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ドイツ語の長い単語:ハイフンで区切っても長い装置名

(最終チェック・修正日 2017年09月15日)

ドイツ語特許の説明で使うために、長い複合語を探している。
今日は DE 11 2015 001 580 T5 で見つけた長い装置名を紹介しよう。
ハイフンで区切っているものの、長い事例として使おうと思う。

Elektronenübertragungsdissoziations-Fragmentationsvorrichtung

ハイフンの前は35文字で、後半は25文字だ。
まあ、慣れてくると、30文字程度続くくらいでは、驚かなくなる。

日本語にすると、「電子移動解離フラグメンテーション装置」 とこれも長いが、漢字のおかげなのか、少し短くなって見やすいかもしれない。

前半部分の最後は、構成要素をつなぐための -s で終わっているので、ハイフンを除いて続けて書いてもかまわない。
ただし、そうなると60文字も続いて読みにくくなるし、「電子移動解離」 という原理を示す部分を分けた方が、理解しやすいはずだ。

そう思っていたら、段落番号 [0083] に、Elektronenübertragungsdissoziationsfragmentation があった。

実際には、以下に切り取って示したように、
長い単語 
と、ちょうどよいところで切れて2行になっているが、数えてみると、48文字と多めだ。

ただし、これはハイフンの後を、Fragmentation と大文字で書き始めるはずだったのに、小文字でタイプしてしまっただけかもしれない。

しかし、同じ会社が出願した関連特許 DE 11 2015 002 780 T5 では、以下のように続けて書いているので、2行にわたっているが、48文字の1つの単語の例となる。
長い単語「電子移動解離フラグメンテーション」


仕事で英語を使っている知人が、ドイツ語の勉強を始めたのだが、英語との違いで違和感を持つことの1つは、やたら長い複合名詞だそうだ。切れ目が分かりにくいとか、辞書に載っていないため各構成要素を調べる必要があるというのはよく聞くが、その後、なぜ英語と違うのか、面倒だ、などと私がドイツ語を作ったわけでもないのに、文句を言われてしまう。そんなこともあって、英語翻訳者に対してドイツ語翻訳への参入を促す話をする...
ドイツ語の長い単語の説明用に事例を集めている


これまでに例示した長い名詞の例は、
Ultrahochleistungsflüssigkeitschromatographie (超高速液体クロマトグラフィー)が45文字、
Hochgeschwindigkeitslaserauftragsschweißen (高速レーザ肉盛溶接)が42文字。

ということで、ハイフンなしで50文字を超える複合語をまだ見つけていない。

先に示した DE 11 2015 002 780 T5 で、ハイフンで4つの構成要素をつないだ50文字の装置名はあったが。

Überkritisches-Fluid-Chromatographie-Trennvorrichtung (超臨界流体クロマトグラフィー分離装置)

40文字でも驚く人はいるかもしれないが、法律名のように60文字近いものを見つけてみたいものだ。

テーマ : ドイツ語
ジャンル : 学問・文化・芸術

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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