今年のノルウェー・ミンククジラ捕鯨は好調なスタート

(最終チェック・修正日 2014年05月18日)

日本での捕鯨関係のニュースは、調査捕鯨のことばかりで、他の捕鯨国のアイスランドやノルウェー、そして先住民生存捕鯨のグリーンランドなどの情報はほとんど見られない。
そのため英語の他に、アイスランド語、ノルウェー語、デンマーク語での報道を調べることになる。

商業捕鯨をしているアイスランドでは、5月1日からミンククジラ捕鯨の漁期に入った。
ノルウェーでは1週間早く、4月24日からミンククジラ漁が始まっていた。
当初設定された漁期では、4月1日開始だったが、悪天候のために出漁できず、イースター後の24日になったという。
www.lofotposten.no/lokale_nyheter/article7320711.ece

ノルウェー北部・ロフォーテン諸島の地元紙 Lofotposten の5月
13日付記事では、79頭が捕獲済みで、昨年同時期の55頭を上回っているそうだ。
www.lofotposten.no/lokale_nyheter/article7354252.ece

鯨肉価格(買い取り価格)については、別の新聞記事に書いてあった。
www.lofot-tidende.no/nyheter/article7356027.ece

キロ当たり買い取り価格は時期によって変動し、6月2日までは35ノルウェークローネで約600円、6月3日以降は33.50ノルウェークローネで約570円。
買い取り価格は最低保証であり、たくさん捕獲しても値崩れしないため、今月中にできるだけ獲るのだろう。

ノルウェーのミンククジラ捕獲枠は1,286頭で、2010年から毎年同じ数である。
北大西洋のミンククジラ推定資源量は71,000頭と言われており、アイスランドとともに、生態系に悪影響を与えない持続可能な捕鯨と主張している。
実際の捕獲頭数は枠を満たしたことはないため、資源量に対する捕獲頭数の割合は1%未満である。

ちなみに、捕鯨に関する
ノルウェー政府の説明は次の通り
www.fisheries.no/ecosystems-and-stocks/marine_stocks/mammals/whales/whaling/#.U3aGQXZZJF4

次の記事では、ノルウェー北部の街、ボードーの商店で、肉売り場に並ぶ鯨肉の写真がある。
www.nrk.no/nordland/_-det-er-livrett-nummer-en-1.11719409

購入した鯨肉を掲げる女性の写真もあり、この北極圏の街では鯨肉が身近な存在だとわかる。
入荷初日に鯨肉を確保したわけだが、この鯨肉は、17日のナショナルデー(ノルウェー憲法記念日)を祝うために必要だという。

これからも週末は、ノルウェー語のキーワードで、捕鯨関係のニュースを探すことにしよう。
ノルウェー語に慣れることにもなるだろう。

追記(5月18日):
日本が三陸沖鯨類捕獲調査を始めたというニュースは、アイスランドとノルウェーでも報道されている。
www.ruv.is/frett/japonsk-skip-halda-til-hvalveida
www.nrk.no/verden/japan-fortsetter-hvalfangst-1.11685276

その逆に、アイスランドとノルウェーのミンククジラの漁期開始のニュースは、日本では聞かない。
特にノルウェーでは、鯨肉輸出先としてアイスランドとフェロー諸島に加えて、日本向けも許可を出しているのだから、取り上げてもよいのではないだろうか。

テーマ : 博物学・自然・生き物
ジャンル : 学問・文化・芸術

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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