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今回の確定申告から青色申告

(最終チェック・修正日 2017年03月07日)

ドイツ留学から帰国した年から毎年、私は確定申告の義務があった。
社会保険料控除の申請だけではなく、
不動産収入があったからだ。
阪神淡路大震災後に父の実家を建て直したが、誰も住んでいなかったので、私の名義で賃貸したためである。
このときは、減価償却費と経費で赤字になったので、税金を取り戻すことができた。

派遣社員となった後も、年末調整では扱わない不動産収入の他に寄付金控除の申請があったので、確定申告をしていた。
不動産を売却後、副業で翻訳を始めてからは、雑所得として申告し、経費も申請して源泉徴収された税金を取り戻すことが目的のようになった。

そして昨年8月に個人事業主として開業届を提出して、今回から青色申告(65万円控除)となった。
青色申告用の会計ソフトを利用して決算書を作成し、国税庁のサイトで確定申告書Bを作成した。

今日、2月16日から受け付けるということなので、税務署に持参して、朝9時20分頃に提出した。
混雑するのかと思っていたが、作成済みの提出窓口の列は短く、私の前に待っている人は2人だけだった。
提出時も、書類が揃っていることを確認して受領印を押すだけで、すぐに終わってしまった。

経費が全部認められるという前提だが、計算上は、約29万円が還付予定である。
還付される税金の受け取り銀行口座は、今回は大和ネクスト銀行にした。
一部のネット銀行では受け取れないそうだが、大和証券の支店で確認すると、大和ネクスト銀行は利用可能とのことだった。

(追記2(3月7日):税務署から連絡があり、大和ネクスト銀行は利用できないとのことだ。
還付金がすぐにもらえるように、回答書に三菱東京UFJ銀行の口座を記入して返送した。)

昨年とは所轄税務署が異なるが、約1か月後の、3月21日に入金予定で予算を考えようと思う。
ちなみに昨年は、2月19日に提出して、3月17日に入金した。

今月納期の翻訳は、あとは推敲のみとなったので、申告の概要と3月の予算について考えてみた。
参考になるかどうかはわからないが、ある程度公表しておこう。


来週納期のドイツ語特許和訳の作業が80%くらい終わったので、今日は青色申告の準備をした。まずは会計ソフトで、青色申告用の決算書や賃借対照表などを作成して、印刷した。次いで国税庁のHPの平成28年分確定申告のページで、青色申告に必要な金額を入力した。次に、所得税の申告書作成コーナーに移って、開業前の給与や各種控除などについて入力した。www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/tokushu/index.htm還付され...
青色申告のおかげで約28万円が戻りそうだが

8月から12月の翻訳業務の売上は、約261万円であった。
経費購入に使ったVISAデビットカードのキャッシュバックは、雑収入として売上金額に加えているが、577円なので、翻訳料金のみと考えてもよい。
青色申告特別控除65万円の他に、Trados Studioや書籍の購入費用、家賃や光熱費の30%の経費が合計で約21万円。
ということで、控除後の所得金額は、約175万円となった。

開業前の翻訳料金約45万円は、雑所得として申告し、その時期の経費を別に申請して所得は約43万円となった。
3月までの給与は約196万円、4月から6月までの派遣社員としての給与は約98万円で、合計約294万円で、所得は約188万円。

ということで、収入の合計は約601万円で、所得の合計は約406万円となった。

ここから基礎控除38万円の他に、社会保険料が約65万円、小規模企業共済等掛金が25万6千円、生命保険料控除が12万円、地震保険料控除は1,725円。
寄附金控除は、日本赤十字社への5,000円から計算されて、3,000円となった。

約141万円が控除されて、課税される所得金額は、約265万円に減り、この金額に対する税額は167,800円。
他の寄付金として、WWFジャパンへの5,000円、国境なき医師団への22,500円、国連難民高等弁務官事務所への18,000円があり、政党等寄附金特別控除の18,200円が、先の税額から更に引かれる。

ということで、差引所得税 149,600円に復興特別所得税 3,141円を加えた 152,741円が、今回の青色申告での納税額である。

源泉徴収された税額は、開業後の翻訳では265,871円、開業前の翻訳では 46,002円、給与をもらっていたときは 134,380円。
合計で 446,253円を収めていたが、確定申告後の納税額との差額 293,512円が還付予定となった。

次に、3月の予算について考えてみよう。
2月末の残高を20万円に設定して、これを3月に繰り越す。
3月に入金予定の翻訳料金は、2社の合計で現時点で約22万円。
あと1件くらい受注すれば25万円以上になるかもしれないが、この22万円のみという前提にしておこう。
繰り越しと合計で42万円あるので、様々な支払いを含めて、3月の生活費は足りている。

横浜銀行のキャンペーンで作った3か月定期預金(2.5%と0.25%で10万円ずつ)が満期となるが、大和ネクスト銀行の期日指定定期預金に替えて、12月の個人年金掛け金の支払いに充当する。

そして還付予定の29万円の使い道だが、「きょうだいリスク」で書いたように、弟への仕送りに約20万円が消えることになる。
母と折半する原則だが、私の月収に余裕があるときは、母の負担分は積み立てて残しておき、私が全額払うことにしているから。
また3月は、新年度の国家試験対策の受講費用として10万円を渡すことにしているため、還付金の大半が消えるのだ。

計算上は約9万円が残るものの、これだけでは翻訳専用PCの購入費には足りない。
事業用資産として、約11万円の定期預金を残しているので、これと合わせて15万円あれば、店頭在庫処分品でなくても買えるだろう。
しかし、3月以降の売上が安定する保証はないし、住民税で年間35万円を払う予算なので、もう少し貯まるまで先送りすることになるだろう。

とにかく、翻訳の仕事を地道にこなして、来年も青色申告で25万円以上還付されるようにしたいものだ。


追記(2月23日):
今月の翻訳は、2社から1件ずつ追加で受注したため、3月の受け取り金額は約6万2千円増えることになった。
翻訳専用PCの購入に一歩近づいたように思えるが、住民税の概算が約35万円なので、この金額が6月に確定するまでは定期預金で残しておこう。

テーマ : 税金
ジャンル : ファイナンス

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国税還付金が入金したが弟への仕送りに消える

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Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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