「infant」には「未成年者」の意味もあるのに

今月はチェッカー案件の依頼が連続している。
先週は平日に2件、いずれも1ページだけの短い案件だが、英日翻訳のチェックをした。
そして週末は、50ページを超えるリーガル文書の英日翻訳を、8時間かけてチェックして、今日の夜までに納品した。

週明けからは新たに、短い英日翻訳のチェッカー案件があり、加えてリーガル文書の案件も続く予定なので、今月はずっと翻訳の仕事をすることになるだろう。

リーガル文書のページ数は多く、チェック時間も10時間近くになり、1件当たりの料金は1万円を超えるので、家計を助けることになると期待される。

ただ、気になっているのは、修正が多すぎた場合、平日の作業だと間に合わないリスクがあることだ。

受注前の翻訳会社の説明では、翻訳者はリーガル文書の経験が豊富なので、誤字を直す程度になるはずで、時間はとられないとのことだった。
実際に和訳をチェックすると、リーガル文書特有の複雑な構文の解釈はできているので、慣れているのは確かだろう。

しかし残念なのは、タイプミスや用語の不統一に加えて、リーガル文書にふさわしくない訳語を選択していたことだ。

手続き期限の日数など、数字のタイプミスは、リーガル文書としては致命的ではないだろうか。
まあこれだけでも、チェッカーとして私が参加する意味はあっただろう。

あまり詳しいことは書けないが、不適切な訳語として一つだけ例示しておきたい。
資産の譲渡が認められない対象として、「infant」が挙げられていた。
翻訳者はこれを「幼児」と訳していたのだが、どうも違和感があったので調べてみると、法律用語では「未成年者」とするようだ。

例えば、研究社の新英和大辞典では、infant の項目に次のように書いてある。
1
幼児, 嬰児(えいじ), 小児, 児童
3 【法律】
未成年者

リーガル文書を専門にする翻訳者が、どうして「幼児」を選択したのか、その理由を確認する時間がなかったが、文脈から「未成年者」がふさわしいと判断した。

同様の翻訳が続く予定なので、他の指摘事項についても翻訳者にフィードバックするように、翻訳会社には依頼しておいた。

テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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