独英のMultiTermのはずだったのに

今年3月から取引を開始した外国の翻訳会社は、大量の案件はないものの、毎月仕事をもらっている。
今週は、今月2件目のドイツ語和訳案件を受注した。
他社案件もあるし、9日は障がい児のためのチャリティ映画会にも行くので、時間的に厳しいかと思ったが、ワード数も少ないので受注した。

これも含めて今月は 410ドルを超え、3月からの累計で約 1,130ドルに達した。
1ドルが 108円でも12万円を超えるため、住民税の支払いに充当するか、または12月の奨学金返済12万円に使えるので、精神的に少しは楽になった。

それで、今回の案件は、印刷機の機能の説明書のようだが、おおまかに理系分野ということで受注した。
履歴書を示して化学系で登録したつもりが、トライアル課題は機械系だったので、自動車と工作機械の案件が多い。

これまでも様々な分野のドイツ語に取り組んできて慣れているし、Trados で翻訳メモリも MultiTerm もあるから大丈夫だろうと思った。
翻訳会社担当者からのメールには、英語の MultiTerm が利用可能とあったので、その独英の用語リストを見て、和訳を考えればよいと思っていた。

和訳を始めてみると、翻訳メモリに登録されていた和訳は参考にできたものの、MultiTerm の登録用語は、独英ではなく、ドイツ語のみだった。
つまり、ドイツ語-英語のペアではなく、ドイツ語-ドイツ語のペア、例えば、Einstellungen に同じ Einstellungen が登録されていて、無意味であった。

それで装置名などを Linguee のドイツ語-英語で検索してから、対応する和訳を考えることにした。
印刷方法などのキーワードを使って、日本の印刷機製造メーカーのホームページや学会誌も検索して参考にした。

一番苦労した単語は、Hinterlegung であった。
MutiTerm は使えないし、この単語を含む文は、翻訳メモリにはなかった。

Hinterlegung の元の動詞は、分離動詞の hinter|legen(後ろに置く)と非分離動詞の hinterlegen(預ける)の両方があり、文脈によって様々な意味を表す。

印刷機械の専門用語と思われるが、半日ほど不明のまま保留にしていた。
最後まで和訳をしてから、この Hinterlegung に戻って、前後の文をてがかりに再考した。

ある種の印刷工程と思われる Hinterlegung を行うとき、画面に表示される選択メニューは、英語表記で Backing .. となっていた。
また、この Hinterlegung には黒と白があり、この印刷工程後に不透過率測定をするそうだ。

ということで、「裏刷り」 という印刷用語にたどり着いた。
これが本当に正しいのかどうか、私は業界人ではないので自信はないが、現時点ではこれが最善と考えて納品した。

今回は他にも、100%マッチとなった翻訳メモリに登録済みの和訳で誤記があったので、修正した。

このように短い案件でも調査などに時間がかかる場合があるので、複数案件を抱えるのはリスクがあるのだが、対応可能な範囲でできるだけ依頼に応えようと思う。



テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

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Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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