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契約書の独和チェッカーの依頼が来た

(最終チェック・修正日 2014年02月27日)

本業の研究では、反応が予想通りに進まないため苦労している。
明日の実験計画を決めて、帰宅しようとした18時過ぎにメールチェックをすると、翻訳会社から問い合わせが来ていた。
内容を確認すると、3,500ワードを超える契約書の独和チェッカーの案件だった。

私は有機化学研究者だから、契約書で使う法律用語は専門ではない。
それでも以前書いたように、最初のドイツ語和訳案件は契約書だったし、その後も賃貸契約書やアフターサービスの契約書、そしてサッカーワールドカップの放映権に関する文書などを和訳した経験がある。

添付ファイルをダウンロードして開くと、14ページもあって長いなと感じたものの、和訳が届く前に用語の調査をしておけば大丈夫だと思った。
今週は確定申告に行く予定にしていたので、和訳が届く日に会社を休むことにして、申告後は急いで帰宅して半日使えば終わるだろう。

前回はチェック漏れがあったので、今回はうっかりミスをしないように集中しよう。

追記(2月27日):
26日夕方に約3分の2まで進んだ和訳ファイルが届いた。
3ページほどチェックを行い、この日の作業は2時間で終えた。

本日27日は、まず確定申告会場に行って、書類を提出した。
平日朝ということもあり、提出窓口の前に並んでいたのは、わずか2人であった。
5分ほど待って私の番となり、申告する所得の内訳などを簡単に説明して、すぐに終わってしまった。
会場近くのスターバックスで、さくらチョコレートラテを飲みながら和訳をチェックしていると、メールで和訳全文が届いた。

ということで帰宅して、4時間作業してから夕食、そしてまた2時間続けてチェックを終了し、22時すぎに納品した。

今回も誤訳と訳抜けが見つかったので、やはりチェッカーは必要な仕事なのだと実感した。
自分が翻訳するときも気をつけよう。

誤訳の原因として可能性があるのは、原稿の文字が小さくて、つづりを見間違えたということではないかと思った。
例えば、~tor(~の門)という複合語を、~tür(~のドア)と勘違いして和訳していた。

今回は契約書なので、支払い期限や適用される法律の条文など、訳抜けが致命的になる個所があった。
「入居時点に支払う」という和訳だったが、正確には、「遅くとも入居時点に支払う」だった。
また、「月額○ユーロ」という和訳だったか、実際には、「付加価値税込み月額○ユーロ」だった。

他にも、単複同型の名詞(4格)の定冠詞が、「den oder die」となっていて混乱した和訳になっていた。
複数で語尾が付く場合は、「den oder die ~(s)」などとカッコ付きにするのでわかるはずだが、今回はたまたま単複同型だったので解釈を間違えたようだ。

契約書でも仕事があれば受注するが、やはり専門外だと調査に時間がかかるので、次は自然科学系の案件になってほしいものだ。

テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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