ドイツでBSE感染牛が再び検出された

ドイツ留学で実際に生活してみると、肉を食べる量が多いことに改めて驚いた。
ハインリッヒ・ベル基金(Heinrich Böll Stiftung)などの調査によると、ドイツ人は一人当たり平均で、年間60 kgの肉類を食べているとのことだ。
アメリカの75 kg、アルゼンチンの110 kgに比べると少ないものの、日本の2倍を超えている。

肉食中心の食生活が循環器系疾患などの原因と言われており、加えて、食肉生産に必要な飼料用穀物の栽培が環境問題となっているためか、週1日は肉を食べない日を作ろうなどと呼びかけられてもいる。

また、BSE(ウシ海綿状脳症)の発生も、肉食中心の食生活を見直すきっかけになったようだ。

私が留学していた頃、イギリスで大問題となり、学食では「安全なドイツ産牛肉を使用しています」という掲示が出たくらいだ。
しかしドイツでは、2000年秋にBSE感染牛が見つかってしまった。

ドイツがBSE発生国となったため、対象期間に6か月以上滞在していた私は、献血禁止となってしまった。
骨髄バンクでのドナー登録も、一時期保留となっていたが、数年後に解除された。
しかし献血は禁止のままである。

そのBSE騒ぎを忘れかけていたのだが、5年ぶりにドイツでBSE感染牛が見つかった。
SPIEGEL Online のドイツ語記事は次の通り。
www.spiegel.de/wissenschaft/natur/brandenburg-bse-bei-einem-schlachtrind-nachgewiesen-a-942939.html

その感染牛が見つかったのは、ベルリンの東側に接している、ブランデンブルク州オーデル=シュプレー郡である。
ブランデンブルク州では2007年以来の発生で、ドイツ全体では2009年以来の発生である。

ブランデンブルク州政府の1月10日付けの発表は次の通り。
www.mugv.brandenburg.de/cms/detail.php/bb1.c.351628.de

検査結果を確認したフリードリッヒ・レフラー動物衛生連邦研究所(Friedrich-Loeffler-Institut, FLI)のサイトは、まだ更新されていないので、後で確認しておこう。
www.fli.bund.de/

検出されたのは事例の少ない非定型BSEで、処理した屠畜場の洗浄と殺菌消毒が行われた。
非定型BSEのほとんどが8歳以上のウシで発生し、その年齢以上のウシの屠畜では迅速検査で確認しているため、消費者に対して健康上のリスクが発生することはないという。
また、その牛が生まれた農場の家畜群は隔離されたそうだ。

日本でも非定型BSEは発生しているので、今後も検査体制を維持してほしいものだ。

テーマ : 食に関するニュース
ジャンル : ニュース

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製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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