無料翻訳サイト(I Love Translation)で情報漏洩のおそれ

私は母語の日本語の他に、研究職の仕事や日常の情報収集で英語とドイツ語を使っている。
少しかじった程度の外国語には、中国語、スペイン語、ノルウェー語、デンマーク語、アイスランド語があり、また仕事で急に必要なったオランダ語の資料を読んだこともある。
ものにするというよりは、興味を持った言葉に、時間があれば触れているというだけのことだ。

英語とドイツ語だけでも様々な情報が得られるのだが、他言語の海外ニュースなどで、どうしてもすぐに理解したいものがあれば、Google翻訳で英語やドイツ語にして内容を確認している。

このような無料翻訳サービスが始まる前は、キーワードを探し出して
辞書や文法書を見ながら、内容を推測していたものだ。まあ、時間がないときには便利なサービスだ。

ところが、無料翻訳サイトから情報漏洩のおそれというニュースが出て、便利なネット社会のリスクだと思った。

例えば、朝日新聞とハフィントンポスト日本語版の記事は次の通り。
www.asahi.com/articles/ASH2N6DD3H2NUTIL04L.html
【インターネット上にある無料翻訳サイトの一つで、入力した文章や翻訳の結果が、誰でも閲覧できる状態になっていることがわかった。

翻訳したい原文や単語を入力すると訳文が表示される。同時に、原文と訳文がネット上で誰もが閲覧できる状態になっているという。…】

www.huffingtonpost.jp/2015/02/20/translation-online-service_n_6718922.html
【…
閲覧可能になっていたのは、日本人が海外の弁護士に送ったとみられる不倫の示談に関するメールや、個人輸入に使われたとみられる銀行の口座番号情報など、個人のやりとりとみられるメールばかりではなく、大手企業や中央省庁とのやりとりとみられるものもあった。生産調整や受注状況確認、人事・給与情報などのやりとりなどが、個人名を特定した形で表示されていた。
…】

その無料翻訳サイトを探してアクセスしてみると、翻訳結果をサーバーに保存するという設定がデフォルトになっていた。
翻訳結果の改善に利用するとのことだが、翻訳結果が公開されていることのほか、利用目的や個人情報保護などに関する説明は見つからなかった。

説明不足の責任があると言われるかもしれないが、秘密保持契約を結んでいない相手に、機密扱いの文書を渡すことは非常に危険だ。
私の勤務先でも情報セキュリティの研修はしているが、最後は個人に任せるということでは危ない。
事前登録したサイトのみアクセス可能にするなど、不便になったとしても、IT管理者側がリスクマネジメントをしなければならないだろう。

様々な言語の翻訳需要はあるのだから、英語にばかり集中投資せずに、多様な人材を育成すべきではないか。


テーマ : 海外ニュース
ジャンル : ニュース

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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