英語リスニング試験ではICプレーヤーの使用を見直してほしい

今年もセンター試験の時期となり、英語リスニング試験で毎回問題となるのが、ICプレーヤーの不具合である。

朝日新聞の記事は次の通り。
www.asahi.com/articles/ASG1L6HDRG1LTIPE01T.html
【大学入試センター試験は初日の18日、英語のリスニングで、機器の不具合などから全国で計93人が試験を中断してやり直した
…開始直前にICプレーヤーを床に落とし、音声メモリーが飛び出たため、試験終了後に受けた。】

日本経済新聞の記事は次の通り。
www.nikkei.com/article/DGXNASDG1802H_Y4A110C1CC1000/
【志願者の92.6%にあたる51万9176人が受験した英語のリスニングでは、79会場でICプレーヤーの不具合などがあり、計93人が中断箇所からテストをやり直した。リスニングのやり直しは昨年より17人増えた。】

リスニングのやり直しが、すべて機器の不具合や、操作ミスによるとすると、不具合発生率は 0.018%。
やり直しができるのだから、この数字を無視できるくらい少ないと考える人もいるだろう。
ただ、緊張した雰囲気の中で不具合に遭遇した受験生にとっては、いくらやり直しできるとしても、動揺してしまうはずだ。

機器の不具合や操作ミスという、英語能力とは無関係のことで、受験生を振り回すのはやめてほしい
英語を特別視する誰かの利益や願望のために、機器メーカーや受験産業にお金を落とすために、センター試験を利用しないでほしい。
センター試験を実施している独立行政法人・大学入試センターでは、ICプレーヤー操作ガイドを公開しているが、こんなものはどうでもいいから、考え直してほしい。
www.dnc.ac.jp/modules/center_exam/content0224.html

探してみると、【大規模リスニングテストにおける「妥当性」「均一性」】と題する、2008年発表の論文があった。
英語リスニング試験がセンター試験に導入された背景や、文部科学省の見解にも触れているので参考になるだろう。
ir.library.tohoku.ac.jp/re/bitstream/10097/36815/1/cahe-3-07.pdf

この論文で指摘されているように、ICプレーヤーを使う試験は、座席の位置に左右されないという肯定感があるものの、操作や不具合への不安も大きい。
試験方法を公正だと信じるかどうか、不安感が大きいかどうかなど、外国語によるコミュニケーション能力とは何の関係もないことが、精神的に影響している。

今後は大学入試や公務員採用試験などで、英検やTOEICなどの検定試験の利用が検討されている。
検定試験でもリスニングがあるので、ICプレーヤーを導入しようという話になりそうで嫌だ。

どうして日本では、英語だけこんなに騒ぐのだろう。
英語ができないと生きていけないのだろうか。
そんなに強迫観念を植え付けて、何をめざしているのだろう。

テーマ : 大学受験
ジャンル : 学校・教育

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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