会社も教会も翻訳もマルチタスク対応

私は子どものときから、どうも1つのことだけに専念することが苦手だ。
中途半端な態度に聞こえるかもしれないが、必ず2つ以上のことを同時に進めることが好きだ。
高校3年のときは、受験勉強もあるのに、英語の他に中国語とドイツ語を勉強していて、親に怒られたことがある。

大学院でも、奨学金をもらったとき、書類には 「研究に専念する」 とあったので、教官たちは一日中研究室に閉じこもってほしかったようだが、バレーボールのコーチもするなど、本業以外の活動を必ず行っていた。

このような性格を無視して、「○○に専念すべき」 という一つの価値観に押し込めようと圧力をかけてくる人もいる。

しかし、会社で働いてみると、私のようなマルチタスク人間が望ましい仕事もあった。
基本的には1つの仕事を担当しているわけだが、緊急に対処しなければならない案件が発生することもある。
そんなとき、1つのことにしか集中できない人に任せると、進行中の仕事を中断したり、同時進行するような段取りができないので、失敗するのは明らかだ。

または、危険物や毒劇物、廃棄物の管理、そして社内報の編集など、自分の業務に加えて、部署全体・会社全体のことを常に考える仕事も、なぜか私が担当することになった。
給与に反映されているかどうか疑問なので、なぜ自分ばかり、ということも考えたが、マルチタスク対応が売りなのだから、これは受け入れよう。

教会でも、運営のために、マルチタスク人間が求められている。
日曜日の午前中に礼拝だけを行い、何も奉仕活動をしない、負担が少ない教会もあるが、私の教会では、いろいろな委員会活動や会合もあるので、私も含めて日曜日が一番忙しいという人が多い。

キリスト教あるあるでは、「安息日なのに疲れる」 というものがある。
平日の仕事で疲れているのに、安息日のはずの日曜日に、奉仕をしたり、委員会で話し合ったり、または会員同士の誤解に基づく対立で板挟みになったり、疲れることは多い。

では、ある日曜日に教会で起きたことを、話せる範囲で紹介しよう。

この日は礼拝当番で受付に座るので、9時20分頃に教会に到着した。
受付開始までに少し時間があったので、午後に行う上映会の機器確認をすることにした。
その前に、上映会に部外者が参加を希望していて、関係する活動の話をしたいと言っていることを役員に伝えたところ、連絡が遅すぎると注意された。

受付をしながら、上映会の世話人と司会者に、部外者の扱いについて伝言したところで、緊急で録音機器のチェックをすることになった。

上映会で使うアクティブスピーカーを運んできて、コネクタの接触などをチェックしながら、ラインも交換するなどして、音が出ることを確認した。
これでICレコーダーで録音可能であることが確認された。

アクティブスピーカーをDVDプレーヤーに再度つないでいるときに、昼食の当番から、ジャムのビンのふたが固くて開かない、と言われて、3個開けた。

いろいろあったが、ようやく受付に戻ることができた。

礼拝後、昼食をとってから上映会の直前準備。
しかし、世話人とのコミュニケーション不足のためか、スクリーン前のテーブルに陣取っている人たちが、なかなか移動してくれない。
13時までは使うという話だったそうで、12時45分から直前準備を始めたので、約束が違うなどと言っている。
私は機器の操作だけなのに、まいったな。

上映会は好評であったが、参加した部外者の自己紹介のところで、活動の紹介が始まり、署名や募金のお願いまで始まってしまい、打ち合わせ不十分という反省になった。
善意の活動であっても、教会でふさわしいかどうか、事前に判断しなければならない。
良いことをしているのに、なぜ制限するのか、などと不満を言う人もいるので、調整が大変だ。

上映会の後で、会報委員会の仕事として、委員会用の Gmail アドレスの設定をした。
この時点で16時。
いろいろあって精神的に疲れたので、夕方の礼拝で回復させた。

この日は聖歌隊練習がなかったが、これだけ忙しいと、60歳くらいになったらもたないかもしれない。

翻訳でも、現在は4社と取引をしているので、複数案件の同時処理や、緊急案件への対応など、マルチタスクが求められる。
1案件でも長いものでは、納期が1か月先ということもあるので、その合間に短い案件が複数発生することはよくある。
ドイツ語翻訳では、どうやら人材が足りないらしく、以下のように、急ぎの案件を処理することもよく起こる。

日曜日、教会にいるときに、A社からチェックの依頼があり、受注の返信をする。
こんなときにスマートフォンは便利だ。
ただ、夜まで教会にいたので、翻訳もチェックもしなかった。

月曜日、午前中にB社の特許抄録和訳のチェックをして、午後からA社のドイツ語特許和訳を先週に引き続いて行った。

火曜日、A社の仕事を続けていたところ、そのA社から 1,000ワード程度のドイツ語特許和訳を受注した。
急ぎの案件とのことで、翌日午後に納品。
いつもより1時間早く寝る。

水曜日、いつもより1時間早く起きて、その急ぎの案件を処理。
昼食前に和訳は終わり、昼食後に推敲してから納品。
夕飯のおかずを買いに行こうと思ったら、C社よりドイツ語和訳のチェックの依頼が来る。
4時間以内の納品であったが、ワード数が少ないので受注して、30分で処理した。

駅前スーパーでの買い物から帰る途中、坂道で小学生が転倒した。
食品用のクーラーバッグから保冷剤を取り出して、打撲したところを冷やすように渡した。
ちょうど通りかかった自転車の女性が、その小学生を乗せて、家まで送ってくれた。

帰宅してからA社のドイツ語特許和訳を再開し、90%程度終わったところで中断。
B社の期限が明日朝なので、推敲を行って、納品の手続き。

人生100歳時代では、85歳まで働く必要があるそうだが、マルチタスク対応ということで、これからも幅広く柔軟に、長く働くことにしよう。


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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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