「科学技術独和英大辞典(技法堂)」の購入を検討

(最終チェック・修正日 2016年09月27日)

12年前に副業として翻訳を始めてから、購入した紙ベースの辞書や専門分野の辞典、文法解説書など、語学関連書籍の半分以上を、確定申告では経費として計上してきた。

様々な病名が出てくる特許や報告書などの英日翻訳のときは、日本医学会の「医学用語辞典第3版」を購入して確認した。
本体価格が 14,000円もしたので、経費にできて助かった。

最近は何でもインターネットで調べるようになってきたが、紙ベースでしか得られない情報も、まだまだたくさんある。

日本は、学校教育も翻訳業界も、英語に大幅に偏っており、私が好きなドイツ語では、これまでの蓄積があるにもかかわらず、専門用語の和訳を探すときは苦労している。
インターネットで検索すると、翻訳会社や個人のサイトで、機械用語などのリストが公開されていることもあるが、信頼性について問題が生じたときに困るので、できれば出版物としてまとまった辞書の方が好ましい。

書籍の注文で使っている紀伊国屋書店BookWebでは、2か月に1回ほど、「ドイツ語」のキーワードで新刊書を検索している。
今日検索してみたところ、「科学技術独和英大辞典」が今月発売されることを知った。
www.gihodobooks.jp/book/3018-7.html

科学技術独和英大辞典 

ドイツ語特許の和訳案件を毎月受注しているので、この辞典が役立つと思い、購入を検討してみた。

内容見本のPDFをダウンロードして確認した。
www.gihodobooks.jp/data/preview/p_3018-7.pdf


対象となっている分野を見ると、環境・バイオ・リサイクルなど、既存の辞書では見つからない分野の用語もありそうだ。
また、略語が載っているので、調べる時間が少しは節約できるかもしれない。

価格は 4,104円と手ごろなので、すぐに注文してもよさそうだが、少々気になる点があった。
内容見本の6ページ目のCの項で、「蛋白質」という表記を見つけたからだ。
化学分野では「タンパク質」と書くので、違和感がある。

以前は、文部科学省の学術用語集では「タンパク質」で、日本医学会は「蛋白質」を推奨していると言われていた。

参考資料は以下の、「医学用語の選択にみられる特徴」(国立国語研究所 第3回コーパス日本語学ワークショップ 2013年2月28日~3月1日)。
www.ninjal.ac.jp/event/specialists/project-meeting/files/JCLWorkshop_no3_papers/JCLWorkshop_No3_34.pdf

しかし今では、医学用語辞典で検索すると、「タンパク質」となっている。
jams.med.or.jp/dic/mdic.html

分野の表記が、化学・バイオ・医薬なのだから、「タンパク質」にしてほしかった。
主要参考文献に出ている「医学大辞典」の出版年が1998年と古いため、「蛋白質」となったのかもしれない。

これに加えて面倒なのは、厚生労働省や農林水産省などでは、栄養成分表示で、「たんぱく質」としていることだ。
例えば、明治メイバランスという栄養食品の例を挙げておこう。
www.meiji.co.jp/meiji-eiyoucare/products/nutritionfood/meibalance_mini_brick/#anchor04

翻訳対象によって、又はクライアントによって、使い分ける必要があるのかもしれない。

それでも、これだけまとまった情報量の辞書は貴重なので、紀伊国屋書店で予約しておこう。

追記(9月25日):
紀伊国屋Book Webで注文可能となったが、店舗受取サービスが適用されないため、店頭で取り寄せの注文をした。
ネット注文で自宅に送付してもらう方が早いが、翻訳の
経費の領収書がほしいので、「独和辞典代として」と明記してもらうために、店頭で注文した。

ネット注文では、金額の入った領収書が本と一緒に送られてくるが、宛名は自分で記入しなければならないし、但し書きは「商品代金として」である。
税務処理用の領収書を発行してもらうには、ネット注文の領収書をネットビジネス部に返送して依頼しなければならない。
これは面倒なので、店舗で注文して、受取と同時に領収書を発行してもらうことにした。

追記2(9月27日):
今朝、紀伊国屋Book Webを見たところ、ウェブストアに在庫があるため、店舗受取サービスが可能になっていた。
ということで、時間がかかる店頭での取り寄せ予約をキャンセルして、オンライン注文での購入に切り替えた。
他の本と一緒に、日曜日に受け取ることにしよう。

テーマ : 通訳翻訳のお仕事
ジャンル : 就職・お仕事

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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