翻訳専業になって緊急案件にも対応できるようになった

7月から英語・ドイツ語の専業翻訳者としてスタートして、以前から取引している翻訳会社2社の仕事を続けている。

一番取引の多いA社は、以前から金額ベースで90%近くを占めていて、これから特許翻訳者としてのキャリアを積むためにも、重要なパートナーである。

もう1つのB社は、最近は失注が続いたこともあって、月に1件あればよい方だが、以前は賃貸契約書や雑誌記事などの独日翻訳以外にも、
独日・英日・日英・独英のチェックで、月3件くらい受注していた。
特許以外の分野を経験するためにも、取引を続けたい。

実は、12年前に最初に登録したC社もあるのだが、東日本大震災後に激減し、更に日曜日は教会に行くので受注できなくなった

最近、合併して新会社になってからも、登録は引き継がれて有効だが、翻訳専業になったことを連絡していないためか、新規受注はない。
今のところ、A社とB社の案件で埋まっているので、クリスマス後、もう少し考える余裕ができたときに検討しよう。

翻訳専業になったことで、毎日フルに作業できるだけではなく、いわゆる緊急案件に対応できるようになった。
先月発売の、「通訳翻訳ジャーナル2016秋号」の特集、「通訳者・翻訳者になれる人、なれない人」にも関係しそうなので、以前体験した緊急案件と共に、今回の経験の概要を記録しておきたい。

9月上旬納期の案件として、独日翻訳を2件受注済みであったが、もう1件、1万ワードを超える独日翻訳の問い合わせがあった。
受注済み案件と納期が同じ日で、共倒れが怖いので、他の翻訳者に依頼して、私はチェックを担当することになった。

ところが、決まってから1週間後に、予定通りできないと翻訳者が辞退したと、翻訳会社からメールが来た。
その理由は、私は知る必要はないので、対応可能かどうかを考えることにした。
納期は、私がチェックすることになったことで、2日遅くなったため、他の2案件と同時進行でも、なんとかなると思われた。

まず、金曜日夕方に予定していた、パイプオルガンのコンサートをキャンセルした。
この
コンサートは、オルガン奏者の友人に招待されたもので、その友人が私のチケットを購入済みだったが、誰か別の人を代わりに連れて行くように頼んだ。
8月は多めに働いたので、9月の日曜日は休むつもりだったが、教会から帰宅したらすぐに作業することにして、時間を確保した。

用語の選択に迷うことがあったものの、特許翻訳に慣れてきたためか、3日半で1万ワード超をなんとか和訳できた。
この案件のおかげで、今月の料金は合計で税込30万円を超える予定なので、定期預金を解約せずに済みそうでよかった。

似たような緊急案件は、過去に2回経験している。

1つ目は、原子力関係の環境アセスメント報告書の英訳案件で、社長から電話で依頼があった。
翻訳者が体調不良で、1週間後の納期に間に合わないため、残り半分を英訳してほしいとのことだった。
内容は理解できるので受注したものの、元々英訳を念頭に置いていない日本語のため、英訳しやすい日本語に変換してから、英語らしい論理的構成になるように工夫しなければならなかった。
英語名が不明の、両生類や昆虫の和名が列挙されていて、調査が大変で、体調不良になるのも理解できた。
その当時は副業で翻訳をしていて、日中は本業で作業できないため、もう1人翻訳者を探してもらって、分担して間に合わせた。

もう1つは、納期当日に、間に合わないことが発覚したケースである。
化学物質の安全性データベースの和訳を、複数の翻訳者で分担していた案件で、私は既に担当分を納品したので、有給休暇を取得して自宅でのんびりしていた。
すると、社長から電話があり、体調不良で作業できない翻訳者の代わりに、夕方までに和訳してほしいとのことだった。
結局は、納期は翌日朝に延期され、複数の翻訳者も見つかったので、私の担当はA4で6ページくらいの約2千ワードと、半日で作業できそうな分量になった。

また、私が受注後に辞退した事例がある。
私の自転車での車道走行に怒ったドライバーとトラブルになって転倒し、右手首を骨折したためタイプできなくなった。
外資系企業の製品カタログの和訳をしていたが、このときは急がないとのことで、作業中のファイルの納期を伸ばしてもらい、割り当て済みのファイルを、他の翻訳者に移してもらった。

翻訳者だけではないが、自己管理能力が求められていることを、再認識した。
スケジュールについては、翻訳対象の内容やワード数でだいたい見当がつくが、季節の変わり目での体調管理や、交通事故に遭わないリスクマネジメントも必要だ。
交通事故では保険金がもらえるものの、翻訳会社もクライアントも困ってしまうので、これからも気をつけよう。

テーマ : 通訳翻訳のお仕事
ジャンル : 就職・お仕事

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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