英語の「window(窓)」に対応するドイツ語は古語の「Windauge(風の目)」

今月は、既に英日翻訳2件を納品して、更に連休明けに英日翻訳1件と独日翻訳1件を納品する予定だ。
納品済みの2件は少々苦労したため、これから納品する案件も時間がかかると思っていた。
ただ、特許内容の相性というものがあるのだろうか、昨日の土曜夜までに2件とも7割くらい進んだので、日曜日
今日は休養日とした。

ということで、ドイツメディアをチェックしたところ、ZEIT Online で、「窓」に関する記事を見つけたので読んでみた。
www.zeit.de/zeit-wissen/2016/05/fenster-geschichte-architektur-archaeologie

窓の歴史や、最新の断熱窓はアルゴン封入型二重ガラス窓であることなど、いろいろと面白い内容である。
その中で、やはり翻訳という言葉を使う仕事をしているため、「窓」を意味するドイツ語と英語の話題に興味を持った。

「窓」は、英語では window で、ドイツ語では Fenster である。
これは、「英語とドイツ語は似ている」という人に対して、否定するための例として使うことができる。

それで、ドイツ語の Fenster の方がゲルマン系由来の言葉なのかというと、実は、ラテン語 fenestra が語源である。
そして、英語の window の方が、ゲルマン系である。

ドイツ語にもゲルマン系由来の「窓」があるのだが、これは古語で Windauge であり、「風の目」という意味である。
ガラス窓が発明される前は、窓を毛皮や木でふさいでいたわけだが、悪天候のときには、冷たい風や雨が入ってきたのだろう。
そのため、「Windauge(風の目)」という言葉が生まれたと言われている。

日本語で説明した資料を検索していたところ、「窓研究所」というサイトで、次のような説明が見つかった。
madoken.jp/research/window-terminology-a-la-carte/1142/

言語学者の植田康成が、ドイツ語の「窓」を意味する言葉を解説している。
Fenster と Windauge の語源の説明だけではなく、文化的な面にも言及しているところが参考になる。

【それぞれの語源からも推察されるように、窓に関して、古代ゲルマン人とラテン語圏の人々では、その捉え方に違いがある。ローマ建築における窓は、堅牢な石造りの仕切り壁あるいは城壁に設けられた開口部分、穴であった。一方、古代ゲルマン人の住居は、木材で作った柱の間を、織った葦で埋めた素朴なものだった。彼らの居住する北欧の寒さを完全にしのげる家屋であったとは考えにくい。Windauge (風の目) という語の命名動機として、窓から住居に入り込む外気の冷たさは、採光や換気という積極的な用向きよりもはるかにインパクトがあったのであろう。】

特許翻訳には無関係かもしれないが、神学生以外にもドイツ語を教える機会があるかもしれないので、雑学のような話題も仕入れておこう。

テーマ : 語学の勉強
ジャンル : 学問・文化・芸術

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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