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派遣研究職を続けられるだろうか

子会社の解散による退職後、4月から化学メーカーで派遣研究員として勤務している。
4月分の給与が5月13日に振り込まれたので、この金額を基準にして、6月以降の住民税の推定額を考慮した予算を再計算した。

まず、派遣社員(博士・研究職)の給与について記載しておこう。

現在の契約は時給2,150円で、7時間45分勤務なので、日額16,662.5円で計算する(交通費補助なし)。
4月の勤務日数は19日だったので、日額を19倍して端数処理をすると、316,588円が税込支給額となる。
社会保険料と所得税の控除合計が55,432円なので、差引支給額は261,156円。

これを参考にして、住民税が毎月約25,000円と推定すると、差引支給額は毎月の勤務日数によって変動して、約22万円から約28万円の範囲になる。

とりあえず12月までの翻訳料金が月平均30,000円とし、定期預金満期解約や配当などを含めると、今年の残り8か月の収入は約300万円となる。
個人年金掛け金なども含めた支出は、少し多めに見積もっても約290万円なので、年内は黒字の予定だ。

ただし、翻訳料金が予想を下回れば、赤字に陥る可能性もある。
しかも、定期預金を解約して個人年金掛け金を支払っているので、時給が上がらない場合は、来年は赤字になる可能性が高い。

副業翻訳を増やせばよいと言われそうだが、日曜日は教会での奉仕があるので、翻訳のためにまとまった時間がとれるのは土曜日しかない。
本業に影響しない範囲ということで、木曜日夜に始めて月曜日朝に納品する条件で、2,000ワードの案件を月3件受注し、ワード単価12円とすると72,000円となる。
所得税10.21%を引くと64,649円となり、今年の月当たり予算の倍だから、個人年金掛け金は確保できる。

年収は10年前とほぼ同じなので、私一人の生活は可能だし、派遣契約の更新を続けて時給が2,400円になればもっと楽になるが、それでも老後の準備も含めていろいろと考えると、年収を上げる転職、または65歳以降も働ける職種を考えている。

公的年金では足りないという試算を既にしているので、最低でも65歳までは働いて、確定拠出年金個人型と民間保険会社の個人年金の掛け金を払い続ける予定だ。
加えて、姉が障害者のため、実家をグループホームにする計画を福祉団体に提案しているので、リフォーム資金の自己負担分を調達するには正社員として働く方がよいだろう。
できれば70歳まで働いて、その後も非常勤などで働き続けたいものだ。

今年50歳になる有機化学研究者が、これまでも正社員への転職ができなかったのだから、どこにも採用されないと思われるかもしれない。
それでも私は基本的に、呼ばれたところで働くという方針なので、能力や経験を活かせる場所があるならば、研究職に限定せずに探し続けるつもりだ。

教会では80歳を超えても、英語能力を活かして貿易事務や翻訳の仕事を続けている方がいる。
教会では私はドイツ語担当となっているようで、ドイツ旅行会話のレッスンや、学生のドイツ留学のアドバイス、それに神学生の要望に応えて聖書や神学関係のドイツ語資料を解説する勉強会などを、無償ボランティアで行っている。
この程度の経験で、いきなり語学教師にはなれないので、ここはやはり翻訳の仕事を一生続けることが一番合っているのかもしれない。

まずは専業翻訳者について考えてみよう。
フリーランスだと社会保険料も自己負担なので、月に45万円の売り上げが目標となる。
ワード単価12円の独日翻訳のみ受注したとして、月37,500ワードを処理することになる。
土日を予備日にして、平日の20日間だけで作業すると、1,875ワード/日となり、不可能な数字ではない。
ただし毎日仕事があるわけではないので、ワード単価が10年前の15円になっても、これは現実的な選択ではない。

すると、社会保険の強制加入となる条件で、どこかの非常勤職員として勤務して、残りの日をフリーランス翻訳者として働くこともあるだろう。
留学関係の非常勤職員の募集を見つけたものの、週2日勤務で交通費支給だが社会保険は未記載だったので、この場合は翻訳でより稼がないといけない。

やはり翻訳で安定的に収入を得るには、社内翻訳者となる方がよいのだろうか。
私は英日と独日で翻訳とチェックの両方ができるし、日英と独英のチェック経験もあるので、少しは有利かもしれない。
また、出版も手掛ける会社であれば、科学や神学のドイツ語に関する小冊子を発行できるかもしれない。

明日の日曜日は聖書の勉強会の最後に、ルター聖書2017年改訂版の話題を提供することになっている。
マタイによる福音書8章24節で訳語の変更があったことを取り上げる。
ギリシャ語のσεισμος (seismos) の訳語を、1984年版の「Sturm(嵐)」から「Beben(地震)」に変更した。
翻訳を受注していないときは、ドイツメディアのチェックだけではなく、聖書に関するドイツ語についてあれこれ考え続けている。

こんな語学の趣味というのか、自然科学と神学の両方に興味を持つ不思議な人材を求める会社はあるのか、探してみたい。

テーマ : 仕事探し
ジャンル : 就職・お仕事

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Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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