは、「バチカンに抗議するのは、プロテスタントだからというわけではありません」という発言が報道されていた。
これがあったので、新教皇がカトリック教会を改革することを、メルケル首相が期待していると思われたのだろう。

メルケル首相はプロテスタントというだけではなく、牧師の娘でもあるから、取材記者たちは、プロテスタントとしての発言を求めようと誘導質問したのかもしれない。
まあ、メルケル首相は少し笑いながら答えていたので、無難なことを話して、はぐらかしたのかもしれないが。

このように海外ニュースを読むときには、キリスト教も含めた宗教の背景を知っておくと、理解しやすいだろう。

テーマ : 時事ニュース
ジャンル : ニュース

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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