ノルウェーの2013年ミンククジラ捕獲は590頭

ノルウェーではミンククジラの商業捕鯨が行われている。
今年2013年の漁期は、4月1日から9月30日までという設定で、捕獲枠は1,286頭であった。
実際には期限前に操業を終えたようで、9月25日の報道では、昨年よりも125頭多い590頭を捕獲したそうだ。
先月の情報ではあるものの、ノルウェー語の勉強も兼ねて、メモ代わりに記録しておこう。

ノルウェー語報道(NRK)は次の通り(9月25日)。
www.nrk.no/nordland/positive-etter-god-hvalfangstsesong-1.11261685

英語報道として、例えばAFPは次の通り(10月2日)。
www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5ilIoQK-Z02WN_Bt77ZMrhHObkVqg

今年は漁期初期に天候に恵まれたおかげで、捕獲は順調で、昨年よりも125頭多くなったそうだ。
ということで、市場に供給される鯨肉も増加し、その分、需要も増加したとのことだ。

NRKの記事中にある動画リンクで、捕鯨船上で解体処理された後の鯨肉が、水揚げされる様子などが確認できる。
ノルウェーでは、鯨肉は生鮮肉という扱いなので、すぐに加工されてステーキ用などとして販売されている。
良質なタンパク質やミネラルが含まれると宣伝している。

ノルウェー政府・漁業省によると、1,286頭という捕鯨枠は、国際捕鯨員会(IWC)の科学委員会が示した理論モデルに基づいて算出したという。
それでも、1,250頭や1,300頭ではなく、一の位まで細かく設定したのはなぜだろうか。
その答えは、最初に捕獲枠を増やした2010年分の算出方法にある。
前年の捕獲枠885頭に、未達成分401頭を繰り越して、合計1,286頭としただけ。

単なる捕獲許可の上限ということなので、資源量の推定から決めたわけではない。
1,286頭捕獲できるように、後から理論的に思えるような理由を、あれこれ付けているだけである。

政府は最低保証価格を引き上げたものの、急に捕鯨枠を増やしても、ノルウェー国内の需要が急拡大するわけでもないから、捕鯨業者がその上限を目指すことはない。
実際の捕鯨は天候だけではなく、燃料費の高騰にも影響されるし。
ということで、今年も捕獲枠の半分にも満たない590頭で終わってしまった。

また、これは以前から指摘されていたことだが、日本への輸出を前提とした捕獲枠設定なのかもしれない。
アイスランドからはナガスクジラが輸入されているが、ノルウェーからはミンククジラを調達しようということなのか。

実際に、下関市長がノルウェーを訪問して、日本への輸出を検討している業者と会ったので、近いうちに実現するのだろう。
www.city.shimonoseki.lg.jp/www/contents/1314839765429/index.html (市長からのメッセージ、10月8日公開)

【くじら肉は二度、食する機会がありました。
生食の習慣はなく、熟成させた肉のステーキでした。
なかなか美味しかったです。また現地で、日本へくじら肉の輸出を予定している業者にもお会いできました。】

「何でも金を出して買えばいい」という日本なのだから、毎年20億円を超える国費を投じている調査捕鯨をやめて、全部輸入すればよいのではないだろうか。

テーマ : 環境問題
ジャンル : ニュース

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Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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