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今月の翻訳案件ではいろいろあった

派遣社員のときに年収を増やす目的で副業翻訳を始めて、もうすぐ11年になる。
医薬メーカー子会社の契約社員になってからも、正社員とは100万円以上の年収差があるので、副業翻訳を続けている。
ただし平日の夜と週末だけでは、それほど件数をこなすことはできず、翻訳料金収入が年100万円を超えることはなかった。

しかも今は、日曜にプロテスタント教会での活動があるため、ワード数の少ない翻訳と、チェッカーの仕事ばかりで、年間20万円程度にとどまっている。
それでもコツコツと翻訳の実績を残して、退職後も続けられる仕事にしたい。

今月は今日までに4件を処理して、いろいろと経験した。

1件目の日英翻訳チェックは、既に記事にしたように、「200字程度で説明」を英訳するとどうなるのかを考えて、時間がかかった。

2件目は久しぶりに受注したドイツ語和訳で、非専門分野の和訳はリスクが高いことを感じた。
この案件はワード単価10円という最低料金に近いもので、しかも、「何が書いてあるかわかるだけでかまわない」という、あいまいな依頼だった。
私は化学・バイオ系で登録しているのに、他の翻訳者が見つからなったのか、勤務中に届いたメールに返信する前に、正式受注が決まってしまった。
これまでも契約書やドイツ軍特殊部隊資料など、専門外の文書を和訳した経験があるので、なんとかなるだろうと考えて受注した。
ただ、今回の税金関係の書類は、内容が理解できず、適切な和訳を考えることもできなかった。
ということで、わからない言葉があることを翻訳会社に正直に伝えて、とりあえず和訳を納品したが、チェッカーは面白くなかったのか、「○○と書くのが常識だ」、「ドイツ語とは○○という言語だ」などと、ボロクソにけなすコメントを付けて返してきた。

間違いを指摘するのは、非専門分野のトレーニングになるのでかまわないが、ビジネスマナーを無視した暴言コメントは不愉快なものだった。
私もチェッカーをしていて、化学用語を全く知らないような和訳を担当し、大部分を書きなおしたこともあるが、それでも自分の専門能力で奉仕しようという意識で取り組み、暴言を吐くことはなかった。

翻訳者とチェッカー、そして翻訳会社の担当者全員が、それぞれの賜物を持ち寄って、助け合って翻訳を完成させようという、私の考えは甘いのかもしれないが、この基本姿勢は変わらないので、受け入れてくれる人たちと作業したいものだ。

3件目はドイツ語特許和訳のチェックで、今年から契約している翻訳会社の案件だった。
ファイルを受け取って、ざっと眺めたところ、漢字変換ミスがいくつか見つかったので、少々嫌な予感がした。
特許は1つの文が長いためか、途中の数行が訳抜けになっていたので、翻訳会社を通して連絡してもらった。
他にも訳抜けやタイプミスがあり、ドイツ語特許原文にも記載ミスがあって判断に迷ったものの、なんとか納期までに修正できた。
予想よりも修正が多かったため、時給に換算すると500円程度になってしまうが、直前に経験したチェッカーの暴言を教訓にして、私は不平を言わずに、翻訳者のミスを全て修正することに集中し、責任は果たすことに専念した。

4件目は独英翻訳のチェックで、これは年に1回くらい依頼がある。
日本メーカーの製品パンフレットなので、その製品の詳細を日本語サイトで確認できたので、チェックに役立った。
日英独の3か国語が理解できるメリットを活かせたと思う。
英語至上主義の人にはできない仕事だろうから、第二外国語の習得に努力する人たちが増えてほしいものだ。

8月も既にチェック1件の受注が決まっているので、この調子で夏休みも翻訳の仕事で経験を積むとともに、収入も増やしたいものだ。

テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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